2021/04/06 12:53
多菜田の五十嵐なつ子です。沢山のご支援ありがとうございます。
今日は、リターン品にもあります「煮菜」について、紹介させてください。
多菜田の煮菜は、長岡市の伝統野菜にも認定されている「体菜(タイナ)」を使用しています。山古志は冬には雪に覆われて野菜の収穫ができないことや外部からの食糧の調達が難しかったことから、秋に収穫したものを保存して食べる「保存の知恵」は当たり前のこと。自分の家で一冬越せる分、または次の季節までの分を貯蔵するといった形です。
煮菜に使う体菜は、収穫したものをそのまま塩蔵して、食べる分を塩抜きをして調理します。また、たんぱく質として、大豆をふやかして潰したものを乾燥させた「打ち豆」や、ほしこ(煮干し)を入れたり、素朴な家庭の味です。
今では、体菜を漬ける家庭はとても少なくなっているようですが、雪国の食文化として伝えたいと思い、多菜田では年間を通じて提供するようにしています。
雪国の保存の知恵から生まれた「煮菜」を召し上がっていただきたいです。