写真は夏に行った商業科の販売実習の様子です。この11月中旬にもあり、年に何回も行うとの事です。ハピネスマーケットでも良く見かけますね。 営農科、食品加工科、生活科が作った商品を商業科が販売します。現状、このように氷上高校では、すでに製造から販売までの流れを授業の中で体験できる環境が構築されています。 ただ、物を作るには、そもそもお金が無いと作れない。でも作って売らないとお金は入ってこない。じゃ、どうすれば良いの?と言うところも含めた、お金のサイクル(循環)も生徒に伝える事が出来ないものかと、今回先生に提案させていただいたのが、このクラウドファンディングを使った方法。 しかし、正直な所、1学期中では、このことを生徒の中にあまり落とし込むことはできなかったのかなと感じるところがあり、またこのサイクルを作る為の環境が用意しきれなかったと言う反省点もあります。なので、自ら行動しようと言う生徒がいないかったのも当然の話で、11月初めの文化祭と合わせて始めさせてもらったこのクラウドファンディングの話もなかなか進めることが出来ませんでした… そんな中、先生に声をかけていただき、ブツブツいながらも少し考え出してくれた生徒達がいて、今回ここで紹介している学校の授業内容や感想を書いてくれました。 本当にいろいろとイベントが多く、かなり多忙な中の合間を縫ってにはなりますが、引き続き授業の様子と、その生徒達の様子をお伝えしていければと思います。 NPO法人Imagine丹波 事務局
写真は先日授業を見学させていただいた、営農科の鶏の解体実習の様子。1年生の授業だったので正確には生産ビジネス科ですね。 鶏の解体実習、要は鶏を締めて捌く授業。確か農業高校を舞台にした漫画にも似たような授業の話がありましたが、やはり実際目の前で見るのでは大違いですね…私は今回のこの解体のタイミングだけを見学させていただいたのですが、実際の授業としては、ヒヨコから鶏になるまでを生徒達自信が育てています。それを自分達の手で締めます。そして食べます。最後まで鶏に触れられない生徒がいたり、生徒だけでなく中にはサポートしている先生も手を震わせながら作業されていました。私も、ここでは「締める」と言う言葉を使っていますが、授業の中で説明されている言葉とは違います…がその言葉を文字としてココに書き起こす勇気が持てず、「締める」と言う言葉を使わしてもらっています。それぐらい気後れしてしまう授業でした…。 この授業は営農科に限らず、実習のある商業科以外の生徒、商業科が無くなった今の1年生からは全生徒ですね、が1年生の時必ず受ける授業だそうです。この授業の時の話をする3年生を見ていると、その当時の光景を鮮明に覚えていて、この高校生活の中で一番心に残っている授業なのだと言う事が良く伝わってきます。 自分の親からは、昔は家で鶏を飼っている家が多く、どこの家庭でも普通にあった光景だと聞いたことがあります。が、私は先日この授業で初めて目の当たりにしました。また多くの人はこんな光景は見たこともないのが普通の時代だと思います。それが、良いことなのか、悪いことなのかは私にはわかりません。ただ、今では食育と言うのでしょうか、こう言う事を体験しておきたいと思った人にとっては、今でもその体験が学校できると言う事は結構貴重なことなのだと思いました。 この授業が始まる前、一人の生徒が早く来過ぎてしまった様で、一人手持ち無沙汰にしてたので、少し話をしました。やはりこの授業を受ける事には抵抗があると言ってはいましたが、なぜ氷上高校を選んだのかと聞いたところ、迷わず、「農業がしたくてこの学校を選びました」と言う答えが返ってきました。お祖母ちゃんが農業をしていて興味があるのだそうです。 16歳で、突然話しかけられた知らないオジサンに、ここまではっきり自分が思っていることを伝える事ができる事にも驚きでしたが、それ以上に中学生の時点でそういう選択をしている事に驚きました。と言うか、やりたいことが無かったので普通科を選び、働きたく無かったので大学へ行った自分が少し恥ずかしくなる想いです。が、クラスの友達が集まってきたとたん、小学生の様にはしゃぎ回っているその生徒の姿を見て、少しほっとしました。 NPO法人Imagine丹波 事務局
