~ 選手団・保護者からいただいたメッセージ② ~「大会の準備期間から終了まで、本当にお疲れ様でした。朝から、体育館での演技が終わったあとも遅くまで皆のために尽力してくださって、ありがとうございました!大変だと分かっていても、みんなのためにコーチに名乗り出て下さって、笑顔で疲れを見せずにサポートする姿、とってもステキでした☆準備期間から、一緒に練習できる方どうぞ!とお声掛けくださったり、グッズを作成して大会への気持ちを高めてくださったり、応援グッズをたくさん持参して(しかもジュニアへの一人一人の手作り!)、大会を盛り上げてくださったり。。。えつさんの尽力無しでは、日本チームはあんなに安心して競技に臨めなかっただろうなぁ、としみじみ思っております。本当にありがとうございました。」ジュニア選手保護者より「細やかな準備やサポートのおかげで、私たち選手は何も心配することなく、安心して競技に集中することができました。見えないところでもたくさん支えていただいたことに、心から感謝しています。そのおかげで、最高の環境で演技に臨むことができ、とても充実した大会になりました。今回獲得した金メダルもエツさんのサポートがあってこそでした。これからもご指導、ご支援のほどよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。」後藤龍一選手より
【第三弾:競技本番・日本選手団の挑戦】大会会場であるゲッティンゲンに到着し、日本選手団と合流してから4日目、いよいよ競技が始まりました。※()内は、日本選手団の選手数です。 7/1 ラートシニア予選(11名) 7/2 ラートジュニア予選、シル総合(5名) 7/3 シルバトル(1名)、ラートジュニア総合決勝(1名)、ラートシニア総合決勝(1名) 7/4 ラートジュニア種目別決勝(1名)、ラートシニア種目別決勝(4名)、シルアーティスティック決勝(1名)私はラートジュニア・シニア、シルホイールの全日程・全部門・全種目で、補助やポケットカードの確認を通して選手をサポートしました。補助者としてのサポートラートのセッティング、技の補助、直転の降り技でのマット出し、ラートシニア直転とシルホイールでは音楽スタートの合図を行いました。また、世界大会本番という緊張の中、選手は普段はしないミスをする可能性があります。ラートのサイズ間違い、ベルトのセットミス、ラートの状態確認忘れ(ビスのゆるみや滑りやすい汚れなど)も考えられるため、念のため私自身でも確認しました。今大会では、主審の合図後15秒以内に演技をスタートすること(または音楽スタートの合図)について、例年以上に厳しく管理されていました。違反すると1.0点の減点となるため、スムーズに演技を開始できるよう、注意を払いました。斜転種目の大減点後には、どの技まで認定されたかを確認したり、再開時の予備回転を審判に申告しました。直転種目では、競技エリア内での補助が1運動と降り技に限られます。また、安全エリア内での追随も減点対象です。そのため、安全エリア外を移動しながら必要な技で減点されない位置での補助に努めました。補助者2人体制の場合は、2人のコーチが同時に安全エリアに入らないように注意しました。技自体は危険でなくても、音楽に遅れてしまうと音楽点が低くなってしまいます。音と動きが大きくずれそうな場合に備え、選手と事前に打ち合わせを行いました。その際に確認したラートに触れるかどうかの判断ポイントを意識しながら補助に入りました。補助者のミスによる減点は、コーチとして絶対に避けたいものです。実際、とても緊張しました。ポケットカードチェック演技を見ながら、事前に提出した技のリスト「ポケットカード」のチェックを行いました。演技後に審判席で掲示された難度点を確認し、期待した難度点と異なる場合は審判席に確認に向かいました。審判員から、どの技が認定されていないか、その理由などを教えてもらいました。難度の認定に異議がある場合でも、審判席でのやり取りは禁止されています。IRVのサイトから指定のフォームで支払いを行い、正式に抗議を申し立てることになっています。過去の大会でこの抗議申請を行ったことがありますが、今回はフロアでの補助が続いていたため、私は抗議申請の補助を行いませんでした。右:審判席にて難度の認定確認を行う吉永直嗣コーチコーチ陣で協力して選手サポート各選手が自分の演技順を把握していたものの、複数種目が同時進行している日もあったため、コーチとしてどの選手のどの種目を先に補助するのか、フロアの競技進行を確認しながらサポートに当たりました。競技本番は、一日が本当に目まぐるしく過ぎていき、コーチ陣でもコミュニケーションを取りながら選手をサポートすることを意識しました。左:競技の進行を一緒に確認 本間葵コーチ第四弾では大会を通して得られた成果や今後の課題と目標について、お伝えしたいと思います。
