はじめまして。ページをご覧いただきありがとうございます。
宮崎県日南市で300年続く伝統製法による黒砂糖づくり「さとねり」を行っております、風田製糖組合代表の平島二三夫と申します。

先代の父が亡くなってから40年近く「伝統的な日南の味と技術を私の代で絶やすことはできない。」という一心で、家族や地域の方々の協力をいただきながら宮崎県内で唯一継承される伝統的な黒砂糖づくりを行ってまいりました。

しかしながら、や施設の老朽化が著しく、良質な黒砂糖づくりを継続することが困難となってきました。

そこで67歳となる今年、クラウドファンディングに初挑戦し、さとねりを次世代へ継承していきたいと思います!

風田製糖組合代表 平島二三夫

江戸時代から始まった日南の黒砂糖づくり「さとねり」は、明治時代に最盛期を迎えました。

当時の製糖工場数は日南で17か所以上、さとうきび栽培面積は現在の組合栽培面積のなんと2000倍超にあたる350ヘクタールにも及びました!

そして昭和に入ると、日南を含む県南地区では、宮崎県全体のさとうきび収穫高の9割を占めるようになり、一面にさとうきび畑が広がっていました。

この頃に風田製糖組合を設立し、今も現役の製糖工場(さとねり小屋)を造成。

中央の石柱が象徴的なさとねり小屋

さらに、当時は珍しかった搾汁機を導入しました。

昭和初期導入のさとうきび搾汁機

しかし時代は遷り、輸入砂糖が入ってくるようになると国産砂糖は価格面で対抗できず、日南の黒砂糖産業も衰退の道をたどりました。

国内の黒糖生産量は、年間約9000トンですが、2023年の私たち組合の黒砂糖生産量は6トンで、国内生産量のわずか0.07%という限りなく少ない量となっています。

今日、伝統製法「さとねり」で製糖を継続しているのは県内でわたしたちのみとなりました。

箱詰めされていく黒砂糖

昭和62年に先代の父が亡くなり、「私の代でさとねりを絶やすのは先祖に申し訳ない、、、!」という思いがあり、きつい仕事と分かった上で継承しました。

継承当時の写真

継承した頃の製糖は本当に苦戦しました、、、
マニュアルも無く、「目で見ろ!」とも言われながら江戸時代から口伝でやってきた製糖です。
特に仕上げ作業が難しく、火を窯にかける際、火力が強くなりすぎて砂糖を焦がしてしまうこともありました。

年一回しかできない製糖作業ですが、徐々にコツを掴めるようになり、今では全体の指揮を取りながら、美味しい黒砂糖を地域の皆さまに届けるため、毎年毎年必死に製造にあたっています。


黒砂糖づくり「さとねり」は年一回のみ。
高さがなんと3mにもなるさとうきびの収穫から始まります。

天を貫くようなさとうきびの束

そして、顔が歪むほど重い束となったきびを工場に持っていく重労働です。

黒砂糖づくりは、その工程がほぼ手作業。
搾汁から箱詰めまで、家族たちと集中したチームプレーで丹精込めて作業を行います。

一度釜に火をつければ、全てのさとうきびを処理しきるまで製造を一気に進めます。
そのため、夜通しで作業を行うので、仮眠をとり、みんなで交代しながら休憩も取ります。

甘ーい黒砂糖とは対照的に、夜通しでの辛い作業ではありますが、家族の絆を感じられる年末のひと時でもあります。


地元の小学校や保育園では、こどもたちの手によるさとうきびの栽培体験を行ってもらうとともに、製糖作業を見学体験してもらうことで、地域一体となって「さとねり」を残すための取組を行っています。

また、さとうきび収穫においては、シルバー人材センターを活用し、皆様の健康保持と生きがいにつなぐことができる取組を行っております。

そして、例年12月初めに行うさとねりは、地元テレビのニュースで毎年取り上げていただくなどメディアにも取り上げていただくことで、県内でさとねりを広く認知していただくきっかけづくりも行っています。

MRT宮崎放送ニュース「冬の風物詩さとねり始まる」(2023年12月2日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/871475

UMKテレビ宮崎「BLUEで一品!」(2024年5月14日出演)

このように地域の皆様が「さとねり」に触れる機会を設けることで、江戸時代から引き継がれてきた貴重な文化を地域全体で守っていきたいと考えています。


「さとねり」において、さとうきびの搾り汁を煮詰めていく強靭な釜は非常に重要な存在です。

老朽化が進む釜

現在使用している木製の釜は計6個あり、数十年前に新規調達して以来使い続けて劣化が進んでいますが、資金や窯製造職人の不足により、中々修復できないままとなっています。

