
支援者の皆様、いつも温かい応援をありがとうございます! そして、この記事で初めて本作を知ってくださった皆様、数あるプロジェクトの中から見つけていただき心より感謝いたします。
本作は、圧倒的な作り込みのハイファンタジーでありながら、その裏側にSF的な真実が隠された、独自の重厚な世界観を持つ選択式アドベンチャーゲーム(ADV)です。ヴィジュアルノベル、ノベルゲームともいいます。
本日は、PixivFanboxアーカイブより、本作『Witch of Yelekedis』の重厚な世界観を形作る、「始のエルフ」と「エルフの四神器」の深掘り設定をお届けします。物語の根幹に関わる、こだわりの設定をぜひお楽しみください。
地母神の遺産?「エルフの四神器」
簡潔にまとめると、この通りです:
| 神器 | 元素 | 象徴(タロット) | 保有者(始のエルフ) | 守護者(チャリスの眷属) |
| 聖槍 | 火 | ワンド(杖) | ガゼルゼンス | (該当なし) |
| 聖杯 | 水 | カップ(聖杯) | ラドゥイアゴス | 宵闇の竜カミラ |
| 聖剣 | 風 | ソード(剣) | イグリザンド | 紅翼の巨鳥スパーナ |
| 聖盆 | 地 | ペンタクル(金貨) | ヤムリシェンド | 萌芽の竜リルフ |
「エールケディス」シリーズに登場する重要なアイテムには「エルフの四神器(またはチャリスの神器)」というものがあります。聖杯、聖盆、聖剣、聖槍の四種類です。
「エルフの四神器」とは、エールケディスの地母神、竜の姿をとる女神チャリスがかつて保有していたが遺棄したものであるとされています。理由は不明であるものの、神器は「ゲルタグランド洞窟」の奥地に安置されていました。
この四神器は火水風地の四大元素と紐づけられています。配置は以下の通りです。

この配置はタロットカード、もといアイルランドの伝説等に着想を得て作られています。タロットカードに置き換えると、このようになるでしょう。

これら四神器は、通称「始のエルフ」と呼ばれている四名が保有、隠匿しています。

聖槍はガゼルゼンスが、聖杯はラドゥイアゴスが、聖剣はイグリザンドが、聖盆はヤムリシェンドが保有しています。
また、保有している神器の属性は、それぞれの表の性格を象徴しています。
| 氏名 | 保有神器 | 対応属性 | 表の性格・傾向 |
| ガゼルゼンス | 聖槍 | 火 | エネルギッシュ、豪快。天下人的気質、猪突猛進。 |
| ラドゥイアゴス | 聖杯 | 水 | 感情豊か。本来は穏やかだが、現在は情緒不安定。 |
| イグリザンド | 聖剣 | 風 | クレバー、冷静。状況を見定める確かな目。 |
| ヤムリシェンド | 聖盆 | 地 | 不動、些細なことで動じない。峻厳な守護者。 |
しかし、始のエルフが四神器を保有しているといえど、彼らが直接的に管理をしているわけではありません。ガゼルゼンスを除く三名は、通称「チャリスの眷属:宵闇の竜カミラ、萌芽の竜リルフ、劫火の竜ベムド、紅翼の巨鳥スパーナ」と呼ばれる高位存在と盟約を結び、彼らにこの神器の守護もしくは封印を依頼しています。

・ラドゥイアゴスは「宵闇の竜カミラ」に聖杯の監視を依頼しています。
・イグリザンドは「紅翼の巨鳥スパーナ」に聖剣の管理を委託しています。
・ヤムリシェンドは「萌芽の竜リルフ」に安住の寝床を提供する代わりに、彼の大きな体の下に聖盆を隠すよう頼んでいます。
なおチャリスの眷属の一柱である「劫火の竜ベムド」はエルフら新生命に興味を抱いておらず、彼らの前に姿を現すことがありません。そのためチャリスの眷属と盟約を結べていないガゼルゼンスは、彼自身の手で聖槍を護っていました。
光の都ライタフィルズにそびえる白亜の城その一室にて、無防備な状態で安置されていた聖槍。この聖槍が「ライタフィルズ城陥落」という大事件を招くこととなります……。

「始のエルフ」の裏性格について
始のエルフの表の性格は、神器にて象徴されている一方。彼らの裏の性格、要するに短所については彼らのニックネームに紐づけられています。
| 二つ名 | 裏の属性 | 裏の性格・短所(本質) |
| 喝采のガゼルゼンス | 火(焼き尽くす炎) | 短慮、人気取り優先、禍根の元凶、責任転嫁による延焼 |
| 黄金のラドゥイアゴス | 地(重たい塊) | 腰が重い、不活発、不行動、トラブルを呼ぶ輝き |
| 夕凪のイグリザンド | 水(動かぬ水) | 心象はベタ凪。他者に振り回されない(関心が薄い) |
| 吹雪のヤムリシェンド | 風(命奪う風) | 最も高い決断力、処刑も厭わぬ冷徹さ |

note:
始のエルフたちの中で最も威張り散らしているのはガゼルゼンス。けれども始のエルフの中で最も弱い立場に居るのもガゼルゼンスであったりする。それは大昔、ガゼルゼンスがラドゥイアゴスのことを理不尽にいびり倒していたからです。
それゆえガゼルゼンスは常にヤムリシェンドから睨まれているし、イグリザンドもどこか冷たい態度を取り続けています。ラドゥイアゴスも積極的にガゼルゼンスと交流を図ろうとはしません。
とはいえラドゥイアゴスは全てを水に流し、既にガゼルゼンスを許した。しかしガゼルゼンスに対するルゼルアンドとフロイダナスの恨みの念は今もなお健在……。
最後に
「表の顔」と「裏の顔」。属性が反転するかのように描かれる彼らの多面性は、Witch of Yelekedisの物語をより深く、血の通ったものにしています。
この因縁が作中でどのように爆発するのか、あるいは静かに沈殿していくのか。彼らの行く末を見守っていただければ幸いです。
引き続き、温かいご支援と応援をよろしくお願いいたします!



