今日は私、松嶋が所属するNPO法人Reジョブ大阪の理事長で言語聴覚士の西村紀子の話です。
このプロジェクトは、NPO法人日本失語症協議会(http://www.japc.info/)、三鷹高次脳機能障害研究所(http://brain-mkk.net/)という「失語症」の世界では重鎮の組織が関わっていますが、もう一つ「NPO法人Reジョブ大阪」(https://re-job-osaka.org/)とあります。「リジョブオオサカ」と読みます。もう、読み方さえ知られていないという(笑)
しかし、東京と大阪の失語症、高次脳機能障害の当事者や関係者には、去年あたりから、じわりじわりと名前が知られつつあります。
・そのリジョブなんちゃら、なんか『知っとけや』みたいな高次脳機能障害の本出したらしい
(本当は『知っといてぇや これが高次脳機能障害者やで』(https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ6MDRJ))
・そのリジョブなんちゃらの東京理事、金髪で革ジャンのおばさん、勉強会とかに来てる(本当は金メッシュ。革ジャンは当たってる)
・そのリジョブなんちゃらの理事長で言語聴覚士の人、「障害者雇用、障害者雇用って言ってるだけじゃあかん!」って、会社起こしてリアルに障害者雇用してるらしい(本当)
このリジョブなんちゃら、まだまだ若干2年目のNPO。どうしてこのプロジェクトにその名があるのかというと、記念日事業を思いついて、お二人に提案したのが、このリジョブなんちゃら(本当はNPO法人Reジョブ大阪)なのです。
情熱過多のNPO
記念日にする構想は4年前にあったと、NPO法人日本失語症協議会の園田先生からは伺いました。その時は資金を考えて諦めたのだそう。
もちろん、リジョブにもそんなお金はありません(笑)
でも、お金を集めるクラウドファンディングには自信がありました。
過去のクラウドファンディングでは、次の例があります。
1 障がい者の社会復帰支援 第一弾プロジェクト!出版費用を集めたい!
https://camp-fire.jp/projects/view/54833
2018年1月 237人の支援 支援額 1,337,500円
2 障害者が実行委員をする文化祭を応援してほしい
https://camp-fire.jp/projects/view/190201
2019年9月 69人の支援 支援額300,000円
クラウドファンディングには「集金する」こと以外に「周知する」という機能があります。現に、失語症のことを知らなかったというメッセージもいただいています。その点についても、経験があったので、失語症の日のプロジェクトには欠かせない存在になっています。
また、今までなかったようなイベントも開催しています。
去年10月の文化祭は、先ほどのクラウドファンディングの例でも出てきましたが、障害者が実行委員をするという素晴らしい文化祭でした。
その時のレポートはこちら
https://re-job-osaka.org/archives/601
そんなこんなで、元気印の旗を掲げた、私たちNPO法人Reジョブ大阪が、ぐいぐいと食い込み、このプロジェクトを動かしています。
で、そこまで聞くと、なんか、やっぱり怪しい感じに聞こえる人もいるかもしれませんが、理事長で言語聴覚士の西村紀子のことを知れば、思わず応援したくなること間違いなしです。現に私がそうなのですから。
1992年 大阪大学人間科学部卒業の彼女、一度は一般企業に就職しますが、2003年に言語聴覚士取得。老人保健施設、療養病院、リハビリ病院、脳神経外科病院に勤務。医療、介護保険制度以外で高次脳機能障害者、失語症者の支援を行うために、2018年NPO法人Reジョブ大阪を設立しました。また、かねてから食事をする場と皆が集う場、勉強する場を提供していたこともあり、去年、ついにそれらの活動を統合した自身の会社、(株)くるみの森を設立。拠点として、大阪のJR桜ノ宮駅近くに、コミュニティ食堂とイベントスペースを開設しました。個人の活動としても、セミナーをしたり、各地で講演をしたりしています。
言ったことはやる人
彼女を一言で表すとそんな感じです。世の中、思っていることを言えなかったり、出来なかった言い訳をする人が多い中、彼女はとにかく「言い」そして「やる」人です。規則によってできないなら規則のある場所からとっとと抜ける、または規則の方を直す、そんなバイタリティーがあります。
できない言い訳をする時間があったら、できる方法をさっさと探す。そういう人です。
私は、この2年で、言語聴覚士の知り合いがたくさんできましたが、彼女は普通の言語聴覚士じゃないです(笑)
言語聴覚士として書いているブログを読むと、それがよく分かります。
最初は、言語聴覚士とはどういう仕事か~というような内容なのですが、途中から、この人、世の中を変える言語聴覚士になるということが感じられる語気になっています。ぜひ、読んでみてください。
言語聴覚士というお仕事
失語症の日についても、毎回インターネットで会議に参加していますが、とてもネットの向こうにいるとは思えない存在感(笑)
4月25日実施のイベントでは、大阪ならではのアイディアを考えています。関西の方、お楽しみに!