また、釜は高品質な黒砂糖をつくるために灼熱の火に一日中さらされることから、いつ壊れてしまうかもわからない状況です。

そこで、今回のプロジェクトを何としても成功させて「さとねり」を継続するために、釜の修復を行い、この貴重な文化を未来へ継承したいと考えています。地域の誇りである「さとねり」を次世代に残すために、窯の修復が必要不可欠です。

劣化が進む釜たち

これまでオンライン販売は一切無しで、地元でしか販売していなかった黒砂糖をはじめ、年一回しか行わない黒砂糖づくりに触れる体験会などを御用意しました!
私たちと一緒にさとねりの継承に貢献していただければ幸いです。


■11,000円(20セット限定) おすすめ!
【さとねりガトーショコラ&黒砂糖450g】
元オーストラリアのパティシエで、日南市に移住・開業したクラフトチョコレートショップのtiny kitchen MIYAZAKI特製の黒砂糖を使ったガトーショコラをお届けします。日南特産のキンカンを添えて。
セットとして、例年オンライン販売ゼロで、日南市内と宮崎市内の一部でしか販売されていない伝統の黒砂糖もお届けします。
黒砂糖は、製造工程のほとんどを丹精込めた手作業で行うことから、国内黒糖生産量のうち、わずか0.07%程しかつくることができない希少品です。
・数量:1セット
・内容量:さとねりガトーショコラ:190g              
       黒砂糖:約450g


■25,000円(50セット限定)
【新釜にお名前掲載!新釜で初めてつくる黒砂糖450gセット】

新調する釜に、支援者様のお名前(ニックネーム)を刻み込みます。釜は大切に末永く使い続けます。
・掲載方法:文字のみ、ロゴ/バナーの掲載は不可
・支援時、必ず備考欄に希望されるお名前をご記入ください。
・サイズ:20cm×11cm程度の釜の木の板に1名ずつ記載

セットとして、例年オンライン販売ゼロで、日南市内と宮崎市内の一部でしか販売されていない伝統の黒砂糖もお届けします。
皆様のお名前を刻んだ釜でつくる初めての黒砂糖となります!
黒砂糖は、製造工程のほとんどを丹精込めた手作業で行うことから、国内黒糖生産量のうち、わずか0.07%程しかつくることができない希少品です。
※セットの黒砂糖について
・数量:1個
・内容量:約450g


5,000円(50セット限定)
【黒砂糖450g+お礼の手紙】
例年、オンライン販売ゼロで、日南市内と宮崎市内の一部でしか販売されていない伝統の黒砂糖です。
製造工程のほとんどを丹精込めた手作業で行うことから、国内黒糖生産量のうち、わずか0.07%程しかつくることができない希少品です。
ご支援に対するお礼の手紙もお送りします。
・数量:1点
・内容量:約450g


■5,500円(10セット限定)
【さとうきび&育て方マニュアル】
栽培期間中に農薬散布を行わずに育てたさとうきびです。かじって自然の甘みを味わうことができます。春に土に植えつけて育てることもできます。沖縄方面のサトウキビと違い、ある程度寒さに強いと思います。
育て方マニュアルは、PDFデータをメールでお送りします。
・数量:1点
・内容量:約1kg(6~8本程度)


■7,000円(25セット限定)
【黒砂糖900g+お礼のメッセージ】

例年、オンライン販売ゼロで、日南市内と宮崎市内の一部でしか販売されていない伝統の黒砂糖です。
製造工程のほとんどを丹精込めた手作業で行うことから、国内黒糖生産量のうち、わずか0.07%程しかつくることができない希少品です。
ご支援に対するお礼の手紙もお送りします。
・数量:1点
・内容量:約900g


■7,500円(20セット限定)
【さとねりガトーショコラ】

元オーストラリアのパティシエで、日南市に移住・開業したクラフトチョコレートショップのtiny kitchen MIYAZAKI特製の黒砂糖ガトーショコラをお届けします。日南特産のキンカンを添えて。
※写真のガトーショコラ上の「チョコレートリーフ」は付きません。
・数量:1個
・内容量:さとねりガトーショコラ:190g


■20,000円(50セット限定)
【新釜にお名前掲載】

新調する釜に、支援者様のお名前(ニックネーム)を刻み込みます。釜は大切に末永く使い続けます!
・掲載方法:文字のみ、ロゴ/バナーの掲載は不可
・支援時、必ず備考欄に希望されるお名前をご記入ください。
・サイズ:20cm×11cm程度の釜の木の板に1名ずつ記載


