
キャンプファイア会員の皆様、こんにちは。
「焼肉 沸かし屋」をリニューアル・オープンいたします、株式会社丸優 製造担当取締役の廣岡政憲と申します。この度は、沸かし屋プロジェクトにご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます。
本日は、三田産神戸牛の美味しさの理由についてご紹介してまいりたいと思います。この文章を通じて、沸かし屋により一層ご興味を持っていただけますと幸甚です。
■世界がひれ伏す「KOBE」の正体
「Kobe Beef」――その名は今や世界の美食における至高の象徴です。歴代の大統領やトップアスリートたちがその味に魅了されてきましたが、その輝かしい名声の裏側には兵庫県三田市という厳しい自然環境と150年以上純血を守り抜いた肥育農家たちの「孤高の戦い」があることを知る人は多くはないでしょう。
私たちが提供させて頂いておりますのは、その長い歴史の最前線で磨き上げられた真の神戸牛です。
■閉鎖血統――時代に抗った「純血」の誇り
神戸牛の根幹は但馬地方をルーツとする「但馬牛(たじまうし)」です。
明治時代、政府の方針で大型化を目的とした外国種との交配が推奨されましたが、但馬の農家たちは猛烈に反対しました。
「外の血を入れれば、代々守ってきた肉のキメの細かさや香りが失われる」
彼らが「時代遅れ」と揶揄されながらも守り抜いた「閉鎖血統」こそが、現代の神戸牛を唯一無二の存在にしています。
和牛の源流である名牛「田尻号」の血を一切汚さずに継承し続けているのは、世界で唯一兵庫県だけなのです。
この純血種だけが持つ筋肉の中に細かく網目状に入り込む「サシ」の美しさは、まさに遺伝子の奇跡と言えるでしょう。
■神戸牛の聖地・三田――「関西のシベリア」が肉を鍛える
神戸牛の中でも三田産が特別視される理由は、その過酷な気候にあります。
三田は地元で「関西のシベリア」と称されるほど冬の冷え込みが凄まじい盆地です。この厳しい寒暖差が牛の生理機能に強く働きかけ、肉質を引き締め脂を細胞レベルで細かく分散させます。
牛たちが口にするのは三田の澄んだ空気とこの土地ならではの清らかな水、そして独自の配合飼料です。私たちは単に大きく育てるのではなく、牛のストレスを極限まで取り除きじっくりと時間をかけて脂を肉の繊維に「浸透」させていきます。氷点下の夜、牛舎の温度を1度単位で管理し、24時間体制で見守る肥育農家の献身。
この「自然の厳しさ」と「人の愛情」の交差点で、三田産神戸牛の究極の口どけは完成するのです。
■融点14℃の衝撃――職人が挑む「温度」との戦い
最大の特徴は、脂が溶け出す「融点」の圧倒的な低さです。一般的な和牛が25℃前後であるのに対し、極上の三田産は融点14℃付近。つまり手のひらの熱はおろか冷たい水に触れた指先の温度でさえ脂が溶け出してしまうのです。
この繊細さを損なわないため、お肉の製造現場では職人の五感を研ぎ澄ませた技術が求められます。
私たちが何より重視するのが、加工スピードとお肉の成型の美しさです。
包丁を握る手の体温ですら、肉にとっては天敵の「熱」になります。
だからこそ、まな板に触れる時間さえ秒単位で削り、驚異的な速さで成形を行うのです。。
一瞬のうちに指先でわずかな脂の緩みを感じ取り、一瞬の判断で刃を走らせることで、角の立った美しいカットが実現するのです。
また、美しくカットされたお肉を、最高の状態を封じ込めるため、細胞を壊さない最新の特殊冷凍技術(プロトン凍結やWAVEMAGIC)を駆使することで、解凍後もドリップを出すことなく、切り立ての鮮度と香りをそのままに再現します。
■命のバトンを繋ぐ「自社一貫体制」と徹底した安全管理
私たちの最大の誇りは、神戸牛ブランドが形成される以前から、三田の地で培ってきた肥育技術にあります。
生まれたばかりの震える子牛にミルクを与えるところから私たちの仕事は始まります。
子牛の導入から肥育、そして製造までを自社ですべて完結させることは管理の効率化ではなく、一頭一頭の「命」と最後まで向き合うという誓いの形です。
その尊い命をいただくからこそ、私たちには1ミリの無駄も出さず最高の状態でお客様にお届けする義務があります。
また、今回のクラウドファンディングでご支援いただきました方々へのリターン商品におきましても、以下の安心・安全を徹底しています。
- ・個体識別番号によるトレーサビリティの完全管理
- ・従事者全員による「人間の衛生管理チェック」の毎日実施
- ・衛生面を考慮した手袋着用での厳格な加工作業
- ・毎日数回の冷蔵庫温度管理と、月一回の検便実施
■クラウドファンディングでお届けする至高の部位
今回のクラファンでご支援いただきました方々にお届けさせて頂く神戸牛は、下記の2種類がございます。
- ●焼肉(モモ・カルビ):三田の冬が鍛えた赤身の濃厚な旨味が詰まった「モモ」と、網の上で融点14℃の脂が黄金色に輝く「カルビ」。職人がその日の肉質を見極め旨味を最大限に引き出す厚みとカットで仕上げます。
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●すき焼き(ロース):きめ細やかな霜降りが割り下の中でとろけ出す、まさに芸術品。
自社一貫だからこそ実現できる脂が酸化する前の最もピュアな香りと甘みをご堪能ください。
■三田から、心震える感動体験を
このプロジェクトでお届けする神戸牛は、単なる返礼品ではありません。3年(約1,000日)の歳月をかけた情熱と、三田の風土が守り抜いた食文化の結晶です。
「脂の甘みは強いのに、驚くほど後味は軽い」とのお褒めの言葉を頂戴することが多い三田産の神戸牛を、時代が移ろっても色褪せない「神戸牛の原点」を、ぜひあなたの五感で受け取ってください。
新しくオープンする『焼肉 沸かし屋』で提供させて頂きますお肉は、肥育農家さんの愛情で育まれ、三田の気候風土で揉みこまれ、我々職人の繊細な技術で加工された、どこにも存在しない奇跡のお肉です。最高の一皿をご用意いたしまして、スタッフ一同、心より皆様をお待ちしております。
株式会社丸優
製造担当取締役
廣岡政憲



