写真は稽古後の馬の手入れの様子です。稽古後は丁寧に馬の体を洗うなど、大切に手入れをしています。人馬一体の言葉どおり馬は大切な相棒であり、射手は「馬にお願いして乗る」こともある程です。馬たちが鎌倉の新馬場で躍動感あふれる走りをし、皆様に感動していただけるよう、馬の手入れにも余念がありません。ホースセラピーがあるように、馬には人を癒す力があるとも言われています。鎌倉の馬場では、観覧にいらした皆様と馬とのコミュニケーションの時間を設けたいとも考えております。
馬場ができるまでの工事の様子をお知らせします。いよいよ馬場の建設工事が始まりました。しかし、建設予定地は長年の間、原野で人の手が入っていなかった場所です。そのため、およそ3,000坪の広大な敷地に高さ2mにもなるススキ等の雑草がビッシリと茂っており、まずは草刈りを行わなければなりません。人力では不可能な量であることから、重機2台でガリガリ掘り進め、4日かけて何とか馬場の形が見えてきました。どうですか。なんだか流鏑馬が出来そうですよね。そして、長い、広い。しかし、今度は少し土を掘ると石が大量に出てきてまいっています。石は馬の蹄を傷める原因となることから、馬場には厳禁です。気の遠くなるような作業はまだまだ続きます。
稽古の様子をお知らせします。写真は稽古において自らが放った矢を受け取っているところで、美しい所作が求められますが、気性が荒い馬に乗っているときは油断できない瞬間でもあります。コロナの影響で流鏑馬の中止が相次いでいますが、流鏑馬の醍醐味を鎌倉の新馬場でお見せできるよう、稽古に精進しています。新馬場完成の暁には、流鏑馬を見る際は馬上から矢を射るところだけではなく、所作の1つ1つにもご注目ください。お見せしたいポイントがたくさんありますので、この活動報告で紹介していきたいと思います。