
未来につなごう能登/restaurant ecoutieresの川本 薫です。 連日の温かいご支援、本当にありがとうございます。
今日は少し目線を変えて、シェフ川本紀男の妻である私から見た「今回の挑戦」についてお伝えさせてください。
■不器用な職人、それが私の夫です
夫の紀男は、根っからの「料理バカ」であり、昔気質の職人です。 口数は少なく、想いを言葉にするのがあまり得意ではありません。その分、すべての情熱を皿の上に注ぎ込むような人です。
そんな不器用な夫が、今回の能登半島地震の支援活動においては、見たことがないほど感情を露わにし、熱くなっています。
「料理人として、能登のために何ができるのか」
震災直後から、夫はずっと自問自答していました。 炊き出しの現場で、冷たいお弁当を一人で食べる高齢者の方々の姿を見ては、「温かいものを作ってあげたい」「もっと会話を生み出したい」と、家に帰っても悔しそうに話していました。
■隣で見てきた「悔しさ」
私たち夫婦が大型キッチンカーの導入を決意した最大の理由は、夫の「悔しさ」をこれ以上見たくなかったからでもあります。
現在の私たちの装備では、150人規模までの仮設住宅にしか料理を提供できません。800人を超えるような大規模な仮設住宅からも「来てほしい」と声をかけていただくのですが、機材の能力不足で、断腸の思いでお断りしてきました。
電話を切った後、「くそっ、また行けないのか…」と小さく呟き、肩を落とす夫の背中を見るたび、私も胸が締め付けられる思いでした。
「待ってくれている人がいるのに、会いに行けない」
「料理で助けられる人がいるのに、届けられない」
そのジレンマが、職人である夫にとってどれほど辛いことか、痛いほど分かりました。
■夫婦で決めた「覚悟」
だからこそ、私たちは今回、夫婦で覚悟を決めました。
「自分たちの力不足を認めて、皆様に助けを求めよう」
「職人としてのちっぽけなプライドよりも、待ってくれている人に温かい食事を届けることを優先しよう」
そう話し合い、恥を捨てる覚悟でこのクラウドファンディングに挑戦しています。
普段は口下手な夫ですが、能登への想い、料理への想いは本物です。 不器用な夫の、人生をかけたこの挑戦。どうか皆様のお力で支えていただけないでしょうか。
妻として、心よりお願い申し上げます。
未来につなごう能登/restaurant ecoutieres 川本 薫