ここまで、現地で私がどのような活動をしていたのかをご紹介してきました。今回は少し視点を変えて、選手や保護者の皆さんからいただいたメッセージをご紹介します。大会を終えて、これまでの活動やサポートについて、選手や保護者の皆さんから温かいコメントをいただきました。大会に向けた準備から現地での活動まで、今回のサポートについて感じたことや、印象に残ったことなど、それぞれの言葉で綴ってくださっています。私からの活動報告とはまた違った、選手団や保護者の皆さんから見た今回の活動を、ぜひご覧ください。~ 選手団・保護者からいただいたメッセージ① ~「コーチ陣には、大会前から諸手続き、演技構成や実施に対する助言などをしていただき、大会期間中も長時間に渡る補助、ミーティングへの参加、主催者との連絡調整、現地での過ごし方など、大変お世話になりました。そのおかげで選手は自分の演技に集中することができました。代表団にとって欠かせない存在です。忙しい中ご一緒に大会へ参加していただき、誠にありがとうございました。」伊佐義史選手より「大会期間中は、練習から本番まで選手に寄り添いながら、演技構成の確認や審判とのやり取り、また朝早くから夜遅くまでスケジュール管理や連絡対応まで、多岐にわたる業務を担ってくださいました。選手たちが競技に集中できていたのは、伹馬さんの細やかなサポートがあったからこそだと感じています。表には見えない所で支えてくださる姿に、心から感謝しています。ありがとうございました。」ジュニア選手保護者より
前回の投稿からだいぶ経ってしまいました…お待たせしました、現地での活動の様子・第二弾をお届けします。【第二弾:練習と競技本番に向けた選手サポート】スターティングリストを確認大会数日前に、国際ラート連盟(IRV)からスターティングリストが送られてきます。各国からエントリーした選手をランク順に分け、抽選によって決定されたスターティングリストです。出国前に、日本選手の名前や出場種目に誤りがないかを確認したところ、日本選手の名前が抜けていたり、誤ったランク順で抽選が行われていたため、訂正を依頼しました。現地でも、正しいスターティングリストになっているかを再確認しました。スターティングリストのミスは珍しいことではないため、毎回細かく確認することが必要です。ポケットカードと音楽を確認・訂正今大会では、ポケットカードとシニア直転・シルホイールの音楽を、新しいシステムで提出することになっていました。しかし、新しいシステムでは、提出したファイルのタイトルや中身を事前に確認することができず、多くの国や選手が正しくアップロードできていない状態になっていました。そこで、大会本部のオフィスに出向き、日本選手のファイルが正しくアップロードされているかを確認しました。実際に正しくアップロードできていないものもあり、練習前や本番前に訂正することができました。事前練習競技が始まる前の2日間について、事前にIRVから練習のタイムスケジュールが発表されていました。初日は3グループに分かれ、2日目は全員が同時に行うスケジュールでした。ラートのサイズや出場種目、補助者などを考慮し、担当コーチと協力しながら選手を振り分けました。また、シニア直転とシルホイールの音楽を流す順番なども事前に決め、限られた時間の中で効率よく練習できるようプランニングしました。競技当日には、その日出場者のみを対象とした短い練習時間がありました。競技当日の練習は、多くの選手が限られた時間の中で練習するため、あっという間に時間が過ぎてしまいます。ラートや練習スペース、音楽、マットなどを確保するためには、他国の選手やコーチと積極的に交渉することも必要です。選手自身ですべてを行うことは難しいため、コーチ陣も積極的にサポートしました。選手は緊張や焦りから、普段ではしない失敗をすることもあります。本番前に怪我をしないよう、いつも以上に安全に配慮しながら補助を行いました。今回の練習で、私が驚いたこと…それは、ジュニア選手がとてもたくましかったことです。初めて出場する選手も多い中、コーチにすべて頼るのではなく、自分たちで積極的に他国の選手に声をかけ、効率よく練習しようと努めていました。言葉や文化の壁がある中でも、笑顔でコミュニケーションを取りながら行動する姿に、私自身もたくさんの勇気をもらいました。事前練習では、選手全員がよい練習時間を過ごせるように、コーチ陣で声を掛け合いながら動きました。コーチ陣のチームワークが発揮された場面でもありました。第三弾では、いよいよ本番!どのように選手たちをサポートしたのかをご紹介します。
