
西田卓司です。茨城県日立市の株式会社えぽっくが展開する取材型インターンシップ「チームひきだし」に参加した学生がその際に取材した株式会社ユーゴーさんに内定したということです。チームひきだしのプロジェクト中の写真はこちら※A‐PARTにてクラウドファンディング挑戦中です。https://a-port.asahi.com/updates/tabisuru_sassi/detail/3910/?page=1 ちなみに支援額30,000円のコースは、私、西田卓司も出張する「出張ミライカイギ」です。チームひきだしの特徴として、大学生は、取材したい企業を選べない、というものがあります。1週間のあいだに指定された4社をまわり、午前中は社長(経営者)の話を聞き、午後からは社員の人たちとワークショップを行うというプログラムを合宿形式でおこないました。インタビューの結果は冊子「axis」として紹介されています。「就職」そのものをゴールに、就職希望企業(業種)にインターンシップに行くのではなく、複数の企業の経営者の話を聞き、また学生同士で対話する中で見えてくるものがあるのではないかと僕も思いました。僕は11月に茨城大学の「iopラボ」で行われた「チームひきだし報告会」に行ったのですが、そこでの学生のこんなコメントが印象的でした。ブログ「チームひきだしで就活を学びあいに変える」よりhttp://hero.niiblo.jp/e488445.html 「どうせ働くなら「雰囲気のよい会社」を選びたい。」「待ってるだけじゃなくて、自分から動くことが必要だと知った。」「はたらくことに対するイメージが変わった」「業種じゃなくて人との関係性で会社を決めたい」それを聞いて、思ったことがあります。「就職」とか「就活」への怖れっていうのは、見たことがない、やったことがないことに対して怖れているだけなんじゃないでしょうか。・社長は厳しい人なんじゃないか・社長は「社長室」にいて指示を出すだけじゃなんじゃないか・〇〇業界はブラックなんじゃないか・IT企業ってネクラな人が集まっているんじゃないかみたいな。まるで幼い子どもが、「悪いことばっかりしていると、怖い魔女がさらいにくるぞ」みたいな脅しを本気でビビっている、みたいな感じなんじゃないかって思いました。ただ、知ればいい。見てみればいい。やってみればいい。対話してみればいい。それだけでだいぶ違うんだなあと思いました。さらに、座談会で、こんなシーンがありました。参加学生の参加した感想「8名でやれたのがよかった」「1つのゴールに向かっているから仲良くなれた」に対して、(株)ユーゴーの稲野辺さんが言ってました。「それって会社も一緒ですよ」そう。それって会社も一緒なんですよね。チーム戦を戦っているんだって。そんな当たり前のことを改めて思い出させてくれました。会社でも、そういう「場」をつくるっていうこと。そういうことが「はたらく」っていうことなんじゃないでしょうか。稲野辺さんが今回のプログラムを通じて得たものを次のように説明してくれました。「再確認した」大切にしたいもの、自分たちがどう感じられているのかを再確認した。ココやっぱり面白いんだ!みたいな。チームひきだしはそういう場を作りました。それはつまり、「学びあい」の場のデザインだったのかもしれません。そんな「場」からユーゴーさんへの内定が出ました。それは結果であって、目的ではありません。(ユーゴーさんにとっては、大きな目的のひとつではありますが)株式会社えぽっくの「チームひきだし」プロジェクトは、「オルタナティブ就活」のひとつだなあと僕は感じています。