先日17日に卒園式が行われました。去年はコロナ禍のせいで卒園式の行えず、担当になってもらった先生たちがまだ卒園式を見た事もないような若い先生たちで、「upin&ipon(マレーシアの子ども向けアニメでインドネシアでも大人気の国民的なアニメ)に出てくるようなものですか?」と問われた時には「ちょっと指名ミスしたかも(汗)」と思わずにはいれませんでしたが、あれから色々彼女たちなりに相談し、アイデアを形にし、実際の準備に取りかかって、当日の朝までバタバタ感がありましたが、なんとか無事に当日セレモニーを終える事ができました。リハーサルも2回もしたし、時間的なフローも整えてたはずなのに、当日子どもたちがエキサイトし過ぎたのか、子どもたちが早いこと広場に集まってしまって、予定より早く式を始める事になり、zoomで出席してもらう保護者さんも全部参加することができなかったという予想外なハプニングはありましたが、学期末の個々の子どもたちへの最終レポートを用意し、保護者面談も同時期に準備しなかったなかで、さぞかし大変だっただろうと考えると「よくやったよねー!!」という言葉しかありませんでした。こどもたちも楽しそうに踊ってるのを見て、それを見守る先生たちの眼差し。これに何よりも感動します。まぁ、それでも彼女たちの中では反省点も沢山あったようで、反省会の中でいろいろと出しあったりして、こういう風に『新しい学校をつくる』ような感じで、また1から自分たちでやり直していき、それをきちんと記録に取り、次の時にはきちんとその学びを生かせる仕組みを作っていくことが大切だな、と再認識しながら彼女たちのはなしを聞いていました。月曜日からは3週間のターム休み。といっても今年はサマーキャンプへの参加希望者が予想を大幅に超え、本来は先生たちにとっては長期休暇になるはずが、人員補填のため先生たちも駆り出されることに。ま、予想外のボーナスということで、彼女たちにとっても喜ばしき事のようでよしとしましょう^_^
早いものでもう6月になってしまいました。クラウンドファンディングで皆様にご支援いただいてからあれから半年になるのですね。お陰様でルマクチル保育園も元気に生き残っており、子どもたちも毎日楽しく元気にルマクチル保育園に通うことができています。先生たちのお給料も、少しづつ元に戻していけており、年内中には元通りに戻してあげれるようになれればとも考えています。バリ島の国際線はまだ回復せず、海外からの観光客の受け入れの目途もまだわからない状態でありますが、島内の経済は着実に少しつづ回復しているようで、ルマクチル保育園にも新入生の申し込みも増え、元いた生徒さんが本国から戻ってきたりという嬉しいニュースも聞くようになってきました。バリ島の新学期は7月から始まるということもあり、ルマクチル保育園とタルワラ小学校の先生や職員さんたちの雇用契約も新たに結び始める時期がきました。雇用契約を継続するか否かは、経営者としての技量を問われているようでもあり、こちらとしては複雑な時期でもあります。そして結果的には2人を除いてはまた契約を継続することになりました。1年間以上給料も減らされ続けてきたのにも関わらず、ルマクチル保育園を守り、子どもたちのために元気に楽しくクラス活動を続けてきてくれた彼女たちには感謝しかないのですが、そんな状態にも関わらずまた雇用も継続してくれ本当に嬉しかったです。ただ私のSNSでも頻繁に登場するSharonという異年齢クラス担当の先生が観光業に転職することになり、特に彼女はここ数か月でめきめきと保育士として成長し、表情も随分楽しげで明るくなってきたのにと、非常に残念で3年以上勤めてきてくれた彼女と別れるのも悲しくもあるのですが、ここは2,3年で転職するのは当たり前の国でもあるし、何よりもまだまだ若い彼女の新しい世界へのチャレンジを応援してあげたいと思っています。そして実は新学期から私がオーナー兼校長になることになったのですが、その挨拶も皆に今日してきました。私が「校長」という立場になるのは少しドタバタっと決まったという経緯もあったのですが、感謝すべき事に、その(ドタバタ)っとしている間に、私という人間をよく知る古い先生やスタッフたちの間で、私の事をサポートする体制を作り始めてくれていた事。欠落部分が多い新校長をどうやってサポートしていくべきか、私の苦手な部分や性格を知る彼らが、必然的に私の知らない間にそう言った相談をせざる得なかったんだろうなと想像すると、なんだかおかしくもあり、そしてとても有り難く心強く感じました。まずは、楽しく健全な職場つくりを彼女たちと作っていき、焦らず学校つくりも進めていけるようにしていきたいです。今後もルマクチル保育園、タルワラ小学校を温かく見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。
ルマクチル保育園にご支援いただいた皆様へこちらの活動報告で時折学校での様子を伝えさせて頂いておりますが、より頻繁の、Facebookとインスタグラムの方でも学校の様子を発信させて頂いております。ご興味のある方は、是非そちらの方からのアクセスもよろしくお願いいたします!!Facebookはchinatsu ishiodoriで検索していただければ見つかるかと思います。またインスタグラムの方もchinatsu_rumahkecilをフォローしていただけると嬉しいです!!今後ともよろしくお願いいたします!!
今月から月2回臨床心理士(児童発達心理学)の東谷先生にコンサルタントに入っていただいています。先生が子どもに“Good job!”や””You’re excellent!!”という声かけは、先生の子どもに対する”evaluate (評価)”ではないのか。「何が”GOODで何が”BAD”で、それは何を基準にしたものなのか?」そしてそれは「子どもが主体的に生きるということに役立つのだろうか」「子ども主体のの教育において「評価」とか何なのか?」先生たちが必要だと思っていた子どもへの当然の声がけ。彼女たちの概念を超えたこの問いに、彼女たちは何と答えを出すのだろうか。次回が本当に楽しみだ。
異年齢学級がスタートして2週間が経ちました。4、5、6歳児のボールを使ってのアクティビティ。年齢差をつけてペアを作る。いくつものペアで年下の子を気遣う年長の子の様子や、普段はなかなかアクティビティに積極的に参加せず、グズグズしていた子どもも人が変わったように、生き生きしている。この子ってこんなに楽しそうに笑うんだ!そんな子どもたちを校長や主任や皆が見守る。その後の振り返りのミーティングのとき、「彼らの様子を見て鳥肌が立った」と話す先生。以前のミーティングの時には感じることができなかった明らかな変化を先生たちから感じる。こちらが心がけると、彼らとも「対話」ができるんだという事に気付かされる。一緒にレッスンプランを確認しながら、「それは子ども主体なのか?」この言葉を何回使うんだってくらい自分にも彼らにも問い続けてる。そして現場での観察。校長も主任もオーナーの私もほとんどオフィスにいない。そしてオフィスに戻ればまたあーでもない、こーでもないとディスカッションが止まらない。今日もデスクワークのJob list1つも消化できなかったな(汗)2歩進んで1歩下がる。進んだつもりで全然進めていない時もある。私たちはまだまだで何ものでもない。でもバリにもインドネシアにもまだない学校を私たちは少しづつつくっていくんだ。