ゴールデンウィークに障害児を招いて開いた「春の和・めぐるキャンプ」の報告書に添えるあいさつ文を書きました。これを受けていよいよ夏に向けての始動開始です。ご支援のお申し出をいただいたみなさま、誠にありがとうございます。目標額にはまだまだほど遠い状況です。達成を目指して日々精進あるのみ。人事を尽くして天命を待つとは時に聞く言葉ですが、果たして人はどれほどの人事を尽くしているでしょうか。ぼくなどは本当に生半可な人間だとつくづく感じています。このFAAVOは修行のひとつかもしれません(苦笑)。あいさつ文をここにもご紹介します。夏のFKキッズ交流キャンプは名づけて「ワイルドライフキャンプ」(仮称)です。ますますのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
キャンプ生活の最大の楽しみは、子どもたちにとってはもちろん思いっきり遊ぶことでしょうが、キッチンでのひとときにもぬくもりを感じるふれあいがあふれていてとても好評です。台所のお手伝いをするようになりました、なんてうれしいご報告がおかあさんから届いたりもします。日常の台所での食事の準備や後片付けがこなさなくては行けない単調な作業になってしまったら、それこそ味気ない暮らしになってしまいます。生活することそのものにある歓びを子どもの頃に体験できるなんて、キャンプならではのことかも知れませんね。 FKキッズ交流キャンプのキッチンスタッフは日替わりでめまぐるしく交替しながらも、担当の料理のレシピを準備し、みんなで一丸になってはたらいています。料理と子どもと自然が大好きなスタッフばかりですから、その輪に入るとどんな子どももリラックス。ニコニコしながらのお手伝いになるというわけです。 「春のぬくもりキャンプ」の二日目は里山軽登山。出発前の朝、思い思いのおにぎりを作りました。中には玄米おにぎりも。いろいろに工夫してくれるキッチンスタッフのおかげでキャンプ生活が成り立っていることを、子どもたちだけでなく、食べるばかりのこの代表も感じています。いつもほんとにありがとう!
2012冬のぬくもりキャンプレポート(動画) 少数だった第1回のキャンプのあとに開いた「冬のぬくもりキャンプ」にはなんと40人あまりの参加がありました。スタッフと合わせると、毎日70人ほどの大所帯。以来変わらぬテーマとして掲げる "ぬくもり村の大家族" の誕生でした。 放射能に悩まされる福島の状況にはあまり進展は見られないようですが、要望があり、それに応えるスタッフと資金があるかぎり、継続して開き続けたいと思います。子どもたちに今手を差し伸べないでいつそれが必要だというのでしょうか。日本中が大家族になりますように。
このキャンプの特徴のひとつはいつも音楽があることでしょうか。そんなの珍しくもありませんか? でも、たとえば口笛や鼻歌ひとつ、歩きながらつま弾くカリンバ、ギターを抱えての山登り、会場の隅っこに置かれたジャンベを気分に任せてたたくひととき、インディアンフルートを携えたこのココペリジジイなどなど、音楽を奏でたり聴く場を特別に設けるばかりじゃなく、音楽と共に生活しています。言葉だけでは取れないコミュニケーションを少しでも柔らかなものにしてくれる音楽の力を、ますます感じるようになりました。 この写真は、会場入りした直後の様子です。三十分ほどの間に、すっかり打ち解けた雰囲気になっていました。キャンプでよく合唱する歌のひとつは「虹」。福島に帰宅したのちも子どもたちが歌っていることをときどき耳にするんですよ。やがてが芸が身を助けるかも知れません(笑)。自分の内を表現すること、などと言うと大袈裟に過ぎますが、せめてキャンプの間ぐらいはと歌って踊って思いっきり遊んでいると、帰る頃にはまるで別人のように感じられる子もいます。
これは去年の夏、FKキッズ交流実行委員会が初めて開いたキャンプの動画レポートです。およそ3週間に渡り海や山を飛び回ろうと手ぐすね引いて子どもたちの参加を待ち望んでいたんですが、思惑は大きく外れました。一時は申込ゼロに逆戻りするなど開催そのものが危ぶまれたほど。その危機を救ってくれたのが、郡山の少年ユースケでした。参加者がひとりでもいいじゃないか、とスタッフ一同腹を括って臨みました。最終的には時期をずらしながら、福島から6人、石川からは7人の子どもたちが参加して、ビッグな夏を思う存分楽しみました。あんまり仲良くなりすぎたのか連日喧嘩も絶えなくて、てんやわんやの日々でした。最後の集いでユースケの唇からこぼれたひと言が忘れられません。「ぼくは一人っ子なので喧嘩ができてとてもうれしかった。明日からまたさびしいです」。 このキャンプが実現したおかげで、その後一年の間に合わせて4回のキャンプを開くことができました。9分ほどの映像です。どうぞお楽しみください。 ふくしま・かなざわキッズ交流キャンプ2012夏