犬養孝教授の想い出込めた万葉集102首を英訳出版したい

大阪大学で受けた犬養孝教授の万葉集講義を胸に、万葉集の美と心を英語訳で世界と英語学習者へ伝えたい。

現在の支援総額

11,000

0%

目標金額は3,500,000円

支援者数

2

募集終了まで残り

36

犬養孝教授の想い出込めた万葉集102首を英訳出版したい

現在の支援総額

11,000

0%達成

あと 36

目標金額3,500,000

支援者数2

大阪大学で受けた犬養孝教授の万葉集講義を胸に、万葉集の美と心を英語訳で世界と英語学習者へ伝えたい。

ごあいさつ

はじめまして、上原一美と申します。現在は全国通訳案内士として活動しており、英検1級を取得し、100歳現役を目指して日々研鑽を積んでおります。

[プロジェクト実行者のポートレート写真]


私は1966年、大阪大学法学部に入学し、教養部で犬養孝教授による万葉集の講義を受講しました。犬養孝教授と言えば万葉集、万葉集と言えば犬養孝。あの独特の朗詠で万葉歌を謳い、歌の風土と詠み人の心と言葉の大切さを訴える教授の姿は、今も鮮明に心に刻まれています。


このプロジェクトを始めた理由

大学卒業後55年を経た2021年6月、朝日新聞の【現場へ!犬養孝ワールド 脈々と70年】という記事で、私と万葉集の再会が始まりました。長年、企業の法務部門で外国企業との英文契約の作成、翻訳などに従事し、培ってきた英語力を活かして、懐かしき犬養孝教授に関係する万葉歌の英訳を思い立ったのです。

※犬養孝教授の著書、平凡社ライブラリー[改訂新版]万葉の旅(上・中・下)の該当ページと故地の引用。 

  なお、この引用につきましては、平凡社様からの許諾を得ています。 

                上(大和)

                中(近畿・東海・東国)

                下(山陽・四国・九州・山陰・北陸)

万葉集の講義の中で、私の質問に答えて、教授の草刈り鎌を手に構えた姿勢、【道なき道を切り開く】という教えは一生忘れません。大学紛争で中断された万葉集への想いが、今ここに蘇りました。


実現したいこと

このプロジェクトで、犬養孝教授の名著『万葉の旅』から300余首の中から厳選した102首を現代感覚で英訳し、【英語で巡る万葉集―Pilgrimages to Manyoshu Poems Sites in English】として出版いたします。万葉集の素晴らしさを日本だけでなく、世界の人々にも理解していただきたいのです。


[万葉集の原文と英訳のイメージ写真]

山高み(やまたかみ)          Mountains are so high,

白木綿花に(しらゆふばなに)      Like white Shirayū flowers

落ち激つ(おちたぎつ)         Rapid currents are hitting and splashing

滝の河内は(たきのかふちは)      Around the Taki-Basin

見れど飽かぬかも(みれどあかぬかも)  I will not get tired of viewing it.                        



私がこの挑戦をする意味

全国通訳案内士として、外国の方々に日本文化を伝えようとしている中で、万葉集ほど日本人の心の奥底を表現した文学はないと確信しています。1000年を超える歴史を持つ万葉集を、現代の英語で蘇らせることは、まさに私のライフワークなのです。


若き日は自転車乗りとして北海道から九州まで日本全国を巡り、各地の風土と人々の思いを肌で感じてきました。その体験が、万葉歌に込められた古代の人々の心を理解する礎となっています。

そして、社会人になってからは、スペインからジブラルタル海峡を越えて、北アフリカのモロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアからエジプトまでを、自転車で旅して、現地の風土と人々の生活を実体験しました。万葉歌を世界に発信しようとする原動力の一つとなっています。

[自転車で旅をしている写真]

