【#働くを取り戻す】コロナ時代の若者応援プロジェクト にご支援いただいた皆様あけましておめでとうございます!1月7日、1都3県で2度目の緊急事態宣言がだされました。その後、11都道府県に広がっています。若者を取り巻く状況も日に日に厳しくなってきていますが、この緊急事態宣言下ではどの年齢の方にとっても厳しい事態だと思っています。育て上げネット、キズキ、D×Pの3団体はそれぞれにすこしずつ対象者や強みが異なります。お互いにカバーしあいながら、ひとりでも多くの若者にサポートを届けます。また他のNPOや自治体の取り組みを可能な限りご紹介し、積極的に発信することで、微力ながらお力になれたらと思っています。D×Pからはこのようなお知らせをだしました。後半部分では、年齢に当てはまらない人にも支援先の情報提供をしております。▶︎緊急事態宣言で給料が減る15〜25歳のひとへ ユキサキチャットからお金を届けます。家族に頼れず一人暮らしをする人には4万円を追加!今回は、D×Pの進路就職相談「ユキサキチャット」とキズキグループが運営する、不登校・中退者向けの学習塾「キズキ共育塾」の連携をご報告させてください!先日、通信制高校に在籍する相談者さんと、D×Pスタッフの宮崎、キズキ共育塾の半村さんの3名でオンラインでつなぎお話しました。相談者さんは、大学進学を考えているそうですが、自宅学習ではなかなか勉強のモチベーションが保つことが難しく困っていたそうです。勉強部分についてのサポートはD×Pだけでは難しいのでキズキさんにお願いすることになりました。相談者さんの興味関心であるITやシステムに寄せて、数学を勉強する意味を半村さんが説明してくださいました。今回つかったビデオ通話システムは「zoom」ですが、「zoomのバーチャル背景には微分が使われている」という話から説明してくださいました。(すごく面白そうですね!)物理、英語、数学の具体的な勉強方法のアドバイスに加え、それがどういったかたちで今の自分たちの生活につながっているのかという話をきき、相談者さんも「勉強に対するモチベーションが上がった。聞きたかったことが聞けた。」と話していました。半村さん、お時間をいただきありがとうございました!★株式会社キズキのYouTubeチャンネルでは、不登校・引きこもり・中退などの体験談、学習におけるコツやポイント、雑談など、これまで「2,000人以上の不登校経験者を支援」してきたキズキのスタッフが、「キズキ独自の視点」で情報発信してます。お話しさせていただいた半村さんも出演しています♪ぜひご覧ください^^
D×Pの居場所事業に、認定NPO法人育て上げネットが運営するコネクションズおおさか(大阪市若者サポートステーション)のスタッフさんが見学にきてくださいました!D×Pは、オフライン(通信制・定時制高校)とオンライン(ユキサキチャット)で全国の高校生と出会い関わるNPOです。今回、見学にきてくださった居場所事業は、大阪府内の定時制高校の教室をお借りして週1回開くカフェ。生徒がいごこちよく過ごせる場をつくっています。ゲームや本、バイト情報誌などを置いていたり、食事やお菓子、ジュースなどの配布をしています。特に相談ごとがなくても「ごはん、もらいに行こ!」などと気軽に訪れるきっかけにもなっています。生徒とスタッフの間で行なう会話は、「バイト探してるねん」「彼氏(彼女)と喧嘩した」「最近忙しい…」「親から卒業したら一人暮らししろって言われてて」など、さまざま。スタッフは、日々生まれる雑談から生徒の困りごとを拾いサポートにつなげています。2校の定時制高校で配布している食事は地域のお店のもの。時間やお金に余裕がなく、ご飯を食べずに登校 する生徒も多いです。居場所事業では、D×Pスタッフ、地域のお店、学校の先生、スクールソーシャルワーカー、学年やクラスが違う生徒同士、D×Pのボランティア、そして今回のように見学にきてくださる方など、高校生が定期的にさまざまな人とつながることができる場でもあります。今回来てくださったお二人を黒板を使って紹介しました。似顔絵はD×Pスタッフ作です^^はやっちさんは、もともと別のお名前を名乗っていたのですが、ある生徒から「林やし、走るん早そう(実際に陸上部出身で走るのは速いそうです)やから、はやっちでええやん」と提案があり、名札も『はやっち』に変更。