10/1にオーク牧場で初めての販売となる経産肥育牛・なおゆりを出荷しました。出荷を終えて、無事に送り出すことが出来て今は少しホッとしています。牛を飼っていると、「出荷の時に悲しくならない?」とよく聞かれますが、私はそう言った気持ちになったことがありません。意外に思われる方や、冷たいと思われる方もいるかもしれませんが…。私は、牛と畜主の関係はアスリート(牛)とコーチ(畜主)だと思っています。牛が生まれ持った能力を最大限に出せるように、適切な管理をするのが畜主の仕事であり、良い成績を出したくさんの人に食べてもらって人間の役に立つことが家畜の仕事、という考え方です。なので出荷の時は、悲しいやかわいそうというよりは「行ってらっしゃい、がんばって!良い成績出すんだよ」という気持ちで送り出しています。今回もなおゆりを肥育していて「よしよし、よく肥えてきた。順調にいけば良い肉になるぞ」と思いながら世話をしていました。その中で最後の1週間はなおゆりの写真や動画を撮ってみたのですが、改めて写真で細かなところまで見てみると…。こんな瞳をしていたんだと、こんな表情をする牛だったのかと、初めて見るなおゆりの顔がありました。見返していると、初めて「寂しい」という気持ちが湧いてきました。8年間オーク牧場で過ごし、3頭の田子牛の母として貢献してくれたなおゆり。1頭の家畜というより、毎日共に過ごしお産を介助したり受胎を喜んだりしてきた母牛であるなおゆりは、仕事仲間という感覚が近いです。仲間との別れ。今回の経産肥育牛の取り組みを通して、なおゆりとじっくりと向き合ったことは、私にとって初めて、牛の出荷で「寂しい」という感覚をもたらしてくれました。なおゆり、ありがとう。お疲れさま。なおゆりのお肉をたくさんの人が待っている。おいしいものを求めるすべての人に、このお肉を届けられますように。お肉を食べた人の心に、なおゆりの命の輝きが残りますように。オーク牧場大久保悠紀なおゆり2017年9月7日 オーク牧場に生まれる2019年12月23日 第一子出産2021年5月7日 第二子出産2022年12月7日 第三子出産2025年10月1日 出荷




