ダイビングイベントに関心を持っていただき有難うございます。発起人の一人である河添と申します。頂いたご支援は、主に、町内プロダイバーへの委託(ダイビング未経験者が多く参加することを念頭において、参加者3名に対して1名のプロダイバーを配置予定)、ウェットスーツや水中カメラ等の撮影会に係る備品、写真集作成、事務スタッフの人件費等に充てさせていただこうと考えています。今年は、海士町に130人を超える大人の島留学生(1年間、海士町内の事業所で働く若者たちです)が活躍しているのですが、海に関心がある人が多いです(海に関心が無ければ、本土からフェリーで3時間の島に来ない?)。地元の若者も含め、ダイビングイベントを通して、海藻が豊かに生息する海士町の海を知ってもらいたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。
こんにちは、海の士(ひと)を育む会の光岡です!先日6月10日(火)に、地元の小学生たちと海底清掃をしてきました!これは、小学校の授業の一環として、地元のダイバーや漁師さん、小学生が一緒になって海底清掃に取り組み、みんなで海洋ゴミ問題の現状を知り、人と自然が共生できる持続可能な地域づくりの意識向上を目指すためのものです。「海の士を育む会」としての日々の活動について、全く書けていなかったので、この機会にもっと私たちのことを知ってもらえると嬉しいです。私は、当日のサポート係としてこの授業に参加しました!みんなで力を合わせて海底清掃ダイバーは海底にあるゴミをかごに集め、小学生はゴミの引き上げを担当。目の前でダイバーの方々が潜っていく姿はとてもカッコよかったです。「さぁ、ロープを引っ張れ!」という大人の合図に、小学生たちは一斉に力を込めて引っ張ります。古びたタイヤやドラム缶、扇風機、陶器やガラスの破片など、さまざまなゴミが次から次へと引き上げられ、子どもたちも興味津々でした。そして、海底に長い期間放置されたゴミは、とても脆くなり、少し強く握るだけでグチャグチャと崩れていくので、慎重に指定の場所まで運んでいきます。また、タイヤにはヒトデや海藻がついており、その付着物の様子から捨てられた時期を推測できることも教わりました。慣れ親しんだ海を、自分たちの手で綺麗にすることはとても達成感がありました!海底にあるゴミを引き上げる様子漁船に乗って、普段は見られない景色を海底清掃が終わったら、次は漁船に乗って海士町の海を遊覧視察しました。船の上から自分たちの住む島を見ることは滅多にないので、大人も子供も大興奮。少し大きな波が押し寄せて、船が揺れるとさらに大興奮!そして、島の岸壁に漂着したゴミや海に浮かぶゴミを見つけると、「あそこにゴミがある!」と声を上げてくれる子がたくさんいました。実践的な活動を通して、海洋ゴミに対する意識が向上している姿を見ることができて嬉しくなりました!漁船の上でバンザイ!フックと一緒に学ぼうお昼ご飯後は、隠岐しぜんむらのフックこと、福田さんの特別講義がありました。海底清掃の振り返りから、海洋ゴミの現状について学びました。1年間で海のゴミは800万トン(フェリー約3381隻分)も出ていて、このままだと、2050年には海全体の魚の重さよりも、ゴミの方が重くなるんだとか…。驚きの内容に、小学生のノートもメモでぎっしり。私も学生時代ぶりに必死にノートをとりました。また、海洋ゴミに関する質問もたくさん飛び交い、時間がオーバーしてしまうほど盛り上がりました。クイズ形式で行われる特別講義1日を振り返って海底清掃の際、本プロジェクトの運営メンバーでもあるダイバーの城之内さんも、海に潜ってくださいました。城之内さんがダイバーとして活躍している姿を初めてみて、自分の得意なことや、自分にできることを地域や地球のために精一杯することのカッコ良さを実感することができました!海の士(ひと)を育む会の一員として、島に住む若者として、デザインの勉強をしていた身として、常に「私には何ができるだろう?」と考えることを諦めないでいようと思います。クラウドファンディング期限まで、残り2週間ほどに迫ってきましたが、これからも私たちの普段の活動などについてアップしていこうと思います!ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします!