その後、その生徒がスプレーアートが得意だという話になり、どんな感じで書いてるのかを名札の裏に描いてくれたそうです。かっこいい・・! 先日の居場所事業でも、その生徒が訪れてスタッフに「今日、はやっちおらんの?」と話してました。 はやっちさんからは、後日「名札については、実は居場所カフェ体験後も重宝しておりまして、私の名札ケースの中に入れております。 (育て上げネットの利用者の方にも私の事をはやっちで覚えて貰うようにしております)(笑)」というメールが届きました。とっても、ほんわかするエピソードですね(^^)お二人の感想を紹介します。マッチさん:『D×Pのみなさまが色々な生徒とかかわってくださり、場や雰囲気を作ってくださったおかげで私は生徒とお話することができました。本当にありがとうございました。』はやっちさん:『居場所カフェを体験させていただき、 今後の私の支援活動に繋がる貴重な学びに繋がりましたし、私自身新たな気づきを得ることが出来ました。 支援者と生徒の繋がりだけではなく、居場所カフェを通じて生徒同士の繋がりなども支援者を通じてや生徒が自発的に築いていける場になれば、居場所カフェの存在がより素晴らしいものになるのではないかと感じました。』今回、居場所事業を見学にきてくださったマッチさん、はやっちさんは、コネクションズおおさかで就労支援の相談員として働かれているそうです。初対面の生徒のバイト探しについても具体的に話を進めていたり、生徒と仲良くなるのが早かったりと、わたしたちD×Pスタッフも勉強になりました!D×Pでは生徒が卒業後に就職で困ったときに頼れる場所として、サポートステーションを紹介することもあります。その時に、マッチさんやはやっちさんのことが思い出せればいいなあと思います。知っている人がいると思えることで、初めての場所に出向くハードルが下がることも多いと感じます。今回は、見学にきてくださり本当にありがとうございました!ぜひ、また生徒と関わってくださると嬉しいです(^^)
こんにちは、キズキスタッフの諸麥(モロムギ)です。今回は、私たちが運営する就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」から活動報告をお届けします。コロナウイルスの影響下で厳しい就職事情ですが、キズキビジネスカレッジ(以下、KBC)では、就労・復職を実現する方が増えています!■就労を実現した方の一例をご紹介以下、一例ではありますが、発達障害やうつ病、適応障害について悩みを持つ方が、就労・復職を次々と実現しています。================・ADHDの特性に悩む方が『就労継続支援のスタッフ』として就職KBCに2ヶ月間在籍した後、就労継続支援のスタッフとして就職。Webマーケティング系講座、コミュニケーション講座、自己理解講座(※)などを中心に受講し、スキル習得とメンタル面の改善に取り組まれていました。================・ADHDの特性に悩む方が『事務職』として就職KBCに4ヶ月間在籍した後、事務職として就職。英会話講座や睡眠に関する個別相談などを通して、スキル習得と生活リズムの改善に取り組まれていました。================・うつ病で休職中だった方が『事務職』として復職KBCに2ヶ月間在籍した後、事務職として復職。自己理解講座、睡眠に関する個別相談などを通して、生活リズムやメンタル面の改善に取り組まれていました。================・適応障害の症状に悩む方が『経理職』に就職KBCに2ヶ月間在籍した後、経理職として就職。会計講座などを中心に受講し、スキル習得に取り組まれていました。================(※)自己理解講座とは、生活面や働き方に影響する自身の特性を理解し、必要な対策をたてる前の「自己認知」を深めていくための講座です。KBCでは、発達障害やうつ病などによる悩みを抱えた方が、多様な進路への就職を実現できるように、高度で専門的なスキルが基礎から学べるプログラムを用意しています。KBCを利用される方それぞれの特性にあったゴールを提案した上で、そのために必要なプログラムを用意して、利用される方が納得できる就職を応援しています。