写真は11月中旬に行った、生徒が小学生に教えながら黒大豆の収穫を行っている様子です。 この黒大豆を使って、次は3学期には味噌作りも小学生と共に作るとのこと。また黒大豆だけでなく、餅米も同じく田植えと収穫、さらにその出来上がった餅米を使い餅つきをして食べるところまでを小学生と一緒に行うのだそうです。 田植えや稲刈りで小学生との交流をしていることは、前々から伺ってはいましたが、年に1回、2回の話じゃなかったんですね…。先生曰く、何がきっかけでこの交流が始まったのかは定かではないそうです。流石に年間にこれだけの回数の交流を行っていれば、それを調整する小学校、高校の両先生の労力も相当なものだと思いますが、切っ掛けはともあれこの行事の重要性を考え、止めようと言う話にはならなかった様で、少しでもお互いの負担が減る様、改善を重ねながら続けてこられているのだとか。 ここ最近、この丹波市でも確かコミュニティースクールと言う名前で、地域の学校教育への参加の重要性が言われる様になり、交流の場も増えてきている様です。が、そんなことが言われ出す、ずっと前から、ここまで密接な高校生と小学生の交流の場が作られており、またそれが大変とわかっていながらも、ずっと続けられていることに正直驚きました。 NPO法人Imagine丹波事務局
まずは生活科のご紹介。 写真は10月に修了式があった、約半年間かけて行われた介護職員初任者研修の様子です。 生活科はもともと、栄養士さんを目指す生徒が多い学科だったようですが、このご時世の流れを受けて介護士を目指す生徒向けの授業もかなり増えてきている様です。修了式の挨拶文を読んで見てもわかる通り、介護の仕事は、身体的なことだけでなく、心のケアも含め、十人十色あるご利用者の生活全般をサポートしていく仕事なので、幅広い知識と経験が必要になってきます。また、介護保険がないと成り立たない仕事でもあるので、介護保険制度なども理解していかねばなりません。と、それだけで、かなり大変な仕事であることは伝わると思うのですが、できれば介護士を目指すのであれば「地域社会の貢献」の為ではなく、「自分の為」に頑張ってほしいですね。いろんな介護士さんと仕事をさせていただく機会が多かったのですが、実際介護士さん達が働く姿を見ていて、結局の所、介護の仕事を「自分の為」に頑張り続けている人が「地域社会の貢献」をしている人だった様に思います。 NPO法人Imagine丹波事務局
先日、生徒達が期末考査を頑張っている間に、丹波栗振興会様にお招きいただき研修会に参加してきました。「品種見分け方研修」 ・ ・ ・丹波栗って品種なんだと思ってました…人生初の栗の食べ比べ。1番最初に食べた「銀寄」、子供の頃から食べてる栗です。そうこれが自分の中の栗です。普通に美味しいです。が、後の栗がいまいち何か足りない感じ。唯一、「筑波」がいつも食べてるのとは違いますが美味しい。丹波栗にもいろいろあるんだなと思って、聞いてみたら丹波栗と名乗っているのは、この「銀寄」と「筑波」だけ なんだそうです…普通に、じゃなくて特別に美味しかったんですね。そう、間違って他の品種が「丹波栗」に混ざってしまわない様、栗の形・色・模様・大きさ・収穫時期で品種を判断する方法を学ぶための研修会。「丹波栗」のブランディングの一つ、栗のクオリティーを維持していくための、とても重要な研修会であることに終了間際にようやく気付く…そうやって「丹波栗」の普及に真剣に取り組まれている方々から、たくさんの支援と応援をいただきました。中には、私達とは別の所で普段から氷上高校の授業に関わっている方もおられ、丹波栗を使った丹マロールへの応援ではありますが、それ以上に氷上高校を応援してくださっているのだなと言う印象を受けました。氷上高校の卒業生でもなく先生でもない私が言うのはちょっと変な感じはしますが、でも、やっぱり、ありがたい話だなと嬉しくなりますね。 NPO法人Imagine丹波 事務局