一昨日プロテストに合格したナラケンこと楢木健斗。昨日、練習時刻になっても姿を見せない…。電話をかけても繋がらない…。無断で練習を休むような男ではない。何かあったんだと少し不安になった。30分程してナラケンから電話が入った。「すいません!ジムに向かう途中、 ちっちゃい子が迷子になってて 助けてあげてました。 会長に電話と思ったんですが、 よりによって 携帯を家に忘れてました」とのこと。それなら仕方がない。むしろ、練習よりそっちを優先すべき。迷子の子は、家族総出で探してたようで、途中お婆ちゃんと会うことができ、無事引き渡すことが出来たそうです。当たり前のことをしただけかもしれないけど、いま自分が何をすべきか、いま自分は何を優先すべきか。そんな判断力、プロボクサーとしても人としても、大切ですね。ナラケンに、アッパレ!…でも携帯を忘れるな!(笑)
本日7月11日、名古屋市の中日ボクシングジムでプロテストが行われました。そ杉田ジムから一人受験しお陰様で合格しました。岐阜市移転後初のプロボクサー誕生です。名前は楢木健斗(ナラキケント)、岐阜県飛騨市神岡町出身、高校を卒業したばかりの19才。スピードのある切れ味鋭いパンチが武器です。中学2年生の時、今は亡きお爺ちゃんと観た田中恒成(畑中)の世界戦。その試合でボクシングに感銘を受け、中学2年生の時、高山市の杉田ジムに入会。しかし自宅からジムまでが遠く、年に数回しか通えませんでした。高校ではボクシングのために、最も練習が厳しいスキー部に入部し、フィジカルとメンタルを強化しました。高校から始めたスキーにも関わらず、県選抜に選ばれました。その間、ボクシングの練習も毎日欠かさず行っていました。前期生徒会長を務めた彼は、卒業生代表して答辞を読むなど、生徒、先生からも慕われていました。そしてこの春晴れて卒業。岐阜に引越し一人暮らしをしています。移転後2ヶ月も経たないうちにプロボクサーの誕生、これは彼の努力の賜物です。年内にプロデビューさせ、来年の新人王戦にエントリーさせます。ニックネームは『ナラケン』。応援のほど、宜しくお願い致します。
身体の柔軟性って、怪我の予防にもなるし、間接の可動域も広がるので、凄く大事な〝練習〟だと思う。ロードワーク、ジムワーク、筋トレ等の練習はするけど、 ストレッチは疎かになりがち。そんなわけで練習後、自分も練習生と一緒になってストレッチをしている。徐々にではあるけど、身体が柔らかくなっていくのが嬉しい。身体の柔軟性って、頭の柔軟性にも繋がると思う。『最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一、生き残るのは 変化できる者である』ダーウィン生き残るため、ココロもカラダも柔らかくありたいと思う。
高校時代、コタツの天板をひっくり返した雀卓で近所の連れとよく麻雀をした。いま高校生だったらスマホでゲームとかしてて麻雀を覚えることはなかっただろうけど、あの時代に麻雀を覚えられたことは良かった。麻雀界で、「20年間無敗の男」、「雀鬼」と呼ばれた桜井章一さんに最近はまっている。本も何冊か読んだけど、麻雀とボクシング、通ずるところもあって面白い。・尊敬するな・信念を持つな・計算するな・努力するな・考えるな等々…。普通の人がこれを言ったら大ブーイングだろうけど、裏プロの代打ちとして、命懸けの麻雀をした桜井章一さんがその理由を説明すると納得できる。しかし麻雀って奥が深いくて本当に面白い。ボクシングと同じです。動画は世界チャンピオン村田諒太選手と桜井章一さんの対談。
10年前、高山市でジムをオープンして間もない頃、自分が現役時代やってきたことをそのまま教えていた。・身体の向きは右斜め45度!・スタンスは肩幅!・アゴはひく!・脇はしぼる!・右手はアゴの横!・左手は正面目線の高さ!・パンチは下半身の回転で打つ!・パンチと反対の手はガード!…等々、イメージはリカルド・ロペス(写真の選手)本気で世界チャンピオンになろうと思ってボクシングを始めた杉田竜平少年だったら、言われたことを1ミリの狂いもないように、「もう終ってもいいよ」と言われるまで黙々とやっていただろう。しかし、誰もが杉田竜平ではない(笑)今の時代、なんとなくで始める子もいる、ダイエット目的で始める女性だっている。それなのに、ガチでやってきたことをガチで教えようとしてた。「私そこ目指してませんから」と言われてもおかしくなかった。…言った人はいないけど(笑)今は素人の人が来ると、大雑把に構えや打ち方を教えている。その子がプロ志望だろうと、ダイエット目的だろうとだいたい同じ。先ずはボクシングの楽しさを伝えたいと思ってる。「その子がプロ志望だったら 変なクセが付いてしまうのでは…」と、言われるかもしれないけど、その変なクセ、大いに結構。変なクセがあった方が、相手はやりにくい(笑)因みにうちのジムでは、打つことよりも、避けることに喜びを感じてもらうよに指導させてもらっています。それが杉田ジムのスタイルです。