梨ばろっこ2022 ロザリオ・ソナタ全曲演奏会 第1回目を無事終了いたしました。
多くの方に足を運んでいただきました。中にはお子さんの姿もちらほらと。
今回は全16曲のうち、第1番から第5番まで演奏しました。
演奏会は、チェンバロ奏者 中川岳さんによるプログラム外の独奏からスタート!
◉フローベルガー作曲 組曲第11番 ニ長調
アルマンド「神聖ローマ王フェルディナンド4世の選出および戴冠によせて」
クーラント「若き王女誕生の日に」
サラバンド「皇妃エレオノーレの戴冠によせて」
ジーグ
意外な展開に皆様の集中がぐっと高まった感じがしました。
そして、
◉カトリック富山教会司祭 長谷川潤神父による「ロザリオについて」のミニトーク
実際にロザリオの実物を見せていただきながら、
ロザリオの祈りとは聖母マリアに起こった、
5つの喜び→ 「喜びの玄義=秘蹟、神秘」
5つの苦しみ→「苦しみの玄義」
神の栄光が現れる5つの栄え→「栄えの玄義」
15のシーンに要約された聖母マリアのストーリーに自身を重ね合わせて思い巡らし、神への計らいを願う祈りであること。
会場の皆様には「秘蹟」「神秘」「黙想」と言う普段あまり聞きなれない言葉を味わう機会となったのではないでしょうか。
今回の演奏は「喜びの玄義」の部分にあたります。
◉楽曲演奏の前に念入りな調弦と、聖書朗読がありました。
聖書朗読は 音声訳:視覚障害者のための朗読 ボランティアあゆみ会で40年の長きにわたって活動を続けている 川崎紀子さん。
とにかく。お二人の語りは、ロザリオ・ソナタへの最高のいざないでした!
演奏は
◉第1番 「受胎告知」 保坂喬子さん
◉第2番 「訪問」鈴木崇洋さん
◉第3番 「降誕」保坂喬子さん
◉第4番 「奉献」鈴木崇洋さん
◉第5番 「神殿の中で」保坂喬子さん
スコルダトゥーラを駆使した「ロザリオ・ソナタ」の 第1番から第5番 (←下の動画が再生されない場合ココをクリックしてみてください) の調弦はこんな感じです。
16曲中、14回も調弦を変えるこの曲。
ヴァイオリンの響きが1曲づつ、まるで変わることに気がつきます。
音、響きに含まれるいろいろな倍音の多さ?からか,
これがヴァイオリンの音?と驚くと同時に、
調弦が変わることで、調性が強調されて、
ぐっと現実味を帯びてくる感じがします。
やはり「ロアリオ・ソナタ」はCDではわからない。
生で聞いてこそ解る音楽だと強く感じました。
そして、
聖書朗読の後に1曲づつ演奏していったわけですが、
会場は演奏が終わっても拍手は申し合わせたように起こらず、
水を打ったような静けさ。
奏者と共に、次の音楽の世界へと移る時間を楽しんでいるかのような
一体感が半端なくありました。
聖書の朗読で映像的なイメージを持て、音楽へスムーズに入り込めたのか、
お子さんもとても高い集中力で「ロザリオ・ソナタ」の世界に浸っていて、
非常に充実したコンサートでした。
アンケート回収率もとても高く、次回も聴きたいとあり、とても嬉しかったです。
アンコールはヴァイオリン奏者は調弦が大変なために通奏低音のお二人がしました。
今回の演奏会ではプロカメラマンに撮影をお願いしました。
リハーサルではマイクの設定、カメラの位置など、念入りに確かめました。
演奏中の写真は残念ながら今回はありません・・・
当日、受付では「風景と食設計室ホー」のデザインによる3点がお目見えしました。
◉記念のお菓子2種
・エリキシル・ヴェジェタルの小さなパウンドケーキ
・天使の輪、バラの花冠をイメージした 薔薇のキャンディリング
◉シルクスクリーンのイラスト入り リネン巾着
◉梨ばろっこ10周年「ロザリオ・ソナタ全曲演奏会」記念冊子
内容は、
①カトリック富山教会司祭 長谷川潤神父による
「ロザリオについて」
②「祈り」「暮らし」「音楽」をテーマにした公募エッセイから選ばれた
・今西香菜子さん (東京) 「音楽をする意味」
・永井 千晶さん (富山県) 「ヒバリ」
・中田絢子さん(富山県) 「祖母のポップコーン」
・岸本明子さん(富山県)「祈りと暮らしと音楽と」
③チェンバロ奏者 中川岳さんによる
「ビーバー作曲『ロザリオソナタ』について」
④ホーによる
「祈りのお菓子のレシピ」
以上で構成されています。