
みなさま、こんにちは。Cultiva代表の副田大介です。12/7(日)に糸島で初開催となった「糸島SAKEフェス2025」に参加させていただきました。
糸島では近年、ビール・ワイン・どぶろくと、多様な酒造りが次々と生まれています。2022年にはクラフトビールが3者、2024年にはワイナリーが1者、そして2025年にはCultivaが加わり、糸島は新しい醸造文化の地として少しずつ広がりを見せています。
今回のフェスは、そんな幅広いジャンルのお酒が一堂に会し、糸島名物の牡蠣やジビエといった料理とともに楽しめる、とても魅力的な企画です。初開催にもかかわらず、糸島の食と醸造文化の魅力が凝縮された、地域全体がひとつになるような一日だったと思います。
Cultivaとしてのイベント出店は今回が初めて。どのくらいの量を準備すればいいかも手探りのまま迎えた当日、会場の丸田池公園には推定1,000名を超える方々が来場されました。
これまでの活動の中でSNSで繋がっていた方や、クラウドファンディングでご支援くださった方など、主にオンラインの中でつながっていた皆さまと実際にお会いし、直接お酒を提供できたことが何より嬉しく、胸が熱くなりました。

当日は、初仕込みとなる「Yamadanishiki FUKUOKA 2025BY」1点のみを提供。昼下がりまで長蛇の列が途切れることなく、気づけば500杯を超える数を皆さまにお飲みいただきました。「どぶろくを初めて飲んだけれど美味しい」「米の素材がしっかり味わえる」「まるでウイスキーのような余韻」「米だけでこんな味になるなんて信じられない」そんな嬉しい言葉をたくさんいただき、研究者として、そして造り手として、これ以上ない喜びを感じました。
Cultivaが目指している“米の個性を酒で表現する”という挑戦が、皆さまの言葉から確かな手応えとして返ってきた一日でした。現在はヒノヒカリの仕込みも終盤に差し掛かっています。山田錦との酒質の違いがどのように現れるのか、私自身も非常に楽しみです。
私が糸島を選んだのは、酒米の産地としての恵み、美しい水、そして個人的に昔から親しみのある土地だったこともあります。しかし実際に活動して感じるのは、この地の持つ不思議な「求心力」です。さまざまな分野で面白い人たちが自然と集まり、互いに刺激し合う。そんな空気が糸島の魅力であり、ここで酒を醸す意味だと感じています。今回のフェスも、まさにその求心力が形になったものだと思っています。
Cultivaもまた、そんな新しい糸島の文化を形づくる存在でありたい。自然と文化、そして食が重なり合うこの地で、米の違いを酒の違いに変える挑戦を、これからも続けていきます。
なお、当日の様子は、12/10(水) RKB毎日放送「タダイマ!」(15:40〜19:00)で放送予定とのことです。もしよろしければ、ぜひチェックしていただけたら嬉しいです。



