ナラケンがFacebookを始めた。https://www.facebook.com/profile.php?id=100031532750104…でも投稿が少ない。「よし、ネタを提供してあげよう」と思ったけど、人から与えられたものを投稿するって、考える力を奪ってしまうことだと思い直した。ボクシングでも同じで、会長、トレーナーに言われたことをただこなしているだけでは力にはならない。勉強や仕事、子育てでも同じだと思う。「経験の浅い子に自分で考えさせたら 失敗するんじゃないの???」って言われるかもしれないけど、確かにその可能性は高い。そして、仮に失敗すると指導者はその指導力を問われる。だから保身のため、〝選手を支配下に置いてしまいがち〟になるのかもしれない。そんなことを考えてたら、畑中会長のことを思い出した。自分は現役時代、やりたいようにやらせてもらっていた。畑中会長は、選手の想いを汲んでくれていたんだと引退して15年半、ようやく気付いた。選手の自立を妨げるような指導や援助、気を付けたい。そして、選手の考えを受け入れる寛大な心を持ちたい。※1998年7月※ナラケン、インスタもやってます。https://instagram.com/kento_512?utm_medium=copy_link 《杉田ジムスポンサー》
本当はボクシングなんてやりたくなかった。ボクシングは別世界の人間がやるものだと思ってた。だけど兄がしつこく「やるぞ!」言うから嫌々やった。ボクシングと言ってもただのボクシングごっこ。グローブはレジ袋に新聞紙を詰め込んだのもの。袋がズレて拳が顔面に直撃!なんてこともしばしばあった。痛いし恐いし、よけ方も打ち方も知らない。「ボクシングの何が面白いんだ…」と、不貞腐れながらやった。ボクサーになる人の気持ち、理解できなかった。それが中学一年の頃、まだ『はじめの一歩』に出会う前だった。その二、三年後に『一歩』と出会い、ボクサーを志すことになるとは、あのとき夢にも思わなかった。その二、三年でボクシングが変わったわけではない。ルールも何も変わってない。要するに『一歩』を読み、ボクシングに対する見方や考え方、捉え方が変わったということ。すなわち、ボクシング観が変わり、〝ボクシングは楽しいもの〟になった。『一歩』を読んでなかったらボクシングはやってない。他にもそういうボクサーは沢山いる。森川先生がボクシング界に与えた影響は計り知れない。ただ教えるだけではなく、ボクシングの魅力やボクシング観を変えるような指導や取り組み、考えていきたい。
「移転先の杉田ジムに入門したい」と、5月のGW開けに滋賀から面接に来た23才の青年。あれから岐阜に引っ越し、一人暮らしをしている。コロナ禍の中だけどバイト先も幸い見付かった。運動能力はなく不器用。だけど練習態度は真剣。練習が終わり帰るときの表情はいつも清々しく爽やか。元々彼は大学卒業後、ある会社で正社員として働いてたが物足りなさを感じ、仕事を辞め、うちに来た。そんな彼が言った、昨日の練習後の言葉。「確かに生活は苦しいんですが、 正社員で働いてたときより めっちゃ充実してます! 毎日楽しいです!」鳥肌が立った。こんな嬉しい言葉はない。彼がこの先どこに到達するのか分からないけど、常に「いま、ここ」が充実し輝いていれば、例え4回戦で終わったとしても、〝後悔などあろうはずがない〟という境地に達してくれると思います。出来る限りのサポートを僕もしていきます。
専門家は、物事を難しく捉える傾向にある。なぜなら、当たり前のことを言ったら、自分の存在価値がないから。結局はシンプルに考え、シンプルに行動するのが一番強い。雀鬼 櫻井章一確かにその通りかもしれない。専門家に限らず、車でも家でも電化製品でも、色んな機能を付けて他より価値のあるものにしがち。そういう自分もボクシングを複雑に考え過ぎてたのかもしれない…。これからは〝足すことより引くこと〟〝無駄を省くこと〟を、もっと考えていきたい。
とある高校、柔道場に貼ってあったポスター。・Manner 礼節・Independence 自立・Nobility 高潔・Dignity 品格頭文字をとって【MIND】このマインド、柔道家だけでなく日本のボクサーにもあってほしいと思う。先ずは指導者の自分がそうで在れるよう自分を律したいと思います。