残暑お見舞い申し上げます!世界大会を終えて、2ヶ月弱が経ちました。7月中には、リターングッズの発送と、リターンである活動報告メールの送付を無事に終えることができ、ひとまず安堵しています。この8月は、久しぶりに会う選手団メンバーと大会の思い出や今後の目標について話したり、支援者の方と大会での出来事をお話ししたり。私自身も久しぶりに練習に取り組んだり、新たな規則の勉強をしたりと、少しゆっくり活動しています。さて今回は、お待たせしていた現地での活動の様子・第一弾をお届けします。【第一弾:大会運営との連携と国際交流】まずは、日本選手団と合流6月28日、開催地ドイツ・ゲッティンゲンのホテルで、日本選手団のメンバーと合流しました。翌日から始まる体育館での練習や、大会期間中のスケジュールを確認するため、選手団ミーティングを実施。ミーティングでは全体の予定を確認するだけでなく、その前後に、選手、コーチ、保護者の皆さんとも一人ひとりお話ししました。海外での大会では、競技以外にも普段とは違う環境で過ごすことになります。体調面に問題はないか、不安なことはないか。短い時間ではありますが、一人ひとりとコミュニケーションを取りました。大会スタッフや各国リーダーとの交流現地では、日本選手団だけでなく、IRV(国際ラート連盟)の役員や大会スタッフ、各国のデリゲーションリーダーやコーチとの交流も大切にしました。これまでの国際大会を通じて交流のある方も多く、再会の挨拶を交わしながら近況を報告したり、競技や大会について情報交換をしたりしました。一方、今回初めてお会いする大会スタッフの方には自己紹介をし、大会を運営してくださることへの感謝を直接お伝えする機会もありました。国際大会では、各国のリーダーやコーチ、大会関係者と直接交流することを大切にしています。それぞれの国の競技環境や活動を知るとともに、日本のラート活動についても知ってもらう。こうした交流を重ねることで、国を越えたつながりが生まれます。日本からも世界のラート界に積極的に関わり、情報や経験を共有していく。国際大会は、そのための大切な機会です。リーダーミーティングで、大会の情報を確認6月29日には、各国のデリゲーションリーダーが集まるリーダーミーティングが行われました。大会の進行、提出物、移動手段、食事など、大会期間中に必要となるさまざまな情報が英語で説明されます。聞き取りが難しかった部分については、ミーティング終了後に個別に確認し、日本選手団に正しい情報を伝えられるよう努めました。選手が競技以外の細かな情報を一つひとつ確認しなくても済むように、必要な情報をこちらで整理して伝える。これも、デリゲーションリーダーとしての大切な役割です。レセプションでは、世界各国の仲間と交流ASC Göttingen von 1846 e.V.Instagram より同じ6月29日には、レセプションも開催されました。今回の大会のホストである総合スポーツクラブ、ASCゲッティンゲンは、2026年に創立180周年を迎えました。その記念も兼ね、レセプションは旧市庁舎で開催されました。立食形式で交流する時間が設けられ、他国のリーダーと競技環境や大会開催について情報交換をしました。大会を支えてくださっているボランティアスタッフの皆さんに、直接お礼をお伝えすることもできました。IRV総会に参加さらにこの日は、IRV総会にも参加しました。総会では、会計報告や新副会長の投票、今後の世界大会についてなど、IRVの運営に関わる内容が話し合われました。また、30年以上にわたりIRVに貢献してきた副会長、Günter Fischerさんの退任に際して、感謝を伝えるセレモニーも行われました。大会期間中には競技運営の責任者を何度も務め、日本選手団にもいつも温かく接してくださった方です。競技をする選手だけではなく、その競技を長年支えてきた方々がいる。そうしたことを改めて感じる機会にもなりました。情報共有は「LINE」と「WhatsApp」情報共有は、スマートフォンを活用しスムーズに行いました。日本選手団内ではLINEグループを使用。全員を集めて何度もミーティングをするのではなく、必要な情報をLINEで共有することで、選手が休養や準備に使える時間を確保しました。一方、IRVや各国のデリゲーションリーダーとの情報共有にはWhatsAppを使用。大会期間中はさまざまな情報が入ってきます。その情報を確認し、日本選手団に必要なものを整理して、できるだけ早く伝える。こうした「情報をつなぐ役割」も、現地での大切な仕事でした。選手が競技に集中できる環境をつくる今回紹介した活動は、選手がラートに乗って演技をする場面ではありません。しかし、世界選手権という国際大会に参加することは、競技をするだけではありません。選手団を支えることはもちろん、世界各国のラート関係者と交流し、情報や経験を共有する。そして、日本のラート界として国際的なつながりを築いていく。これらも、国際大会に参加する大切な役割の一つだと考えています。今回、こうした活動を担うことができたのも、「デリゲーションリーダー兼コーチ」という役割があったからこそでした。第二弾では、実際の練習や競技に向けて、選手たちをどのようにサポートしたのかをご紹介します。