自己紹介みなさん、はじめまして!海の士(ひと)を育む会の上尾といいます。大人の島留学という制度で海士町という離島に引っ越してきてまだ2ヶ月です。社会人を経験した後、自転車野宿旅や山奥暮らしを体験してきました。農業・狩猟など山ならではの暮らしを極め、次に海での暮らしを求め島に来ました!現在は、海の士を育む会の一員として、海と人を結ぶイベントなどの企画をしています。このクラウドファンディングを機会に、「海の豊かさ・海を守ること」についてより一層理解を深め、僕自身も未来の海を守れる1人になれるようになりたいと考えています!まずは海士町ってどんなところ?どんな海の豊かさがあるの?…そんな疑問にお答えすべく、海士町の海産資源について勉強しました!海士町の海の豊かさと特産品隠岐郡海士町(中ノ島)は、暖流と寒流が交わる「潮の変化の激しい海域」に面しており、非常に豊かな漁場が広がっています。そのため、イカ・サザエ・アワビなどの種類豊かな海産物が通年で獲れることが特徴です 。【主な海産物】①イカ(スルメイカなど)夏〜秋にかけて盛漁期を迎え、夜間に灯りで集魚し、鮮度抜群のイカが水揚げされます。刺身や煮付け、乾物としても高評価です 。②サザエ春〜夏に獲れる磯の王様で、「サザエご飯」や「サザエカレー」など、ご当地グルメも多数。伝統漁法で獲る風情ある産業です 。③アワビ年中漁獲され、巨大で旨味が強く、高級市場にも出荷。歴史的にも古くから皇室に献上された高級食材です 。④海藻(岩海苔・アラメ)冬・春に収穫され、乾燥・佃煮加工される地元食材。おにぎりや家庭の食卓に欠かせません 。スルメイカの一夜干し(しいしび)づくりの様子【新たな商品かと地域活性化】海士町では「CASフリージング導入」により、イカやカキなど海産物の鮮度を瞬間冷凍し、高付加価値化を実現。これにより価格が3倍になるなど、水産業の効率化・活性化に成功したと報じられています 。また、干しナマコの養殖・乾燥を通じて、中国市場向け輸出にも乗り出し、新たな産業として注目されています 。総じて、海士町は「ありのままを活かした持続的地域モデル」を掲げ、漁業だけでなく加工・商品化・観光と連携しながら、地域の魅力を国内外へと発信しています。【海士町の海産資源が豊富な理由】島根県・隠岐諸島の中ノ島に位置する海士町は、約60km離れた本土から隔絶された小島にもかかわらず、「海の豊穣」を体現し続ける海洋資源豊かな地域です。その背景には、以下のような自然環境と歴史的背景、そして地元の取り組みによる複数の要因が重なっています。①海洋環境:暖流と寒流の交差海士町は、日本海に面しながら、暖流と寒流の境界に位置しています。暖流の影響によって水温が安定しつつ、寒流系の栄養塩も供給されるため、豊かな海洋プランクトンが存在し、多種多様な魚介類が生存できる環境が整っています。温暖と冷水系が混在する海域は生物種の多様性を高め、全国的にも有数の好漁場とされています 。②地理的条件と漁業文化遠隔地ゆえに大型漁船による過剰漁が少なく、小規模漁業を中心に伝統的に続く資源管理が行われてきました。また、昔からの磯漁や夜釣り漁法など、適切な漁法が伝承されており、個々の漁業者が資源を有効活用しつつ持続的に漁獲を行う文化が根付いています 。③湧き水と地形の相乗効果海士町は清らかな湧き水に恵まれる地形でも知られ、里海・里山の生態系を支えています。湧水は陸域から栄養を海域へと運び、海草や貝類の生育を促し、それらが豊かな漁場環境を築く要素となっています 。④地域再生と資源の高付加価値化海士町では、漁業資源のブランド化・加工技術導入・流通改善が進められてきました。CAS(セルス・アライブ・システム)など瞬間冷凍技術を導入し、鮮度を落とさないまま全国販売することで、価格と流通網の価値を劇的に向上させました 。また、海藻やナマコなど新たな特産品産業にも挑戦中で、資源の付加価値化が地域活性につながっています 。隠岐ユネスコ世界ジオパーク 隠岐の生態系の成り立ちより引用_________________海士町は、自然環境と古くからの漁業文化、そして地元の創意と技術革新によって、海産資源の豊かさを多面的に支えているんですね。だからこそ、この豊かな海がずっと続くよう守っていくことが重要になっていきます。皆さんも、一緒に未来の海について考えていきませんか?_________________参考資料・サイト・島根県海士町公式観光サイト「海士町の海の幸」・海士町役場 公式サイト「産業・しごと」・農林水産省「漁業・養殖業生産統計」・内閣府 地方創生「海士町の地域づくりの取り組み」・日本ジオパークネットワーク(隠岐ユネスコ世界ジオパーク)