リビアの首都トリポリから第二の都市ベンガジへ向かう砂漠地帯の大陸間道路の途中の私の自転車です。

 リビアのとある町で、私に一夜の宿を提供していただいた青年一家と私の自転車です。

これまでの歩みと実績

大学卒業後、ある時期から、企業法務の分野で長年にわたり外国企業との英文契約の作成、翻訳などに携わってまいりました。その過程では、相手方企業との契約交渉のために、アメリカへ数回、フランスへ1回、出張しました。全国通訳案内士の国家資格と英検1級を取得し、英語と日本文化の架け橋となる活動を続けて行く所存です。犬養孝教授の萬葉旅行の会にも参加し、山邊道萬葉旅行や木曽藤村旅行など、実際に万葉の故地を歩いた経験も豊富です。


プロジェクトの価値

本書は各万葉歌1首につき見開き2ページで構成し、左ページに日本語の万葉歌を5行で、右ページに対応する英訳を5行で掲載します。私による解説では、万葉歌の語句の解釈、英単語句と英文法の説明、他の万葉歌との相互参照も含め、大学受験生から英語学習者まで幅広い方々にお届けします。

[書籍の見開きレイアウトイメージ写真]

奈良県   滝の河内 (吉野郡 吉野町 宮滝)

§00. 山高み 白木綿花に 落ち激つ       滝の河内は 見れど飽かぬかも      §00.

                        ―笠金村―(巻6ー909)

山高み                     Mountains are so high,

白木綿花に                   Like white Shirayū flowers

落ち激つ                    Rapid currents are hitting rocks and splashing

滝の河内は                   Around the Taki-Basin

見れど飽かぬかも                I will not get tired of viewing it.

                                                      

※参照:犬養 孝著、平凡社ライブラリー        ☀山高み➡み=原因、理由を表す=~ので、~から。                                                                                                                     so ~(that) …構文を使う。

[改訂新版] 万葉の旅(上)大和                                         ☀白木綿花に➡に=~のように:like ~

188頁 滝の河内                                                                     ☀落ち激つ(たぎつ)=しぶきをあげて激しく流れ落ちる。                    

                         :hit rocks:岩にぶちあたる。➡splash:飛び散る。                     

                       ☀滝=激湍(げきたん)=急流、早瀬。:a rapid current    

☞所在地 Location: Taki-Basin, Miyataki,                         (滝と地名の宮滝をかけている。) ※現代語の「滝」

                           Yoshino Town, Yoshino County,               (a waterfall, falls)にあたるのは「たるみ(垂水)」。

                          Nara Prefecture          ☀河内=水流をはさんだ一帯の地のこと。:basin

♡詠み人 Poet: Kasa no Kanamura       ☀飽きる:get tired of ~ §○○参照。                   


                   


現在の準備状況

220ページ、四六判での出版を予定しており、原稿内容については、出版社の内諾を得ています。表紙デザインには静岡県御殿場市から撮影した雪を抱く富士山の写真を使用いたします。【田児の浦ゆ】で始まる万葉歌からヒントを得た、万葉集にふさわしいデザインです。

[富士山の表紙デザイン案写真]

リターンについて

支援者の皆様には完成した書籍をお届けするほか、掲載万葉歌の現地鑑賞会も開催予定です。私が横浜在住のため、富士山を望む静岡県と伝説のある千葉県市川市の二つの万葉故地を予定しています。その他、特別メッセージなどの特典もご用意いたします。

[現地鑑賞会のイメージ写真]三保の松原での私です。

スケジュール

2026年1月  クラウドファンディング募集終了

2026年10月   書籍の出版

2026年11月   リターン発送、現地鑑賞会開催


最後に

55年の時を経て再び巡り合った万葉集への想い、そして犬養孝教授から受け継いだ【道なき道を切り開く】精神で、この挑戦を成功させたいと思います。古代から現代へ、そして日本から世界へ。万葉集の美しさを英語で伝える、この橋渡しの一歩を皆様と共に踏み出せましたら幸いです。温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


[プロジェクト完成イメージの写真]


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • 作品制作費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円〜 企画からリターン配送までお任せプランも!
無料
掲載をご検討の方はこちら

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


同じカテゴリーの人気プロジェクト

あなたにおすすめのプロジェクト

新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!