
未来につなごう能登/restaurant ecoutieresの川本 紀男です。 連日のご支援、本当にありがとうございます。この数日で応援がさらに勢いを増し、昨晩、400万円の大台を突破しました。
明日で終了となりますが、最後まで走り抜けてまいります。
今日は、私たち夫婦と一緒に被災地へ向かう、頼もしい「特別団員」をご紹介します。 ラブラドール・レトリバーの女の子、名前は「ルアン(2歳)」といいます。

■震災の翌日に生まれた命
ルアンという名前は、フランスの北西部にある美しい都市「ルーアン(Rouen)」から名付けました。 響きが綺麗で、私の大好きな街です。
実は彼女には、不思議な縁があります。 彼女が生まれたのは、あの能登半島地震が起きた次の日でした。
震災とは関係なく名付けた名前ですが、今こうして彼女が成長し、私たちのパートナーとして能登の被災地を走り回っているのを見ると、何か運命のようなものを感じずにはいられません。
■仮設住宅で起きた変化
被災地の仮設住宅には、やむを得ない事情で、長年連れ添ったペットを手放したり、預けたりして避難生活を送っている高齢者の方がたくさんいらっしゃいます。
「以前は猫がいたんだけどね…」 「犬の散歩が日課だったのに、寂しいよ」
そんな声を聞くたび、胸が痛みました。 そこで、安全や衛生面に最大限配慮した上で、ルアンを炊き出しの現場(屋外の交流スペース)に連れて行くことにしました。
すると、驚くような光景が広がりました。
普段、部屋に閉じこもりがちで表情の硬かったご高齢者の方々が、ルアンを見た瞬間、目尻を下げて駆け寄ってきたのです。 「よしよし、いい子だなぁ。温かいなぁ」
ルアンの頭を撫でながら、涙を流して喜ぶおばあちゃんもいました。 「久しぶりに生き物に触れたわ。ありがとうね」
■言葉がいらない「心のケア」
私は料理人として、「美味しい」と言ってもらえる料理を作ることができます。 言葉を交わして、励ますこともできます。
でも、ルアンには敵いません。 彼女は、ただそこにいて、尻尾を振って寄り添うだけで、閉ざされていた人の心を一瞬で解きほぐしてしまうのです。 それはまさに、小さな「アニマルセラピー」の奇跡でした。
私が料理でお腹を満たし、ルアンがぬくもりで心を満たす。 私たちは、そんなチームで被災地を回っています。
■誰もが笑顔になれる場所を作りたい
私たちが作りたい大型キッチンカーの周りには、こうした「優しい時間」が流れる場所にしたいと思っています。
料理を待つ間、犬と触れ合ったり、子供たちが遊んだり。 ただの配給所ではなく、明日への活力が湧いてくるような広場を作りたい。
ルアンも、新しいキッチンカーができるのを楽しみにしているはずです(もちろん、厨房には入れませんが!)。
いよいよ明日が最終日。 私たちとルアンの挑戦に、最後までお付き合いいただけないでしょうか。
残り1日。 皆様の温かいご支援を、心よりお待ちしております。
未来につなごう能登/restaurant ecoutieres 川本 紀男
<次回予告>
ルアンが被災された方々の「心」を温めるパートナーだとしたら、私たちの活動の「原動力」となって支えてくれている、かけがえのない人間のパートナーたちがいます。
今日の夕方、もう一本だけ記事を投稿させてください。
そこでは、夜行バスや自家用車で全国から駆けつけ、泥臭い作業を笑顔で支えてくれる「ボランティアスタッフ」のみなさんについてお話ししたいと思います。 彼らの存在なくして、私たちの炊き出しは成立しません。
ぜひ、夕方の投稿も読んでいただけると嬉しいです。



