ウルトラセブンねぶた 出陣日決定! ご支援者の皆さま、お久しぶりでございます!ねぶた祭り運行に関わる大小の取り決めやその他に向き合っている間に、気付けば7月に突入!w さて、今回は「セブンねぶた」の出陣日(公式)をご報告いたします。 ◇「セブンねぶた」は運行団体「あおもり市民ねぶた実行委員会」様の大型ねぶたの先陣となる「前(まえ)ねぶた」として出陣いたします。 ◇「セブンねぶた」出陣日2日(水・夜) 3日(木・夜) 4日(金・夜) 6日(日・夜) 7日(月・昼) 夜…19:10〜21:00 昼…13:00〜15:00 ねぶた祭り期間は 8月2日〜7日ですから、5日(土)以外は参加が認められました!これでより多くの子どもたちに「セブンねぶた」を観てもらえることになりました☆ありがたいことです。 ◇ハネト参加にあたりハネト参加は正装衣装を着用すれば、どなたでもご参加いただけます。事前の登録や当日の受付はございません。運行スタート前の19時までに「あおもり市民ねぶた実行委員会」のねぶた待機場所にお越しください。待機場所は毎日変更いたしますが、事前にご報告いたしますのでご安心ください…☆ ◇「花笠」の着用を!青森ねぶたウルトラノ會では「花笠」の着用を推奨しております。ご観覧者の皆さまに美しいねぶた祭りをご堪能いただくには、ハネトの花笠着用率がとても重要となります。近年、ハネト花笠の愛用者は増加しており、キラキラと輝く花笠の集団は本当に美しいものです。花笠は3000円台からお買い求めいただけますので、ぜひご検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします☆ 次回の報告をお楽しみに! 青森ねぶたウルトラノ會kiiro
ウルトラセブンねぶた「再会」 クラウドファンディングを終えて「初」の公開日記となります。もっと早く報告をしたかったのですが、私たちウルトラノ會のメンバーも「セブンねぶた」のその後(制作報告記 其の六以降)の姿を見ることが叶わずにおりました。 が、この度、晴れてようやく「セブンねぶた」に再会できました。北村麻子先生より「仕上がりました」とのご連絡を頂戴してから3週間以上を経てようやくです!本来ならば、7月後半の「台上げ」という「ねぶた」にとっての一大行事まで公開はできるだけ控えるのが普通、とのことでしたが、「セブンねぶた」は支援者の皆さまと共にその制作過程を見届けてきました。今現在のセブンねぶたをお知らせし、そこから更にどうなるのかをお知らせすることがウルトラノ會としての勤めです。 さぁ、制作現場から市内の保管場所に移った「セブンねぶた」は、どんな風になっているのでしょうか。ノスタルジックで「昭和レトロ」観を湛えた、「昭和情緒の再来、大人たちの童心回帰と笑顔」といった理想を叶えてくれる存在になっているでしょうか。 少々雑多ではございますが、早速ご覧いただきましょう…☆ ◇ビニールシートに厳重に包まれた中を覗くと…鮮烈な赤が見えました! ◇慎重にシートを外していきます。 ◇エレキングとゴツゴツした波しぶき。このアングルはもうお馴染みですね☆w ◇こちらは初公開となる全体図、正面からの貴重なアングルです☆ ◇エレキングさんのベージュとセブンさんの赤のコントラストが素敵です。 ◇セブンさんの顔UPです。影なのか、汚れなのか、データが古いことによる劣化なのか、ウルトラセブンの資料を入念に確認をされていた北村麻子先生でした。ねぶたに明かりが灯り、夜にどう映えるのかを想定した着色です。 ◇セブンさんの真横ショット。台上げされたセブンねぶたの高さは3メートルを超えますが、観覧者の方々からの視点を考慮した細部の表現です☆ いかがでしたでしょうか。基本的にねぶたの造形や彩色は、「ねぶた師」と呼ばれる職人たちの感性や技量に委ねられますから、ねぶた表現として、創作の自由度が高い「神話や昔話」が題材として選ばれるのは大いにうなずけるところです。しかし、ウルトラセブンのようなキャラクターを模倣(もほう)し、それを「ねぶた」として表現すること、また、針金と和紙、彩色でその世界観を表現するというのは、とてつもなく大変なことです。「創作」と「模倣」(もほう)は元来、相反する力ですが、その対立の中に「ねぶたらしさ」を込めるというエネルギーが必要だからです。 「マネなきゃ似ない でも似てるだけじゃねぶたにならない」 …。セブンねぶたにはそんな布石を感じます。1日中眺めていたい程に…(笑) この度、セブンねぶた制作を引き受けてくださった北村麻子先生に、改めて感謝申し上げます。セブンねぶたには、先生の愛情が随所に詰まっておりました。懐かしさと愛情に溢れた、素晴らしいねぶたをありがとうございます!! さて、ひとまずここで「セブンねぶた」の報告はお休みとなります。次回の報告記「ウルトラノ會のひみつ」は7月の「台上げ」となる予定です。この先、セブンねぶたは一体どんな装飾が施されていくのでしょう。どうぞお楽しみに☆! kiiro <ご報告>おかげさまで目標金額を達成することができました。クラウドファンディングは終了いたしましたが、皆さまから頂戴した愛情は「セブンねぶた」出陣に向けて大切に使わせていただきます。この度のご支援に改めて感謝申し上げます! 青森ねぶたウルトラノ會一同
