いよいよ奉納も明日となりました。仮拝殿前の簡単な設営も終わり、準備万端です。 明日の時間予定は 15:30奉納奉告祭開始 16:00頃終了 16:30頃まで拝殿内で展示披露 となっております。 昨夜思いついて、明日おいで頂いた支援者の方に抽選で記念品を差し上げることにいたしました。 支援者の方で、仮拝殿脇の受付にて抽選の申し込みをして頂いた方の中から、抽選で二名の方にミニチュア鉄扇(約5cm)を差し上げます。 蛍丸写しの茎や切っ先を切った端材で作ったもので、後日片面に当選者の名前を彫って、FAAVO登録住所あてに発送いたします。 阿蘇神社へおいで下さった支援者の皆様は、ぜひ支援者受付へ抽選申込みにお出で下さい。 では明日、お待ちしております! 蛍丸伝説プロジェクト実行委員会 福留裕晃
いよいよ当日が近づいて参りました。 数日前から岐阜県関市の研師さんのもとへ向かい、大太刀の研ぎ研ぎ上がりを受け取り、ようやく本日大分県竹田市の興梠鍛錬場へ戻って参りました。 研ぎ上がりを確認して、感無量です…。 そして、でかいです。 全てがでかいです。 この写真は目釘なんですが、まるで未加工の竹棒に見えます。 通常は箸の先程度なんですが、頭ほどの太さがあります。 白鞘も指がぎりぎり回らないくらいで、抜刀納刀が容易にできず苦労しております。 当日お越しの方は、ぜひ様々な部分にもご注目下さい。 また、当日は研師さんや鞘師さんなど刀職者の方もお見えになりますので、宜しければ直接質問などもしてみて下さい。まだ終わっていない当日の準備を進めたいと思っておりますので、今日は竹田入りのご報告だけで失礼させていただきます。 蛍丸伝説プロジェクト実行委員会 福留裕晃
早いもので、奉納当日まであと二週間となりました。 現在大太刀は関市にて仕上げ研ぎの真最中です。13日あたりに研ぎ上がり予定なので、私もドキドキです。 ハバキを作る白銀師さんは、左手に血豆ができた上に、しばらくしびれが抜けなかったとか。鞘師さんも翌日腕が上がらなくなったそうです。研師さんは体調いかがなんでしょうか。心配です。 先月、銘を切って登録を行いました。冒頭の写真は刻銘の途中で、本歌に切ってあった銘だけが入っている状態を撮影しました。 もちろんこのままではダメですので、私たちの銘や年号などを刻みます。銃刀法によって定められているのですが、元をたどると大宝律令によって作者名と年月日を入れることが定められました。およそ1300年前です。この法律のおかげか識字率の低い時代の刀剣類にも多くの銘が入れられ、現代まで名前が伝わってきたので、考えた人に感謝しています。 現在の銃刀法はより進んで、一振りの刀に一つずつ戸籍のようなものを作り所持者を登録することで、文化財の散逸を防ぐ役割があります。新作の場合は、県教育委員会に美術刀剣類制作承認申請書を事前に提出し、完成後に製作完了報告書を提出することで製作者名で登録されます。 最終的にどんな銘になったのかは、また次の機会にご紹介します。 蛍丸伝説プロジェクト実行委員会 福留裕晃
去る3月26日、阿蘇神社境内にて刀身彫刻実演及び阿蘇神社復興支援銘切りを行わせていただきました。 刀身彫刻は、事前に朱で下絵を付けて置きました連樋と不動梵字を荒彫りするところをご覧いただきました。当日は穏やかな良い陽気で、近隣の皆様も、遠方からおいで頂いた方もゆったりとご覧いただいて何よりでした。彫刻は引き続き作業を行い、現在全体の荒彫りが終わり、仕上げに入ったところです。 今週中には完成の予定です。 阿蘇神社復興支援銘切りでは、募金箱を設置いたしまして、ご協力下さった方にお礼としてお好きな文字を刻銘したキーホルダーを差し上げました。こちらもたくさんのご協力を頂き、予定しておりました50枚すべて切らせて頂きました。終了後、阿蘇神社様へ拝殿等復旧募金として、65,880円全額納めさせて頂きました。ご協力頂きました皆様ありがとうございました。 なお、奉納奉告祭は6月17日(土)午後4時頃を予定しております。奉告祭は見学可能です。
ご無沙汰しております。月日が過ぎるのは早いもので、阿蘇神社奉納鍛錬を行ってからちょうど今日で一年となりました。 振り返ればあまりにも色々なことがあり、体感としてはほんの数ヵ月前のような気がしてなりません。その様な状況の中でも作刀を続けられているのは、皆様からのご支援とご声援があってのことと、改めて御礼申し上げます。蛍丸写し制作も折り返しを過ぎ、下地研ぎという研師さんが研磨する段階に入っております。研師の各務弦太さんは、中学時代から修行を始められた筋金入りの職人さんで、その直向きさにはいつも敬意が湧いてきます。 写真中央の排水溝に向かって床に緩やかな傾斜が付けてあるため、通常は排水溝に対して直角に構えて作業を行うのですが、今回は長すぎて壁に当たるため、排水溝と平行に構えて作業しているそうです。 壁際にもたくさんの砥石が積み上げてありますが、包丁を研ぐ砥石と違い、蒲鉾型にした砥石を体重で固定し、表面の調整を繰り返しながら荒い砥石より徐々に細かい砥石に研ぎ進めてゆきます。 下地研ぎが終わりましたら、刀身彫刻を行います。この刀身彫刻ですが、作業を一日だけ実演公開致します。3月22~25日阿蘇神社では春のお祭りが行われますので、翌26日(日)に彫刻実演を行わせて頂きます。公開時刻は10時~16時の間、阿蘇神社内で行う予定です。当日は彫刻実演と合わせて、参拝記念に刻銘小札も希望の方に切らせて頂きます。数量は約50枚を予定しておりますので、御越しの際にはどうぞお声掛け下さい。 奉納の時期も6月の下旬に決まりまして、日程も三月中旬には確定する予定です。 また奉納の日取りが最終決定致しましたら、改めてご報告させていただきます。 蛍丸伝説プロジェクト実行委員会 福留裕晃