
2月22日、上山八幡宮社務所にて「スマホとワロックお茶会&防災ふろしき交流会」 を開催しました。
「スマホとワロックお茶会」は、令和7年度宮城県NPO等による心の復興支援事業として、昨年8月から月に1回、南三陸町で続けている取り組みです。
真弓さん手描きのチラシ東日本大震災から15年。発災当初、全国から駆け付けてくださった支援者の皆さんに、今の南三陸の様子を自分たちの手で伝えたいという思いから、この活動が始まりました。
スマートフォンを使って南三陸の日常を発信したり、離れて暮らすご家族や友人、お孫さんたちと連絡を取り合ったり――
そのための、気軽な「スマホの使い方相談会」です。
参加者からは、
「とにかく、使い方が分からない」
「孫から動画が送られてくるので、自分も景色を撮って送りたい」
「携帯ショップに行くほどではないけれど、ちょっと聞きたい」
といった、日常の中の小さな悩みが寄せられます。
講座というより、お茶を飲みながら一緒に解決していく、そんなゆったりとした時間です。
ケータイからスマホに買い替えたけど
何が便利になったのか分からないんだよね、という
地元のお父ちゃんとおしゃべりしながら
「こんな使い方も出来るんですよ」と説明
ワロック体験 ― 石がつなぐご縁
テーブルの真ん中に置かれた作品を、皆さん少し遠巻きに眺めながら、
「こんなに上手に描けないよ……」
と、最初は控えめなご様子。
そこでまず、ワロックについてご紹介しました。
WA ROCK(ワロック) は、西オーストラリアから伝わった自然遊びで、2017年に秋田県北秋田市阿仁地区から日本に広まり、今では全国に広がっています。
石を拾い、好きな絵を描き、裏に地名や名前(ニックネームでもOK)を書いて「交換所」に置くことを 放石(ほうせき) といいます。
誰かが受け取り、また別の場所へ――石を“旅”させながら、人と人、地域と地域をゆるやかにつないでいく遊びです。
「南三陸から、全国へワロックを旅させたいんです!」
そうお伝えすると、「それは素敵だね」と皆さんも笑顔に。
メンバーのYさんが描きためた作品をお手本にしたり、はやかちゃんが下描きをお手伝いしたりしながら、それぞれ思い思いに石に絵を描いていきました。
どの石が描きやすいかな?と、
石を選ぶのも楽しい時間です
ちょうど御朱印で訪れていた参拝者の方々も足を止め、交流に参加。登米から花巻、岩手、そして札幌へと旅したワロックのお話をすると、なんとその方々は岩手からお越しとのこと。
南三陸のワロックを岩手まで連れて行ってくださることになりました。
石が、人のご縁とともに旅をしていく――そんな広がりを感じる出来事でした。
社務所入り口に、真弓さんが掲示してくださいました。
お抹茶コーナー ― 記憶を分かち合う時間
会場の一角には、毎回好評のお抹茶コーナーも。
メンバーのNさんが丁寧にお茶を点ててくださいます。
Nさんが点ててくださったお抹茶をいただきながら、自然と会話も弾みます。
心も体も、ほっとゆるむ時間になりました。
震災前はお茶をたしなんでいたと懐かしむ方、「初めていただきました!」という方、「作法が難しそうと思っていたけれど、優しく教えてもらえてよかった」という声も聞かれました。
皆さんに美味しく召し上がっていただき、Nさんもほっとした様子でした。
午後は防災ふろしきへ
気づけばもうお昼。午後からの「防災ふろしき交流会」講師・美枝センセイが到着。
お昼で帰られる方のために、急きょ 風呂敷で作る簡単エコバッグ を実演してくださいました。
美枝センセイのご実家は女川にあり、震災当時、仙台から女川まで自転車で様子を見に帰ったという体験談も。
参加者の皆さんも当時の記憶を語り合い、それぞれの経験を重ね合わせる時間となりました。
盛りだくさんの一日となりましたが、午後の「防災ふろしき交流会」の様子は、あらためてご報告いたします。
日常の中にある、小さな防災とつながり
スマホで人とつながり、ワロックで地域を越えて思いを届け、お茶を囲んで記憶を分かち合い、風呂敷で日常の中の防災を学ぶ。
特別な訓練ではなく、暮らしの延長にある復興と備え を、これからも続けていきたいと考えています。
クラウドファンディングについて
今回のクラウドファンディングは、こうした活動を今後も継続し、震災の経験と地域のつながりを、無理のない形で次の世代へ手渡していくための挑戦です。
もしこの取り組みに共感していただけましたら、ご支援や情報のシェアという形で応援していただけますと、大きな励みになります。
ご参加くださった皆さま、関わってくださった皆さま、そして応援してくださるすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
※次回は「防災ふろしき交流会」の様子を詳しくご報告します。