■25,000円(10セット限定)
【黒砂糖づくり「さとねり」体験&黒砂糖450g】

12月初めに年一回だけ行う300年の伝統黒砂糖づくり「さとねり」にご招待し、実際の製造過程に触れることができる体験会を行います。その場でしか食べられない出来立てほかほかの黒砂糖も味わうことができます(まかないもあるかもしれません。)!
セットとして、例年オンライン販売ゼロで、日南市内と宮崎市内の一部でしか販売されていない伝統の黒砂糖もお届けします。
黒砂糖は、製造工程のほとんどを丹精込めた手作業で行うことから、国内黒糖生産量のうち、わずか0.07%程しかつくることができない希少品です。
・日程:2024年12月7日(土) 午前10時から2時間程度の予定
・場所:宮崎県日南市
・支援者様の交通費や滞在費は各自でご負担ください。
・クラウドファンディング終了後、会場など詳細情報をメールにてご案内します。
※セットの黒砂糖について
・数量:1個
・内容量:約450g


■25,000円(20セット限定)
【さとうきび収穫体験&黒砂糖450g】

高さ3mにもなるさとうきびの収穫体験会を行います。その場でしか食べられないとれたてのさとうきびを食べられるほか、しぼりたてフレッシュな「さとうきびジュース」も飲むこともできます(まかないもあるかもしれません。)!
セットとして、例年オンライン販売ゼロで、日南市内と宮崎市内の一部でしか販売されていない伝統の黒砂糖もお届けします。
黒砂糖は、製造工程のほとんどを丹精込めた手作業で行うことから、国内黒糖生産量のうち、わずか0.07%程しかつくることができない希少品です。
・日程:2024年11月25日(月) 午前10時から2時間程度の予定
・場所:宮崎県日南市
・支援者様の交通費や滞在費は各自でご負担ください。
・クラウドファンディング終了後、会場など詳細情報をメールにてご案内します。
※セットの黒砂糖について(体験会の後日、お送りします。)
・数量:1個
・内容量:約450g




今回のプロジェクト実施にあたって、元フジテレビアナウンサー 福盛英恵 様より、素敵な応援メッセージをいただきましたので御紹介します。


7月12日にプロジェクト終了後、窯の修復に着手し、今シーズンから新しい釜を使ってさとねりを行っていきたいと思います。

目標金額を超える御支援があった際は、全て老朽化した製糖施設の修繕に活用させていただきます。

窯修繕費用:660,000円

修繕諸経費:152,000円

CAMPFIRE手数料:188,000円

[2024年]
5月31日    クラウドファンディング開始
7月12日       クラウドファンディング終了
        釜修復開始
11月     さとうきび収穫(体験会リターン)
12月     黒砂糖づくり「さとねり」(体験会リターン)
       その他リターン提供開始


ここまで長くなりましたが、拝読いただきありがとうございます。

実は、娘婿が後継者として名乗りを上げており、毎年「さとねり」に参加しています。

施設の老朽化も含めて課題のある「さとねり」ですが、後継者の存在という明るい希望があります!
そして後継者だけでなく、ありがたいことに、私がほとんど何も言わなくても自然とさとねり小屋に皆が集まって作業が始まります。

江戸時代から先祖たちが長年継承してきた大切な日南の文化を、自分の代で断絶させることはできません。

娘たち、そして毎年さとねりに参加するためわざわざ市内外から駆け付けてくれる孫や親戚たちの代、さらにその先の代まで、しっかりと後世に繋いでいきたいと考えていますので、何卒暖かいご支援いただきますようよろしくお願いいたします。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

  • 2024/06/28 11:30

    風田製糖組合の平島です。プロジェクトも残り2週間となりました。本日は、昨シーズンの黒砂糖販売後に1級フードアナリストの方が、実際にさとねり黒砂糖を使って調理された際のブログ記事のご紹介です。↓【ブログ】黒砂糖《さとねり》と自炊飯《イサキの煮付け》「イサキの煮付け」に、コク深い甘みがしっかりと出...

  • 2024/06/26 19:33

    風田製糖組合の平島です。プロジェクト開始から本日で4週間経過しました。ご支援いただきました皆様におかれましては、誠にありがとうございます。今週はさらに多くの皆様からご支援をいただき、目標達成に向けてじわじわ前進することができています。6月末のさとうきびの生育状況です。梅雨時期の豊富な雨を受け、...

  • 2024/06/14 13:51

    風田製糖組合の平島です。プロジェクト開始から本日で2週間経過しました。ご支援いただきました皆様におかれましては、誠にありがとうございます。今日は、黒砂糖の原料となるさとうきびの様子の紹介です。3月に定植が終わり、暖かくなるにつれて、だんだんと大きくなってきています。この時期は雑草の伸びも早いで...

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