
・自転車乗りとアルジェリア青年との出会い:北アフリカのアルジェリアを走っている間、とある町の屋外のカフェーで休んでいる時、同年代の青年が私に話しかけてきました。私を日本人と知ってのことです。その青年はフランス語で、私は英語で何かを話し合っていました。すると、突然、青年が「イロシマ、イロシマ」と言い出したのです。その意味を理解できない私に、彼は「イロシマ、ナガサキ、アトミックボム」と続けたのです。「H」を発音しないフランス語では、「HIROSHIMA(ヒロシマ)」が「イロシマ」になるのです。かつて、アルジェリアはフランスの植民地でしたから、その青年はフランス語をしゃべるのです。 フランスは、1960年代、アルジェリア南部のサハラ砂漠地帯で、盛んに原爆実験を行い、アルジェリアの人々に多大な苦難を与え続けたのです。その青年は、アメリカ軍により、広島と長崎に原爆を投下されて、自分達アルジェリア人と同じ苦難を経験した日本人である私に対して、連帯感を示したのです。 ロシアによるウクライナ侵略により、核兵器の使用のシナリオが現実のものになりつつある現代において、このアルジェリア青年の「イロシマ、ナガサキ、アトミックボム」の言葉は、私達日本人のみならず、反核運動を推進する世界の人々に対する応援エールであり、非常に貴重なものと思われます。
camp-fire.jp犬養孝教授の想い出込めた万葉集102首を英訳出版したい





