FKキッズ交流キャンプに参加してくれたおかあさんが福島市の近況を知らせてくれました。放射能を避けたいのはやまやまで、外で遊びたい子どもたちの気持ちにも少しでも応えたい、こんな状況が日常になってしまった福島です。近隣の他県にもホットスポットが点在しているそうで、保養プログラムの募集対象を福島に限定しないでほしいとの声も聞いています。 この写真は、山形県米沢市にもほど近い福島市にある屋根付きの遊び場。夕方4時頃でも子どもたちで混雑していたそうです。芝生を剥いで人工芝に換え、線量を表示し、他所では泥遊びもできない屋内の砂場で我慢し、大勢が使えるように使用時間に制限も敷かれ、ますます管理されて行く近未来の姿のようにも思えて気持ちが塞いでしまいます。 保養プログラムの存在価値はこの状況だからこそあるわけですが、たとえ一時的なものだとしても、自然に抱かれて思いっきり飛び跳ねる子どもたちの姿を見ていると、これが未来につながらないはずはないと思うのです。庶民が企画する規模では受け入れる人数はとても少数、回数を重ねるしかありません。この機運が低調にならずさらに全国各地に広がることを願っています。 こうして保護者のみなさんと情報や近況を交換し合ることは、実際にそうしてみると、福島への思いはますます深まり、今のこの日本でもっとも大切な関係のひとつなんだと思えます。インターネットのおかげでもあり、氾濫する情報に翻弄されないで生きるための支えにもなっています。
2013ふくしま・かなざわキッズ交流 青空キャンプの参加者募集をはじめました。今夏のテーマは、野生になる! これからの厳しい時代を乗り越えて行くたくましい人間になって欲しいとの願いを込めて、より深い自然の中へと分け入ります。とは言ってもいきなりサバイバルでもありません。経験豊かな指導者を招いて、まずは飯ごう炊飯や石釜で焼くピザなどを満喫、テントから忍び出て仰ぐ星空、谷川での水遊び、炎天下の里山散策など、少しずつ体験の幅を広げて行こうと思います。詳しくは下記をご覧ください。 青空キャンプ
進化するFKキッズ交流キャンプを象徴するかのように、ついにロゴマークまでできました。福島と石川の子どもたちが海や森に飛び出すイメージです。このマークをくっつけたキャップも制作し、参加する子どもたちとスタッフにプレゼント。思い出をいつまでも大切にできるよすがになればと考えています。 ロゴマークのデザインは、金沢市内でデザイン事務所BROSを営む安井章さん。安井さんは仕事仲間で友人です。その昔子連れでキャンプを共にした仲です。一年間このFKを継続してきたご褒美でしょうか。安井さんの方からなにか力になることはありませんかと問いかけがあり、このマークのほかにも夏のチラシをデザインしてもらいました。 この三十年あまりしがない田舎のカメラマンをなんとかかんとか続けてきましたが、振り返ると本当にたくさんの出会いがあり、ここまでのチラシやポスターのデザインにもその中のプロが協力してくれました。昨夏とこの春は、それぞれイラストレーターの表供美さんと水上すずよさんでした。絵が得意なスタッフの学生や遠く滋賀からいつも応援に駆けつけてくれるアーティスの渡部優さんも描いてくれました。ホームページのライブラリーにこれまでのチラシも保存していますので、よかったらご覧ください。
「2013FKキッズ交流青空キャンプ」の開催に向けて、親睦を兼ねながらスタッフとしての経験を積むために下記の要領でプレキャンプを行います。どなたでも参加可能です。自然や子どもたち大好きなみなさんはもちろん、ちょっと覗いてみたい方もご都合が合いましたらぜひ一緒に楽しみましょう! 【夏に向けてのFKキッズプレキャンプ】 と き 6月22日(土)〜23日(日) ところ 娚杉少年自然の森 参加費 食費など割り勘で実費(1000円程度でしょうか) 娚杉(めおとすぎ)少年自然の森は金沢市末方面にあって割と町にも近いところですが、里山に囲まれた自然豊かな施設です。夏のキャンプでも前半に利用します。当日は、飯ごう炊飯や石釜で焼いたピザなどの食事を楽しみ、さらには谷川での水遊びや近隣の山道の散策を計画しています。お子様連れでご参加ください。希望される方は、準備の都合上人数を把握したいので、下記のマスノまでメッセージでご連絡ください。 kazesan63@gmail.com
当会代表のマスノマサヒロは写真家を目指して目下鋭意努力中ですが、この一年撮り続けた「福島の子どもたち」が本日6月1日発刊の『風の旅人』に掲載されました。キャンプで出会った福島をはじめとした子どもたちのイキイキと輝いている姿を間近でとらえたものです。たとえ数日でも共に自然に抱かれていると、子ども同士だけでなく、おとなと子どもも垣根を越えて深くつき合えるようになっていきます。どうぞ手に取ってご覧ください。いまなぜ保養キャンプが必要なのか、いっしょに考えていただけると幸いです。日本に未来があるなら、保養キャンプに参加した子どもたちがそれを担っているような気がしてしようがありません。 「子供は身体を動かしながら、色々なことを乗りこえていく。身体を使えば、世界が違って見えてくる。どんなに辛い出来事があっても、大人よりも身体を動かす喜びを知っている子供は、大人が忘れがちな方法で、自分の道を切り開いて行く」。 『風の旅人』