
こんにちは!絵本プロジェクトの やまぎしみゆき(文章担当)です。
いつもご支援ありがとうございます!
さて、今日は制作秘話シリーズ、その6。
前回は「絵コンテ決まったけど、これ間に合うのか…?」でした。
10月に入り、真っ白な画用紙を前に、芸術監督さくらいさんは高らかに言いました。
「人物だけは1人が通しで描いた方が見る人が混乱しないから、私が描く!」
力強く宣言したさくらいさんは、言葉とは裏腹に不安そうでした。
もともと造形デザインをされていたらしく、人物はほとんど描いたことがない、と。
何度も何度も、「タナカさんってこんな感じ?」「イメージあってる?」とさくらいさんはみんなのイメージを確認してくれていました。
さくらいさんが人物を描いている間に、かとさんが白紙の画用紙にささっと鉛筆を走らせました。「校舎のページって、こんな感じ?」
びっくりしました。めっちゃ上手だったのです…
しかも、めっちゃ速い! …ってか、かとさん、こんなに絵が上手かったの?
(もっと早く言ってよ~~)
やまぎしは、さくらいさんが描いてくれた人物の服の模様をデコったり、人物に見えるように工夫したり、とにかく小物を描き込んでいました。
おかさんは、すでに下絵が完成していた表紙を塗り始めていました。
みんなで少しでも得意なこと、できることを探して、こつこつと作業を進めていました。
あるとき、さくらいさんがハッとしたように言いました。
「今やってるこの絵本を作る作業ってさ、社会福祉士の仕事そのものじゃない?それぞれの強みを活かして、連携するって、こういうことでしょ?」
ストレングスを活かして連携し、お互いに描いた絵を「サイコー!」と声に出してエンパワメントして。
私たちのソーシャルワークは、こんなにも当たり前にあるものだったのか、と改めて気づかされました。
しかし、10月に下絵作業では、どう考えても年度内に絵本を完成させることはできません。
この月から、「2人でも集まったら作業は決行」となり、月に3回のペースになりましたが、どうにも間に合う自信がない。
そんな中、三重県社会福祉士会三泗支部の中心メンバーであるひろさんが、「『絵は描けないけど塗ってみたい』と言っている」という話を耳にしました。
応援に来てもらうなら、下絵を完成させてペン入れして下書き線を消して、完全に「ぬり絵」の状態の絵を作らなければなりません。
はやくひろさんに来てもらえるよう頑張ろう!
いつの間にか、それが私たちの合言葉になっていました。
さて、いよいよ11月に入りますが、ひろさんは無事合流できるのか。
それはまた次回以降に。
さて、クラウドファンディングのご支援額は目標の60%に迫ろうとしています!
ご支援いただいた方々に、心から御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
現在、小学校を中心とした絵本の寄贈先を取りまとめる作業を、やまぎし以外のメンバーで行っています。
この記事を読んでいただいた放課後児童クラブ(学童保育所)を運営する方で、「うちの施設にもこの絵本がほしい」と思われた方がいらっしゃったら、ぜひご一報ください。
私たちは、この絵本を、こどもたち、こどもに関わる全ての人に絵本を届けたいのです。
どうか引き続き、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします!






