
開発を進める中で、「誰が使うものなのか」ということを改めて考えています。
登山者やハイカーはもちろんですが、私が特に思い浮かべるのは、日常の仕事や生活の中で熊と遭遇する可能性のある方々です。
例えば、山間部を走る路線バスの運転士。道路脇に熊が現れても、乗客を乗せたままその場を離れられない場合があります。
林業や農業に従事する方々は、仕事そのものが熊の生息域と隣り合わせです。
また、近年では住宅地周辺への出没も増えており、熊出没警戒時の通学路見守りや、学校・幼稚園の安全対策も課題になっています。
もちろん、熊撃退スプレーや鈴など、従来から有効な対策は数多く存在します。
しかし、もしそれでも遭遇してしまったら。
もし至近距離で突然現れたら。
そんな「最後の瞬間」に、人を護る選択肢があってもよいのではないか。
それが、この携帯用対動物防護具の開発を続ける理由です。
人を護ることは、結果として熊も護ることにつながる。
その考えを大切にしながら、開発を進めています。