明けの明星が輝く頃 3月1日、当プロジェクトはスタートいたしました。クラウドファンディングで設定した期間は最長の80日間。 5月11日、72日目にして目標を達成し、その後もご支援金額は伸び、最終金額は「4,777,777円」という結果に。誰がこのような展開と結果を予測できたでしょうか…。 吹雪舞う1月、雪に足を取られながらの2月、話し合いを繰り返し、メンバーたちに支えられて私はこのステージに上がりました。芸能文化とは何か、伝統とは何か、祭りとは何か、ねぶたとは何か、ウルトラとは何か、成田亨さんとは誰か、地方の現状と未来、子どもたちの未来、何を問題として掲げ、何を唱うのか。いったい、誰に向かって伝えたら良いのか、どう表現したら適切なのかー。熱い気持ちこそあれど、計り知れない想いが絡み合ったままのスタートでした。 しかし、それからしばらくして、1つのビジョンを明快に感じるようになりました。それは昭和40年代の青森の街並みを悠々と進むねぶたと、笑顔ではしゃぐ子どもたちの姿です。 ◇そのイメージを持って描いたラフイメージやがて、そのビジョンはこの構想の核心となっていきました。当プロジェクトの目的は「これからを創る子どもたちが健やかに成長してくれることへの祈願」と、「昭和情緒の再来、大人たちの童心回帰と笑顔」としました。また、日に日に「実態」として湧き上がるビジョンはいつも私に新しいヒントを与えてくれました。 そのビジョンに「現在」を重ねると、「何がしたいのか」が見えました。そのビジョンに「未来」を重ねると、「活力と躍動」が湧いてきました。 どんどん色づくイメージに、ご支援者様から頂戴する激励メッセージが融和して「セブンねぶた構想」は走り始めました。そして、その最中、アンヌ隊員「ひし美ゆり子」さんの登場(3/17)で、ひし美さんファン、セブンファンの方々が一斉にこちらに振り向いてくださり、プロジェクトは一気に盛り上がりました。 ◇凄まじい勢いで伸び上がる支援金額 ひし美さんがSNSを通じて公開してくださった成田亨(とおる)さんへの思いやエピソードは、とても衝撃的で感動的なものでした。ウルトラセブン放送開始50年の歩みと、戦後の復興から70年を経た青森ねぶた祭の歩み、その双方の歩みの融合から派生したものが「セブンねぶた」です。しかし、ひし美さんのメッセージは「このプロジェクトを言葉では簡単に定義できても、半世紀を超える双方の歩みには、先人たちの無数の生き様と魂の叫びが刻み込まれている」ということを示唆しているようで、その歴史に触れる者として、より一層、謙虚であり続けなければならないと気付かされるに至りました。 そして4月、周囲との兼ね合いで一部の活動を自粛することに決めました。当然、ファンディングは鈍化し、どんどん苦しい状況に追い込まれていきます。けれども、いつもメンバーは万全の構えで支えてくれ、SNSのフォロワーの皆さまからは笑顔になれる応援エールが毎日届くようになりました。セブンねぶたを製作してくださった北村麻子先生からのメールにも幾度となく救われました。 苦しい時も常に胸の中にあったキラキラとセピア色に輝くねぶた祭りの姿と、苦しみを共有してくれた仲間たちー。 □ウルトラセブン放送開始50年の歩みと、戦後の復興から70年を経た青森ねぶた祭の歩み。その双方が培った文化と伝統、刻み込んだ歴史に敬意を持って行う、「繋いでみる」という試み。□青森市民として謹んで提案させていただいた「青森ねぶたのこれから」を見据えた、一つの創意とそのカタチ。□このファンディングの結果が語る「一つの創意」に対する全国の「総意」とその可能性。 この度のクラウドファンディングには、そんな多くの「気付き」がありました。きっと、それらは「青森のこれから」に繋がり、延いては「地方のこれから」に繋がるものになるかも知れません。大いなるチャンスを与えてくださった青森ねぶた祭の関係者様 各位、円谷プロダクション様に心より感謝申し上げます。 そしてー。 ご家族で話題にしてくれ、家族会議で支援金額を決めてくださった皆さま、限りあるお小遣いに都合をつけて夢を託してくださったお父さま方、出勤時間を少し早めて、あるいは会社帰りやお子さんの送迎時にわざわざコンビニに立ち寄ってご支援くださった皆さま、本当は違うことに使う予定だったはずの貴重なアルバイト代をご支援くださった学生の皆さま、「支援したいけどインターネットって知らんもんで…ごめんなさいね」とお詫びの電話をくださったご年配の方… 実際にあった皆さまのご支援する姿を思うと涙が溢れます。 ◇年代別支援者数 セブンねぶたは最初で最後の「奇跡のねぶた」です。愛情に満ちた小さな「セブンねぶた」を作り上げたのは皆さまが繋いだ「愛」です。この愛の結晶である「セブンねぶた」はできる限り長く、長期保存をさせていただきたいと思います。いつでも皆さんがセブンねぶたをご覧いただけるように、大切にお預かりいたします。 そう。明けの明星が輝いても 、セブンねぶたは青森のどこかで皆さんと会える日を静かに待っています。 この度のクラウドファンディングを通じて交流を持った全ての皆さまに心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。 青森ねぶたウルトラノ會一同
