
皆様、いつも真澄チャレンジャーシリーズへのご支援、誠にありがとうございます。
海外営業部のヒューゴ・チャンです。
前編では、富士見蔵の場所と誕生の背景についてご紹介しました。後編では、富士見蔵の現在の姿と、このプロジェクトとの関係についてお伝えします。
富士見蔵の役割
今や真澄の主力蔵
1982年の竣工以来、富士見蔵は毎年のように建物や設備の更新を繰り返し、技術革新を続けてきました。
そして2020年、大きな転換点が訪れました。
コロナによる生産体制の見直し
長年、真澄は諏訪蔵と富士見蔵の2つの蔵で、それぞれ別のチームが酒造りを行ってきました。しかし、コロナ禍により、生産体制を見直す必要に迫られました。
私たちは以前から、生産を1箇所に集約することで、より効率的なワークフローを実現したいと考えていました。そして、良くも悪くも、コロナがそのきっかけを与えてくれました。
現在の体制:
- 諏訪蔵での醸造は一時休止
- 醸造工程は富士見蔵に集約
- 充填以降の工程は諏訪蔵で実施
- チームを統合し、より効率的な酒造りを実現
諏訪蔵が歴史と伝統の象徴であるのに対し、富士見蔵は革新と進化を象徴する蔵といえます。そして今、富士見蔵が真澄の醸造の中心となっています。
「理想の酒蔵」を目指して
しかし、私たちは富士見蔵が完成形だとは考えていません。
「理想の酒蔵創りは道半ば」
毎年、設備を見直し、製法を改善し、より良い酒造りを追求しています。富士見蔵の進化はまだまだ続きます。

今回のプロジェクトと富士見蔵
チャレンジャーシリーズは富士見蔵で醸造
今回の「チャレンジャーシリーズ」は、この富士見蔵で醸造しています。
なぜ富士見蔵で?
1. 最新の設備 - 温度管理や発酵管理が精密にできる
2. データ記録 - 実験的な製法の詳細なデータ収集が可能
3. 若手の学びの場 - 社員蔵人との協働で学べる環境
4. ベテラン杜氏の指導 - 富士見蔵には経験豊富な杜氏が常駐
初回仕込み(2025年11月-12月)も、本仕込み(2026年1-3月)も、すべて富士見蔵で行われます。
富士見蔵の日常
富士見蔵では、冬の寒い時期に約20名の蔵人が働きます。
蔵での一日:
- 精米
- 洗米浸漬作業
- 早朝から蒸米の準備
- 仕込み作業
- 麹室での麹造り
- 酒母管理
- もろみの温度管理
- タンクの状態確認
- 上槽
- 粕はぎ
- ろ過移動
- データの記録と分析
チームが一丸となって、真澄の品質を守り、向上させるために日々努力しています。

富士見蔵見学パッケージについて
実際に富士見蔵を見ていただけます
今回のクラウドファンディングには、「富士見蔵見学」を含むパッケージをご用意しています。
¥70,000 蔵体験パッケージ
- 富士見蔵プライベート見学ツアー(2名様)
- チャレンジャーチーム全員との懇親会
- 初回仕込み研修酒A・D(各2本)+本仕込み研修酒A・D(各2本)
- ※合計8本(初回・本仕込み×A・D=4種類×各2本)
実際に富士見蔵を訪れ、酒造りの現場を肌で感じていただく貴重な機会です。
見学できる内容:
- 仕込み水の井戸
- 精米施設
- 麹室(こうじむろ)
- 発酵タンク
- 貯蔵庫
- 瓶詰めライン




そして、八ヶ岳の絶景を眺めながら、私たちと一緒に真澄の未来について語り合いませんか?
諏訪蔵と富士見蔵 - 2つの蔵の役割
それぞれの個性
真澄には、2つの蔵があります。
諏訪蔵(諏訪市元町):
- 1662年創業の歴史的な蔵
- 協会7号酵母発祥の地
- 伝統製法の継承
- セラ真澄ショップ併設
- 諏訪の街中に位置
- 現在は充填以降の工程を担当
富士見蔵(諏訪郡富士見町):
- 1982年竣工の近代的な蔵
- 標高960mの高原に位置
- 最新設備と伝統の融合
- 醸造の主力拠点
- 八ヶ岳・南アルプスの眺望
2つの蔵が、それぞれの個性を活かしながら、真澄の酒造りを支えています。
2つの蔵、1つの想い
場所は違っても、両方の蔵に共通するのは、
「丁寧な酒造りに取り組み、誠意を持って販売する」
この信念は、360年変わらず、諏訪蔵でも富士見蔵でも受け継がれています。
これからの富士見蔵
進化し続ける酒蔵
富士見蔵は、これからも進化し続けます。
- より精密な温度管理システム
- 環境負荷の少ない製造プロセス
- 若手蔵人の育成
- データに基づいた製法改善
しかし、どんなに設備が進化しても、最後は「人の手」です。
微生物である酵母の声を聞き、米の状態を見極め、最適なタイミングで手を入れる。この技術は、機械では代替できません。
富士見蔵が目指すのは
・最新の設備と、熟練の技術が融合した、理想の酒蔵。
・そして、若手が失敗を恐れず挑戦できる、学びの場。