■就労を実現した方からのコメント最後に、就労を実現した方からのコメントをご紹介します!================生活リズムの乱れから、毎日の睡眠時間もバラバラで、立て直しが必要な状態でしたが、適切な知識とアドバイスが得られることで、改善の傾向が見られました。================「強みがない」「これからどうしてよいかわからない」といった状態でしたが、スキルだけでなく精神面でも自信を持つことができました。================「障害者枠」に対する印象が大きく変わり、働き方の幅を広げることができたので、自身の就労における選択肢を広げることができました。================このように少しずつではありますが、皆さまからの支援が形となり始めています。まだまだ、コロナ以降の就職情勢は厳しい状態が続きそうです。しかしKBCでは、発達障害やうつ病などに悩む方への就労支援を滞りなく行っていきますので、ぜひ私たちの活動を引き続き見守っていただければと思います。
こんにちは。認定NPO法人D×P(ディーピー)の磯です。先日、初の3団体合同研修を行いました!第一回目のテーマは、LINE相談について。講師は、D×Pの理事長である今井です。D×Pの進路・就職相談『ユキサキチャット』の事例を元にお話しました。事前に各団体の現場メンバーよりヒアリングした質問では、・友達登録だけして、その後の反応がない方へのアプローチ・チャットでのやりとりの盛り上げ方 温度感の合わせ方のコツなど・短文の相談者とのコミュニケーション・相談員の体制や相談システム・専門機関や行政へとつなげる必要がある相談についてなど、実際にやりとりを行なうなかでの悩みが伺えました。研修の中身を、少しですがご紹介します!D×Pのユキサキチャットでは、このような流れで相談が進みます。大切にしているのは、5と6をじっくりと行なうこと。相談者が知りたいことに関する情報提供も行いますが、一見相談とは関係がないような趣味や好きなこと、普段の過ごし方などの雑談もしています。相談者のことを聞くばかりではなく、相談員も自己開示を行ない相談者との関係性をつくります。関係性ができていくと、一度課題が解決して相談が終了しても、次に何か困ったことがあったときにも相談してみようと思える土台となります。また、LINEだけでなく音声やビデオ通話を使った面談も行なっています。相談内容によっては解決を急がず、ひとりひとりのペースに合わせて1ヶ月〜2年まで継続してやりとりを行なうこともあります。相談者と面談を行なったあと、すこし砕けたやりとりができるようになることもあります。ひとりひとりのペースを大切にしています。事前に受け取っていた質問に加え、質問や相談もたくさんあがりました。「虐待や自死など、緊急度の高い相談があったときの対応はどうしていますか?」→D×Pでは、相談者本人の希望を確認してから自治体や児童相談所、教育委員会などに連絡し、連携してサポートをしています。本人が他の人に話すことを希望しない場合や、具体的な状況がわからないこともあるため、まずは本人の気持ちに寄り添って話を聞いていきます。継続して話を聞くことで落ち着いていく場合もあります。「友達登録だけして、その後の反応がない方へのアプローチはどうしていますか?」→外部イベント・勉強の機会など情報提供や、最近はコロナの状況アンケート、PC寄贈プロジェクトの希望者募集の案内などを送っています。お知らせを多く送ることでブロックが増える可能性もありますが、いままでやりとりがなかった人からメッセージが届くきっかけとなることもあります。「危険な状態かなと思う方と連絡が取れないときはどうしますか?」→連絡を取りたくない場合はブロックをすることが多いので、メッセージを送ることで焦らせないように、やり取りの頻度を2日に1回などに調整することもあります。相談者から連絡がくることを待つことが多いです。「名前は聞きますか?」「返信は、何分以内に返すかなど設定していますか?」「登録時の質問内容」など、運用のうえでの疑問や悩みはそれぞれの団体の職員間でも情報交換が行なわれました。参加したスタッフの感想の一部をご紹介します。