いつも木村倭 世界チャレンジを応援していただき、本当にありがとうございます。世界選手権イギリス大会を終え、2,500km以上という長い帰路を経て、ようやくスペインへ帰ってきた倭。……と思いきや、休む間もなく、そのまま次なる舞台「アンドラ」へ。今回参戦したのは、XXIV Trial 2 Dies d’Arinsal(第24回 トライアル・2デイズ・アリンサル)8月1日・2日の2日間、アンドラのアリンサル周辺の雄大な山岳地帯を舞台に開催された、歴史ある国際トライアルイベントです。イメージとしては、まさに「スペイン・アンドラ版イーハトーブ」1日の移動距離はなんと40km以上。その山岳コースを走りながら、18のセクションに挑戦します。今年は世界12か国から316名ものライダーが参加。アマチュアライダーも参加できる大会ですが、その規模と歴史は大きく、ヨーロッパを代表するトライアルイベントの一つです。簡単に言えば、「アンドラの山を舞台に、世界中から300人以上が集まる、ヨーロッパ最大級の2日間トライアルイベント」そんな大会です。そして今回、倭が出場したのはプロクラス。本人曰く、セクションの難易度は「日本の国際A級より少し難しいくらい」。もちろん難易度だけではなく、標高のある山岳地帯を1日40km以上移動しながら18セクションをこなし、それを2日間走り切る体力と集中力も必要になります。シェルコワークスチームから託されたチャンスが今回、特に嬉しかったことがあります。各国のトップクラスのライダーが在籍するシェルコワークスチーム。その中で、「YAMATOをこの大会で走らせたい」と、チーム側からエントリーしていただきました。世界選手権への挑戦を続ける中で、倭に対するチームの期待が大きくなっていることを感じます。そして、この2日間のチーム編成がまた凄い。アダム・ラガ同い年のオリオールそして倭この3人で一緒に山を回りました。日頃から熱のこもった指導をしていただいているアダム先生が最初にセクションへ入り、その走りを見たあとに、同い年のオリオール、そして倭が続く。この作戦を2日間繰り返したそうです。 世界の頂点を知るアダム・ラガの走りを目の前で見て、そのライン、タイミング、身体の使い方を学び、自分自身の走りにつなげていく。こんな経験は、なかなかできるものではありません。途中、疲労から少しボーッとしてしまった倭が、間違えてアダム先生より先にセクションへ入ってしまった場面もあったそうで……しっかり怒られたみたいです(笑)でも、それだけ本気なんだと思います。自分が世界で培ってきたものを、次の若い世代へ引き継ごうとするアダム先生。そして、それを必死に吸収しようとする若いライダーたち。単にトライアルの技術を教えるだけではなく、選手としての姿勢や考え方まで伝えようとしてくれているのだと感じます。本当にありがたい環境です。そんな中で迎えた大会1日目。結果は……なんと3位!!世界各国からライダーが集まるこの大会で、プロクラス3位につけました。ぜひリザルトに並ぶ選手たちの名前も見ていただきたいです。そこを見ると、今回の3位がどれだけ価値のある結果だったのか、より感じていただけると思います。そして迎えた2日目。終盤、本人もかなり反省するほどのイージーミスを連発。「減点を増やしてしまった」と、本人にも悔しさが残る走りになりました。それでも――最後まで3位を守り切ってフィニッシュ!2日間の長い戦いを終え、総合3位!アンドラの山岳地帯を舞台にした国際大会で、しっかりと表彰台を掴み取ることができました。アダム先生、オリオール、倭。2日間を共に戦った3人は、最後にガッチリと握手を交わし、お互いの健闘を讃え合いました。競技では本気で戦う。終われば、相手へのリスペクトを忘れない。とても素晴らしいスポーツマンシップだと思います。そして何より、16歳の倭が今、こうして世界トップレベルの選手たちと同じ時間を過ごし、同じ山を走り、本気で指導してもらいながら成長している。日本にいた頃には想像もできなかった景色が、少しずつ「日常」になってきました。世界選手権イギリス大会から2,500km以上を移動し、そのままアンドラへ。決して楽なスケジュールではありません。身体も疲れている。ミスもする。怒られることもある。悔しい思いもする。それでも、そのすべてが倭のを強くしてくれていると思います。そして今回の総合3位という結果は、世界への挑戦を続けてきた中で、また一つ大きな自信になりました。まだまだ世界への挑戦は続きます。この経験を一つひとつ力に変え、さらに上へ。いつも日本から応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。そして、一つご報告です!木村倭、17歳になりました〜!8月6日に生まれ平和を願う、日本にとって特別な日に生まれた倭は、17歳の誕生日を迎えました。私たち親子は、「まだ17歳」ではなく、「もう17歳」そう捉えて、この世界への挑戦を続けています。若いから、まだ時間がある。いつかチャンスが来る。そう考えるのではなく、世界を本気で目指せる一日一日を大切にし、今できることに全力を注ぐ。その積み重ねの先にしか、世界の頂はないと思っています。現在、ヨーロッパでの活動も長期にわたり、遠征、滞在、移動、レース参戦など、費用面でも決して簡単な挑戦ではありません。 円安の影響もあり、日々苦しい思いでいます。それでも、世界に飛び出したからこそ得られた経験があり、出会えた人たちがいて、少しずつ掴み始めたチャンスがあります。そして何より、17歳の若者が今、本気で世界一を目指しています。夢を夢のままで終わらせないために。応援してくださる皆様と一緒に、この挑戦をさらに大きなものへ育てていけたらと思っています。17歳。勝負は、ここからです。皆様と共に、世界の頂へ。これからも木村倭の世界への挑戦を、どうか一緒に支え、見届けていただければ幸いです。次の世界選手権は8月29日、30日フランス大会9月5日、6日オランダ大会チャレンジは続きます‼共に、この時間を楽しんでいきましょう!世界チャレンジプロジェクトリーダー 木村大輔





