こんにちは! まんが教育講師の松本利恵です。
前回の授業中のことでした。
友達の書いているワークシートが気になり、
話しかけたり、のぞき見している
落ち着きのない男の子がいました。
まんが教育の「ドリーミングマップ」という、
自分自身の未来を描くワークの中で、
周りの友達に話しかけてばかりで、
ずっと「白紙」だったのです。
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もし、
普通にこの光景を見た場合だと、
「みんなやっているんだから、
友達の邪魔をしてないで、
自分のシートをもっと書きなさい!!」
と、言ってしまう人もいるかもしれません。
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でも、そこで一歩。
立ち止まって、待つ。
そして、その子と目が合った時に、
少し寄り添うように話を聞いてみる。
質問してみる。
すると・・・、
その子の中には
書いてなくても「心の中」に
きちんとイメージがあって、
『人前で、紙に描きだすこと、表現することにブロックがある』と
気が付いた。
だから、そっと、
『思いを伝えたり、描くことは、ちっとも恥ずかしいことじゃないよ!
絵や言葉に描いてみたほうが、実は叶うんだよ。先生もそうだったよ。』
と、伝えたら、急に、
『ボクは10年後に、〇になるんだ!』と、話しをしてくれて、
ワークシートに、自分の想いをどんどん描きだしはじめました。
そして、
最後の発表のときに、
気になってワークシートを見たら、
「虹」を背景にした10年後の自分のイラストが描かれていました。
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ただ単に、「騒ぎたい子」もいるかもしれない。
ただ単に、「やりたくない子」もいるかもしれない。
でもそうではなくて、
「心にあるものを、素直に表現できなくて
気が付いてほしい。助けてほしい。」と、思っている子もいる。
だからこそ、
その子が「白紙の理由」に
もっと目を向けてあげることも
必要なんだと、感じた時間でした。