「日頃の生徒さんとの関わりかたでも重なるところがあり、参考になりました。それぞれの対応できる部分が今回3団体でやったことにより見えてきたので、連携してカバーしていけたらと思っています。」「LINEでのやりとりから、オンライン面談につなぐところは確かにひとつの方法だと思いました。虐待などについてはその判断をどうするかのところに難しさを感じます。外部の専門的なアドバイザーなどいれることも大切だと思います。」具体的に、勉強面や発達障害の就労面であれば対応ができるかもしれないというキズキさんからの提案もあり、研修が終わる頃には次回の打ち合わせや別の勉強会の話もでていました!D×P、育て上げネット、キズキもそれぞれLINEの利用シーンが違い、専門領域も異なります。それぞれのLINEで出会う若者に相談できる窓口を紹介しあえる仕組みをつくっていければ、セーフティネットもサポートの幅も広がります。進展は、また活動報告でお伝えしますね。
こんにちは。育て上げネットの山崎です。日焼けのせいか、いつも以上にたくましさを感じる若者たち。今日も地域の農家さんのお手伝いに行く姿を見送りながらこの文章を書いています。育て上げネットでは、無業状態の若者に仕事体験を通じて「働く自信」を身につける「ジョブトレ」など、さまざまな形で若者の社会的な所属をつくる活動をしています。最近は消毒や換気に加え、通常よりは少人数で活動をするなど対策をとりながら活動を再開しました。ご相談や見学を希望される方が少しづつ増えており、規模を大きくしにくい現況に歯がゆさも感じながら、今困っている若者にできることを模索しています。若者支援×オンラインの難しさこうした実体験を伴うプログラムは来所していただいたり、活動地に移動する必要がありますが、逆に、ITスキル習得を通じたトレーニングなどは必ずしも来所する必要はありません。相談や一部のセミナーも来所していただくことが必須ではないものもあります。このコロナ禍で私たちが優先して進めてきたのが、オンライン環境下での支援プログラムです。けれど、若者のIT機器普及率は90%を超え、これだけネット環境が充実する日本。すでに多くの場でオンライン化が進んでいたのに、なぜ若者支援はこのタイミングで広がったのかと疑問には思いませんか?これまで、相談支援は対面で行われることが前提条件のように考えられてきて、ビデオ会議などでの支援は可能性を感じながらも後回しにされがちでした。「相談」は、第三者である相談員にプライベートの踏みこんだお話をする特殊な状況であり、相談員は、話の内容だけでなく、身振り手振りや来所してから対処までの振る舞いなど、多元的な情報を加味して見立てを行っています。上半身しか見えてこない、相談の前後がないオンライン環境での「相談」は、これまでの支援ノウハウが活かせないシーンが多分にあるのです。本人が目の前にいないことが想定されていないなか、ボトルネックとなるのは相談員が充分な支援ができないと不安を抱えていることでした。相談員目線の情報発信とはいえ、緊急事態宣言や外出自粛となればオンライン以外での支援ができません。支援そのものを止めないために、相談員が持つ不安や悩みを解消するために、まずは相談員目線の準備を始めました。そこで得られたノウハウは、過去3回に渡って社内外に発信しています。それぞれの項目ごとに資料を作成、相談員の方からいただいた質問、悩みにお応えするライブ配信を実施しました。終了後も資料をご希望の方には配布を行っています。資料のご希望の方はこちらから①オンライン支援アーカイブ②オンラインインテーク(初回相談)アーカイブ③オンラインセミナーアーカイブまだ試行錯誤で行っている部分は多く、必ずしもオンラインの相談が充実したとは言えませんが、利用した若者からは「行かなくてもいい気軽さ」や「顔を出さなくてもいい選択肢」などオンラインならでは良さがあるようです。従来の来所して行われる対面の相談、オンライン上での相談の両方を選択できるようにすることが、若者支援そのものをアップデートしていくことにつながると確信しています。若者支援の世界で、オンライン支援があたりまえになることで、より多くの若者とつながり、社会とつながる機会を提供できるよう活動を継続していきます。