今日で募金開始から1週間を迎えました。大きな大きな支援をいただいています。160を超える支援者から120万円近くのご寄付をいただくことができました。気掛かりだった30才未満の若者の支援が増え始めました。昨日は初めて10代の方からの寄付がありました。とても嬉しいです。全国の若者の思いが、被災地の若者に届けばと、思います。今日は、ボランティアの中間組織である「みえ防災市民会議」さんからも暖かいご寄付をいただきました。全国の市民団体の皆さんとも力を合わせて、被災地支援に取り組みたいと思います。私たちのクラウドファンディングのCAMPFIREのサイトが、香川大学の磯打先生の尽力で新しくなりました。私の生い立ちの紹介が鼻につくとは思いますが、そこは飛ばしてお読みください。
昨夜は、私の属する減災復興政策研究科の、現場を肌で感じるための、オンラインによるフィールドワークでした。熊本学園大学の高林先生と学生たちの、人吉を中心にした支援活動の具体的な取り組みをお聞きすることができました。高林先生の地域に密着して、被災者一人ひとりに寄り添い、心を通い合わせた支援の取り組みを聞いて、与える支援ではなく、引き出す支援、さらには育ちあいの支援の大切さが、心に染みるようにわかりました。その支援の中で、被災者にとって若い力がいかに大切か、学生ボランティアにとって被災者との触れ合いがいかに大切かを、2人の学生(山北さんと高濱さん)の報告から、実感することができました。お二人の学生の報告は、素晴らしいものでした。フィールドワークに参加していた私たちの大学院生は、「学生二人の純粋な行動や思いを聞き、わが身を反省するとともに、心から感動しました」と、直後にメッセージをくれました。就職活動がうまくいかず自信をなくしていた学生が、ボランティア活動で被災者と触れ合う中で、被災者から元気をもらって自信を取り戻してゆく話は、人間としての触れあいや励ましあいの本質を教えてくれました。「情けは他人のためならず」というのは、こういうことを言うのだろうと思いました。学生たちが大きく成長していくからこそ、災害ボランティア活動は大きな意味を持っているし、それを物心両面で支援する私たちの活動も大きな意味を持っていると、確信しました。心を届けること、心をつなぐことの大切さを学びました。私たちが取り組んでいる学生支援のクラウドファンディングも、単にお金を届けるのではなく、心を届けるものにしなければならないと、教えられました。
<2016年 熊本 西原村にて>この募金活動を始めた時、クラウドファンディングに詳しい友人から、「1口1万円とか2万円にしてお願いしなければ、目標額の達成は難しい」と言われました。にもかかわらず、私は1口1000円にこだわりました。できるだけ多くの人に、被災地のことを考えてもらいたいし、支援の輪の中に入っていただきたい、と思ったからです。災害の時代にあっては、みんなが被災者になりかねないし、みんなが支援者にならないといけない、と思ったからです。寄付の文化、支援の文化を育むうえでは、受援者に隙間をつくってもいけないが、支援者に隙間をつくってもいけない、と思ったからです。阪神淡路大震災の時、1日1万人以上の高校生や大学生が被災地の神戸に歩いて支援に駆けつけてくれました。若者の笑顔が、被災者に勇気と希望を与えてくれました。ところが若者の暮らしが年々厳しくなり、災害ボランティアに参加する余裕がなくなっています。しかし、災害時の被災地支援では若者の力が欠かせないし、未来の社会に向けても若者の力が欠かせません。阪神淡路の時のように、若者と一緒に力を合わせたいと考えて、1000円でも高額なのですが、少しでも敷居を低くしようとしました。「志は高く、敷居は低く」です。とはいえ、私たちの進め方が間違っているのだと思いますが、このクラウドファンディイングの声が、若者に届きません。現在までの20歳代の支援者は3名です。「生活の苦しい若者」が3名も、支援してくれたことを喜ぶべきなのですが、私の気持ちは複雑です。そこでお願いです。身近にいる若者に声をかけてくれませんか!輪を広げることが、被災地の学生を激励することになるし、苦しんでいる被災者を助けることになるし、未来の社会を築くことにつながるからです。
<2011年4月 石巻にて>災害学生ボランティアを支援するクラウドファウンディングを開始してから3日目が過ぎました。3日間でこの寄付サイトに、1日目は約500のアクセス、2日目は約1800のアクセス、3日目は約2700のアクセスと、累計で約5000のアクセスをいただきました。私たちの取り組み、学生支援の呼びかけが、多くの皆さんに伝わって行っていることを、実感することができます。呼びかけ人の皆さんのご尽力、共感していただいた皆さんのご尽力のたまものです。この共感と支援の輪を、もっともっと大きくしたいと思います。3日間で、95人の方から約75万円のご寄付をいただきました。想像以上の金額です。思いのこもった貴重なお金をお借りしたと思っています。ただルール上、500万円の目標が達成できなければ、学生ボランティアの皆さんに、支援金をお届けすることができません。もっともっと広げなければと思います。寄付していただいた皆さんの年齢を拝見すると、30代未満が約1割、40台が約2割、50台が5割、60代以上が2割です。それぞれの置かれている状況に応じて、ご寄付いただいていることがわかります。少し欲を言うと、もっともっと若い方に支援の輪を広げて、神戸の高校生が熊本の高校生を応援するといった形での、「未来の支援文化」に、つなげたいと思っているのですが、・・・「ワンコインで1万人」の目標達成を夢見ています。
真備の呉妹地区の町づくり協議会に招かれての防災セミナーに参加させていただきました。その前夜祭を兼ねて、呉妹地区で「防災ばあ」が開かれました。呉妹地区で、防災や地域おこしに取り組んでいる皆さんが、沢山集まってくれました。コロナ蔓延ということで、参加者をいつもより制限しての屋外開催でしたが、大盛況でした。月に1-2回のペースで集まり、これからの防災やコミュニティづくりについて、忌憚のない意見を交わしておられるとのことです。2年前の豪雨災害での経験を踏まえ、災害直後の緊急避難が必要な時に、地域の中で救助や避難誘導など支えあう体制が必要だし、そのためにみんなが顔見知りでないといけない、という思いからの「ばあ」であることがよくわかりました。真備では、一度被災地外に転出した人々が、次々と元の被災地に戻ってこられているとのことでした。それを可能にしているのが、こうした人のつながりだということに、気づかされました。