500円リターン追加しました!
今の能登は・・・
いよいよ12月に入りました。今年も残すところ、あとひと月となりました。そして私たちは、まもなく震災から3回目のお正月を迎えようとしています。
昨年の今頃は、震災後初めて迎えるお正月が怖くて、“どうか何も起こりませんように”と祈りながらカウントダウンをしていました。あれから時間が経ち、ようやく自分が置かれている現実と向き合えるようになりました。
あの日を境に、この町の風景は大きく変わりました。家並みも道路も、人の流れも、以前の面影はどこに行けばあるのでしょう。子育て世代や働き手は減り、残されたのは壊れたままの家、住民の高齢化、そして山積みの課題です。
能登の施設や、病院では、震災後の引っ越しを理由に退職者が増え、残った職員もまた高齢の方が多く、“老々介護”は在宅だけではありません。
10年後——いいえ、10年も待たないかもしれません。あと数年で、この町はどうなってしまうのだろう。施設で受け入れられる人数は限られ、「能登にいたい」という当たり前の願いが叶わなくなる日が、もうすぐそこに迫っているように感じます。
震災時に避難でお預かりしていたご利用者様は、「遠いとこには行きたくない」「家に帰りたい」とおっしゃっていました。
施設ではご夫婦一緒が叶わなかったり、生活もルールに合わせなければならず、お食事では「食べたい」「食べたくない」は通用しない。催した時にできない排泄。好き嫌いも、したいことも、ご本人の思い通りにできないことが多々あります。
もし、あなたや、あなたの大切なご家族だったら——人生の最期の時間をどう過ごしたいと思いますか?
そんな現状を目の当たりにし、私たち《ホームケアステーション歩来》は、お一人おひとりの「今」に寄り添い、在宅での生活を支え、ご利用者とご家族の心を少しでも軽くしたい——そう願い仲間と共に立ち上がりました。
志賀町には訪問看護は1事業所のみ。穴水や輪島も、休止せざるを得ない訪問看護事業も少なくない状況です。誰かがやってくれるのを待つのではなく、「私たちがやろう」と動き始めた仲間たちです。
けれど、現実は厳しく、スキルアップの研修費はもとより、こちらは車がないと診療や、処方された薬を取りに行くことも困難な町です。そのため、診療同行や、お薬を取りに行くサービスを始めたいと思うと、必要になるのが、社用車の購入です。今回のクラウドファンディングでは皆さまのお力が1つずつ現実へと近づけてくれる糧となります。
今、歩来をご利用くださっている方々の笑顔は本当に素敵で、ご利用者に向けられるご家族のやさしさは、私たちスタッフの大きな栄養になっています。
そして今回、より多くの方に応援していただけるよう、500円の新しいリターン を追加いたしました。無理のない範囲で、どうかご支援いただけたら幸いです。
私たちは、これからもこの町に必要な在宅ケアを続けていきます。どうか見守っていただけたら嬉しいです。

将来的には、地域に根ざしたナーシングホームの建設を計画しています。建設会社との協力のもと 建貸し(リースバック)形式 での導入(家賃として分割で支払いながら運営できる仕組み)を目指しています。リースバック形式 への協力者大募集中です。
また、支援の輪が広まりますよう 拡散お願い申し上げます。
https://camp-fire.jp/projects/901203/view



