20年ほど前、練習を終えて帰ろうとすると、畑中会長に呼び止められ、『便所掃除の仕方』を教えられた。会長自らが手本を見せてくれた。タオル片手に、素手で便器を磨きはじめた。「マジか!」と思った。人が用を足した便器をゴム手袋もせず磨くなんて…。最初は抵抗があったものの、引退するまで言われた通り続けた。その畑中ジムの便所掃除、今も受け継がれてるらしい。誰がやってるのかって、あの世界3階級制覇チャンピオン、田中恒成。これは想像だけど、「なんで俺が便所掃除を…」なんて、愚痴の一つも吐かないで便器をゴシゴシ磨いているんだと思う。便所掃除をするのが偉いのではなく、素手で便器を磨くのが凄いのではなく、愚痴や文句を言わずにやれるかどうか、ここだと思う。人が嫌がることを黙々とこなせる人間は、地味な練習もコツコツやれるんだと思う。今朝NHKで放送された『ボクサー兄弟』、良い番組でした。やっぱり恒成は一流です。





