由利設計工房の由利収さんから応援メッセージをいただきました。===『復興』という言葉はあんまりピンと来なくて、ずっと復興ってなんだろうって思ってる。 震災で失ったものは建物とか道路とか形のあるものだけじゃなくて、命とか感情とか形のないものも失ってしまった。形のあるものは同じようなものをまた作れるかも知れない。でもそれはもちろん前と同じものにはならない。形のないものは同じようなものすら作れないかも知れない。でも、海や地震や津波はずっと昔からあった…。 この震災で人々は何を失って何を作ったのか、それは目に見えるものだけじゃなくて、目に見えないものも。 そんなことも伝えられる文庫になったら復興に関わる多くの人の心強い指南書になるのではないかと思う。由利設計工房由利収
愛媛大学社会共創学部地域資源マネジメント学科 助教/松山ブンカ・ラボ ディレクターの戸舘正史さんから応援メッセージをいただきました。===私はあの大震災の当事者であるのか非当事者であるのか。どこからが当事者で、どこからが非当事者なのか。そんな逡巡を理由に、私は東北から目を背けていたような気がします。しかし、桃生和成さんをはじめアーツカウンシル東京の佐藤李青さんやアーツグラウンド東北の千田優太さんとのお付き合い、小森はるかさん+瀬尾夏美さん等アーティストたちの表現や活動に触れることによって、被災地の重層的な課題を知りました。そして、あの大震災と原発事故、被災地の復興と向き合うということは普遍的な社会への関与であると考えるようになりました。今この国全体が抱えている、あるいはずっと抱えてきた課題と意識的に向き合う回路をひとりひとりが携えるために「地域の生活と記憶に寄り添う術」を公共的な価値とする試みが必要です。 応援します、というか、当事者であり続けます。愛媛大学社会共創学部地域資源マネジメント学科 助教松山ブンカ・ラボ ディレクター戸舘正史
フードクリエイター/コミュニティマネージャーのミズノエリカさんから応援メッセージをいただきました。===友人から「おもしろい人がいるから」と福島から仙台へ高速バスに乗って桃生さんに会いに行きましたね。あの日を思い出すとおもしろいご縁です。当時25歳、フリーランス1年目だった私の企画処女作に赤ペンを入れずに「おもしろい。やってみようー。」と好き放題やらせてくれたのが2年前。当時は地方に若手のフリーランスなんぞいなくて、なかなか自由に仕事をできる場もなかったんです。そんな中いつも私に挑戦の場とユーモアを少々注入してくれるのはいつも桃生さんでしたね。もちろん今も。そして、尊敬する一人です。そんな桃生さんが東北初の出版レーベル「東北復興文庫」を立ち上げるためのクラウドファンディングに挑戦中です。ミズノ全力応援です。最後に、あの日から明日へ、経験が言葉となって本となり繋がるバトンだと思います。皆さんに心の復興が届きますように。フードクリエイター/コミュニティマネージャーミズノエリカ
海辺の図書館の庄子隆弘さん(写真右)から応援メッセージをいただきました。===東日本大震災後、自分にできることは何か?と問い続ける日々を過ごしたのを思い出します。津波で流された自宅跡地を拠点に海辺の図書館の取り組みを続ける中、自分たちがこれまで考えてきたこと、やってきたことが誰かの役に立つのでは?という思いが私の心の中にもありました。まさに「東北復興文庫」は、こうした私の思いに繋がる試みだと思いました。災害という哀しいきっかけではありますが、そこから立ち上がったり、時には立ち止まって考える中で、平常時には得られなかった何かを得たような気がします。そうした小さな気付きを共有できるレーベルになることを願いつつ応援させていただきます。海辺の図書館庄子隆弘
特定非営利活動法人ふくおかNPOセンター代表の古賀桃子さんから応援メッセージをいただきました。===「桃生くんの遠い親戚のおばさん」を自称している九州島民です。ご縁をいただいたきっかけは、さかのぼること2012年、前職のせんだい・みやぎNPOセン ターにおられた頃に、東日本大震災後のNPO支援のための3カ年がかりのプロジェクトでメンターを担当したことでした。ただ、桃生くんの存在については、震災の前から存じ上げていました。ツイッターでたまたま「つれづれ団」なるものを見つけ、「ん?東北になにやらじわじわ面白そうな人たちがおるやん!(博多弁)」とフォロワーとして注目していた次第です。リアルでお会いした折、常に凪いでいるようなたたずまいの中に、沸々とみなぎるものが見え隠れしている優男(やさおとこ)との印象を抱きました。その第一印象は今も変わらず、おそらくそのみなぎるものが、精鋭のお仲間と数々のプロジェクトをのびのびと創り出す原動力になっているように映っています。今般のプロジェクトがリリースされた折、「東北復興文庫」なるネーミングが目に入ってきて、凪いでいてみなぎっている優男のような生きざまと照らし合わせながらあれこれ咀嚼しました。遠い親戚のおばさん、そして同志として、心からフレーフレー! 特定非営利活動法人ふくおかNPOセンター代表 古賀桃子