山﨑です。クラウドファンディングの期間中、気になったこと、私なりの考えなどをこの場を借りてシェアさせてください。もちろん映画『宮城野』に関連することを。
先日、テレビドラマ『半沢直樹』について、歌舞伎義太夫の竹本葵太夫さん(@aoidayu)が「歌舞伎ガカリ」演出を楽しんだとツイートされていました。
「○○がかり」とは、名詞に付いて、その物事に似たようすである意を表します。
大仰な振る舞いをみて、「芝居がかってる」なんて言いますよね。
歌舞伎で、お能の様式の演出になるときを「能ガカリ」というので、これにならった「歌舞伎ガカリ」とは言い得て妙です。
▼参考記事
見せ場に快哉、型の美ピタリ 「半沢直樹」が示したドラマの可能性(2020.10.2 産経ニュース)
思うに、映像における歌舞伎ガカリを楽しく見せてくれたのが『半沢直樹』、尖って見せつけてくるのが『宮城野』なのかもしれません。
歌舞伎に似た「ようす」が、お客さんにこれでもかと挑みかかってきます。
説明の美学に貫かれた『半沢直樹』の反対で、『宮城野』は解釈を委ねてきます。
映画『宮城野』監督 山﨑達璽
Twitter:@yamazakitatsuji