皆様へ - プロジェクト発案者として
今回のチャレンジャーシリーズは、富士見蔵という「もうひとつの真澄」で醸されています。
標高960mの清浄な空気の中、南アルプスの伏流水を使い、八ヶ岳を望みながら、若手チームが真剣に酒造りに取り組んでいます。
「真澄といえば諏訪」
確かにそうです。しかし、富士見蔵も、真澄の大切な一部です。このプロジェクトを通じて、富士見蔵のことも、ぜひ知っていただけると嬉しいです。
そして機会があれば、ぜひ富士見蔵を訪れてください。
八ヶ岳の雄大な自然の中で醸される真澄を、一緒に味わいましょう。
最後に……
このプロジェクトは、私にとって大きな挑戦でした。
海外営業という立場から、製造現場に関わる機会をいただき、チームを組み、企画を立て、会社を動かし、そして今、皆様と一緒にこのプロジェクトを進めている。
最初は「できるかな?」という不安もありました。
でも、チームメンバーの協力、杜氏の指導、会社のサポート、そして何より、皆様からの温かいご支援があったからこそ、ここまで来ることができました。
目標達成の瞬間、初回仕込みが完成した瞬間、そして今、皆様に富士見蔵のことをお伝えできるこの瞬間。本当にありがとうございます。
皆様と一緒に成功させたいと思っています。これからも、進捗を随時ご報告していきますので引き続き、よろしくお願いいたします。

補足情報
富士見町について
所在地: 長野県諏訪郡富士見町
標高: 約900-1,000m(町の中心部)
人口: 約14,000人
面積: 144.76 km²
位置関係:
- 諏訪市の隣(南側)
- 八ヶ岳の西側山麓
- 南アルプスの裾野
- 山梨県との県境に近い
気候:
- 夏:涼しく過ごしやすい(避暑地として人気)
- 冬:厳しい寒さと雪
- 昼夜の寒暖差が大きい
- 晴天率が高い
特産品:
- 高原野菜(レタス、キャベツ、セロリ)
- 花卉栽培
- 日本酒(真澄)
町名の由来:
富士見町という名前は、その名の通り「富士山が見える」ことに由来しています。標高の高い場所から、晴れた日には遠く富士山の姿を望むことができます。
アクセス
車の場合:
- 中央自動車道 小淵沢ICより約15分
- 諏訪ICより約20分
電車の場合:
- JR中央本線 富士見駅下車
- 東京から特急で約2時間30分
富士見町の魅力
富士見町は、八ヶ岳の裾野に広がる自然豊かな高原の町です。
周辺の名所:
- 富士見高原リゾート - 花畑と展望台が人気
- 入笠山(標高1,955m) - ゴンドラで手軽に登れる山、360度の大パノラマ
- 井戸尻遺跡 - 縄文時代の集落跡、国宝級の土器が出土
- カゴメ野菜生活ファーム - 野菜収穫体験とイタリアンレストラン
- 富士見パノラマリゾート - スキー場とマウンテンバイクパーク
絶景ポイント:
富士見町からは、日本の名峰が一望できます。
- 東:八ヶ岳連峰(赤岳、横岳など)
- 西:南アルプス(北岳、甲斐駒ヶ岳など)
- 南西:富士山(晴天時)
真澄の蔵見学の際には、ぜひ富士見町の魅力も楽しんでください。
蔵見学の前後に、富士見高原で花を楽しんだり、入笠山に登ったり、高原野菜の直売所に立ち寄ったり。一日では回りきれないほど、見どころがあります。
海外営業部 ヒューゴ・チャン
真澄 酒造りチャレンジャーチーム 発案者
次回の活動報告もお楽しみに!






