秋の涼しさが訪れ、朝晩は肌寒いほどになりましたがいかがお過ごしでしょうか?鋳物にとっては、暑い夏が過ぎて作業がしやすいものの、気温の変化が激しく製造工程でのバラツキが出やすい難しい時期となってきました。本日は、先日の「造型」工程に続き、「塗型(とかた)」工程をご紹介します!造型が終わったあと、特殊な薬品を混ぜた砂が固まってから木型を抜き取ります。これにより、砂でできた型、鋳型(砂型)が出来上がります。このまま溶けた鉄を流し込んでも製品の形は出来上がりますが、問題点が2つあります。①粗い砂の目が製品表面に現れ、外観上のざらつきが大きい②溶けた鉄を流し込んだ時に、砂が少し溶けて製品表面にくっつき作業性が悪いこれらを解消するため、鋳型の表面にペンキのようなものを塗ります。このペンキは、砂の目地を平滑にするとともに、溶けた鉄の温度に耐えられるようになっています。このペンキのことを「塗型」と言い、塗る工程そのものも「塗型」工程と言います。塗型はこのように鋳型を傾けた状態で、液体状の塗型を吹き付けて行います。乾燥させた後、型被せの工程に入ります。それではまた次回ご紹介させていただきます!ご一読いただきありがとうございました!
こちらが出来上がった鋳型の写真です。黒く見える部分はすべて「砂」でできています。川や海の砂に特別な薬剤を混ぜることで一定時間が経過すると硬化する性質を持っています。こちらが砂を投入する前の木型です。リターン品としてお送りする予定の鉄皿の木型が載せられています。ここに時間経過とともに硬化する砂を投入することで、鋳型を製造しています。この工程を「造型」と言います。熟練の技と、現代のテクノロジーが融合され、製品を形作る一番キモになる部分がこの工程です。次の活動報告では、造型が終わった後の「塗型」工程をご紹介します!
箸置きとペン立ての木型が出来上がりました。それぞれの製品は小さいため、複数個を同じ木型に乗せて製造を行います。このことを鋳造用語で「あいごめ」と言います。小さな製品ですが、ひとつひとつ大切に製造して参ります。次の活動報告では、ぞくぞくと出来上がる製品たちをご紹介できると思います。引き続きお時間頂戴しておりますが、お待ちいただければ幸いです。
平素よりご理解ご協力いただき誠にありがとうございます。木型が出来上がって参りました。こちらは鍋敷きの木型となっております。お客様の声を反映し、接地する足を大きくして安定感を向上させています。ご覧いただくと銀色に見えますが、こちらは「造型」(砂を型に詰める作業)を行う際に砂と木型がくっつかないように塗布する離型剤というものです。うどんをこねる時の打ち粉と同じです。また、製品となる部分以外に枝のように回り込んでいるものがありますが、こちらは溶けた鉄が流れ込むルートになっております。太い経路を「湯道」、製品に入る直前の細い経路を「堰」(せき)と言います。製品の大きさや複雑さによって、湯道や堰のルート、数が異なってきます。これから、製品が製造されていきます。もう少し楽しみにお待ちいただければ幸いです。
定期的なご報告ができておらず大変申し訳ございませんでした!先日より、製品デザインの最終調整をしておりました。サンプルからは、一部デザインを変更させていただいております。これから製造に取り掛かって参ります!製造に取り掛かり始めると早いので、今しばらくお待ちくださいませ。また、カラーについても調整を終え、最終サンプルを製作していただいております。出来上がり次第、ご報告させていただきます!楽しみにお待ちいただいている中、大変お待たせしてしまい申し訳ございません。順調に進捗しておりますので、ご安心してお待ちください!