ウルトラセブンねぶた「色つけのひみつ」 今回は「色つけのひみつ」と題してエレキングを特集いたしましょう。本来ならばエレキングの固有色は乳白色。撮影時、湖のセットに溶かした絵の具のせいでエレキングは段々と黄色くなったというエピソードをネット上で見ることが出来ますが、当時の子どもたちがお茶の間で見たエレキングは、ブラウン管テレビの特徴やお茶の間の照明器具などの作用もあって「黄色味」が少々強かったのかも…など、昭和レトロ風情を色々と想像しました。そういった私のイメージを、北村麻子先生は「セブンねぶたは全体的に彩色が不足しているので、ねぶたとしてのエレキングの色、工夫してみますね」と受け止めてくださり…先生のご配慮を賜った結果、色つけ最終段階にあるエレキングはご覧のようになりました! それでは始めましょう♪ どうぞ☆ ◇ねぶたに命を吹き込む筆と刷毛(はけ)。ねぶた師の手に収まり、幾多のねぶたに彩色を施してきたもの。奥には別なねぶたの波や鱗(うろこ)が見えます。これらの筆で描かれたのでしょうか。素晴らしいです。 ◇視点を移すとそこには「宇宙怪獣エレキング」の姿が!!奥に見えるは大型ねぶたの骨組みです。やはり大きいです! ◇スタッフさんに様々な指示を送りながら作業をされていた先生。背景となる岩木山の紅葉でしょうね。手前は立ち上がる波しぶき。 ◇マスキングとして使われている新聞紙に包まれたセブンさん。エレキングの彩色を静観してくれています。作業はエレキングさん終了後にセブンさん、という流れのようです。 ◇セブンさんの面が柔らかな光に照らされております。これは何と!! ◇そう、エレキングさんです!灯を入れたり消したりしながら、先生の彩色イメージ、仕上がりイメージに近づけていく微調整が繰り返されていました。 ◇そして、エレキング発光形態 with マスキング!!!まるで強風に立ち向かい、力強い歩みを見せてくれているような、そんな勇ましいエレキングさんでした。w 最高です! いかがでしたか。昭和レトロを醸し出す、とても魅力的なエレキングになったと思います。さて、続きを早くお見せしたいところですが、諸般の事情により、現在、セブンねぶたの画像が撮れない状況となっております。この続きは少し先になりそうですが、必ず更新いたしますので、次回もどうぞ楽しみにしていてください♪ ☆拝謝☆ おかげさまで目標金額を達成することができました!全国から頂戴した皆さまからの愛情は大切に使わせていただきます。この度の皆さまからのご支援に、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。 ありがとうございました!! 青森ねぶたウルトラノ會會員一同
ウルトラセブンねぶた「書割」 紙貼りが終了した「ウルトラセブンねぶた」。次なる工程は「書割 / かきわり」です。ここまで、制作に関わった職人達の力が結集した純白のセブンねぶたに、いよいよ墨が入るのです。 まだまだ底冷えのする青森の朝、北村麻子先生の作業は始まりました…☆ ◇携帯資料として先生が持っていっらっしゃるのはラバーマスクです。 ◇軽く鉛筆を持って、さらりさらりとディテールを描き込んでいきます。 ◇ねぶたの裏面にあたる「送り絵」には大きなセブンさんの横顔が入ります。資料を見ながら当たりをつけていきます。 ◇見事です!ねぶた制作に関わる方は本当に素晴らしいセンスをお持ちです。 ◇粛々と作業は進みます…☆ 最近、どこか嬉しげなエレキングさん♪ ◇細い丸筆で墨が入ります。 ◇先生が最初に取り組んだのは左腕の凹凸からでした。 ◇波とウルトラセブン。 ◇胴体の次は面。こうして作業は手際よく進んでいきました…☆ このセブンねぶたは小型のねぶたですが、青森ねぶたとしての伝統的な佇まいを持ちながらも、誰もが昭和の懐かしさを感じるような存在を目指しています。 さてさて、今の子どもたちにこのねぶたはどんな風に映るのでしょうか。 どうかセブンねぶたが子どもたちの笑顔で迎えられますように…。 次回「ウルトラセブン外伝 〜ウルトラノ會のひみつ〜 其の六(彩色)」をどうぞお楽しみに!!! <お知らせ>目標達成額まであと30万円と少しです!あともう少し、皆さまのご協力が必要です。どうかご支援にご協力ください!最終日5月19日まで見守りいただけますようよろしくお願い申し上げます!! 青森ねぶたウルトラノ會kiiro