みなさん、こんにちは。海の士(ひと)を育む会の光岡です!今日は「海離れ」について勉強したので、これを活動報告とします。止まらない日本人の海離れみなさんは、海が好きですか?年に何回海に行きますか?海洋問題についてどのくらい情報収集をしますか?実は、これらの割合は年々減少傾向にあります。私自身は、本土暮らしの時から海岸沿いへ行く機会は多かったのですが、海水浴は10年以上していない気がします…。ではなぜ、人と海は疎遠になりつつあるのでしょうか?日本財団 海と日本プロジェクトのアンケート調査によると、タイムパフォーマンス意識が高くある現代社会において、「海は家から遠い」と感じている人が多いという結果が出ました。このような意識を持っていると、必然的に海へ行くという発想自体も薄まりますよね。また、海洋問題の認知度が大幅に低下している件についても、「個人で何をしたらいいかわからない」「知る機会がない」など、海と自分の生活につながりを感じることができていないという現状があります。日本財団 海と日本PROJECT「海と日本人」に関する意識調査2024より引用島に住んでいる私たちから行動を始めてみる本土から島根県隠岐郡海士町に移住してきた若者(16〜30歳)は、今年度だけでも200人以上。人口約2,200人の離島にこんなにも多くの若者がいるなんでとても面白いですよね!海や自然に少なからず興味があって島移住をした人が多いのは確かですが、実際には、私のように海であまり泳いだことのない人や、釣り初心者、島に来て初めて魚を捌いた人など、案外みんな、もともとは海とのつながりが薄いような…?そこで企画したのが、今回のクラウドファンディング内容である「若者を対象としたダイビングイベント」です!プロダイバーの指導のもと、海士町の美しい海を泳ぎ、ワークショップを通して参加者や運営メンバーも一緒になって、今の海とどうやって付き合っていき、そして、どのような海を未来に残していきたいかを考える予定です。海士町では、基本的に家から徒歩圏内に海があるため、タイムパフォーマンスなどを考える必要もなく、海と向かい合うことができるはずです。日本財団 海と日本PROJECT「海と日本人」に関する意識調査2024より引用海士町で「海離れ」という言葉は使わせません!移住してきた若者たちが、いつか本土に戻った時にも、海とのつながりを持ち続けたいと思ってくれることを期待して、私たちはダイビングという手段を使い、きっかけ作りを続けていきます!もちろん私も、将来の海を担う1人として、今後も積極的に学び、行動に移していきます!参考資料・サイト・日本財団 海と日本PROJECT/「海と日本人」に関する意識調査2024
自己紹介みなさん、はじめまして!海の士(ひと)を育む会の光岡といいます。昨年度、岡山県にある大学院を卒業し、海士町という離島に引っ越してきてまだ2ヶ月の25歳です。学生時代の6年間は、デザインや写真について勉強しており、地域において自分自身がどのように関わっていけるのかを考えてみたくて島に来ました!現在は、海の士を育む会の一員として、海と人を結ぶイベントなどの企画をしています。通勤中に朝の海を眺め、食卓に魚が並ぶことが増え、休日は友人と釣りを楽しむなど、日々の景色に「海」が加わり、海の雄大さと恵みを実感している毎日です。このクラウドファンディングを機会に、「海洋環境」というより踏み込んだ領域についても学び、私自身も未来の海を守れる1人になれるようになりたいと考えています!島に来て一週間くらいの時の写真海の砂漠化って・・・??みなさんは「磯焼け(いそやけ)」という言葉を聞いたことがありますか?これは、海の中に生える海藻類が著しく減少・消失してしまい、まるで砂漠のようになってしまう状態のことをいいます。世界中で課題とされており、日本国内(沿岸39都道府県)でも約8割の都道府県が、海藻類は衰退傾向にあると報告しています。磯焼けがこのまま進んでしまうと、海藻が収穫できなくなるだけではなく、海藻をエサにする貝類の減少や、海藻をすみかや産卵の場にしていたエビや小魚も減ってしまうため、漁業にも大きな影響を及ぼしてしまいます。海の美しい景観も失われてしまいますよね。水産庁ホームページ/第5章 我が国沿岸の磯焼けの現状から引用では、磯焼けの原因は何でしょうか?①海水温の上昇海藻類はとても敏感な生き物であるため、地球温暖化の影響で海水温が上昇することで、成長が阻害されたり、枯れたりしてしまうことがあります。また、日本沿岸の大半は暖流域であるため、さらに影響を受けやすいといえます。②ウニや魚による食害植食性魚類であるアイゴやブダイ、増殖傾向にあるガンガゼウニ(市場価値もほとんどない…)が海藻類を食べ尽くしてしまいます。また、温暖化の影響に伴う、生き物の摂食活動増大や、冬場も水温が下がらないため、活動が鈍るはずのウニの活発化が予想されます。③公害工業・農業・生活排水などが海に流れることも、海藻類を枯死させる要因になります。地上に住む私たちと、海底に住む海藻類は切り離せない関係にあるのです。実際にはもっと細分化された原因が、複雑に絡み合って磯焼けが起こっています。水産庁ホームページ/第5章 我が国沿岸の磯焼けの現状から引用私にできることってあるだろうか?初めて磯焼けについて、水産庁や環境省のサイトを読みながらしっかりと勉強しました。私には、直接的に地球温暖化を阻止したり、海に潜ってガンガゼウニを駆除したりして、磯焼けの進行を止めることはきっとできません。しかし、海近くに住む1人の若者として、この現状は知識として知っておくべきことだと実感しました。そして、海の士を育む会の一員として、1人でも多くの島民や若者に、海との繋がりを感じられるような機会を設けていきたいです。これからも「海洋環境」について学び続けたいと思います!一緒に未来の海について、共に考えてくれる仲間が増えますように!参考資料・サイト・水産庁ホームページ/第3章 磯焼けとは3.1 磯焼けの定義・水産庁ホームページ/第5章 我が国沿岸の磯焼けの現状・環境省/日本全国の磯焼け対策について・PADI Blog/日本各地で大きな問題に「磯焼け」について知ろう






