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石垣島の地産地消のイタリアンで1次産業を助け家族を思い出すレストランを作りたい

コロナで大打撃を受けている石垣島。観光業及び飲食店は瀕死の状態です。島には生のハーブ、フルーツ、鮮魚等イタリア料理で使う食材に溢れていますが、規格外の食材は捨てられています今こそ、それらを活用して島を盛り上げると共に3世代の家族が記憶の時間を重ね人生の思い出になっていく島らしいレストランが作りたい

現在の支援総額

130,000

4%

目標金額は3,000,000円

支援者数

6

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/07/31に募集を開始し、 6人の支援により 130,000円の資金を集め、 2021/08/31に募集を終了しました

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石垣島の地産地消のイタリアンで1次産業を助け家族を思い出すレストランを作りたい

現在の支援総額

130,000

4%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数6

このプロジェクトは、2021/07/31に募集を開始し、 6人の支援により 130,000円の資金を集め、 2021/08/31に募集を終了しました

コロナで大打撃を受けている石垣島。観光業及び飲食店は瀕死の状態です。島には生のハーブ、フルーツ、鮮魚等イタリア料理で使う食材に溢れていますが、規格外の食材は捨てられています今こそ、それらを活用して島を盛り上げると共に3世代の家族が記憶の時間を重ね人生の思い出になっていく島らしいレストランが作りたい

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今回、今まで躊躇していた八重山の誇るべき食材
『車海老』
を使って
料理を3品を試作しました。

車海老を躊躇していた最大の理由は価格です。
ただし申し添えたいのは決して高価だから使わないと言うわけではありません。
養殖には手間がかかり、これだけの鮮度で提供頂くのは適正な価格だと思っています。

しかし、石垣市の方々に日常的に使って頂きたい事から、前菜を含め1200円近くもしくは超えてしまう事に成ってしまうのが良いのか悩んでいたのです。
他の料理と比べた場合、果たして召し上がって頂けるのだろうか・・・・


ユーグレナ竹富海老養殖←タップ
今回は竹富島で作って頂いている車海老で試作してみて決めました。


まだ問い合わせていませんが、石垣島の崎枝にも車海老の養殖をしているので(HPなし)どちらを使うかは未定ではありますが、地産地消を旨とする当店、そして価格的にもギリギリなのではないかと言う思いから、やはりグランドメニューとして扱わせて頂くことにしました。決断の最大の理由はシンプルです。

旨い!!


まずはAntipasuto 前菜2品です。


南イタリアの居酒屋さんに置いてある定番おつまみ



【Impanata di Gamberi dell'isola di Taketomi】

竹富島産車海老の香草パン粉焼き

 

です。
極上の鮮度である海老は可能な限り引き算、つまり素材を生かした料理の方がより素材の旨味が際立つと思いシンプルに仕上げました。
料理の肝は火入れです。
昨日もお話致しましたが、海老は身を縮める程火を入れると旨味が全て絞り出され不味くなります。
ですから海老を縦に切り分けて強火で一気に火を、入れてミディアムレアに仕上げます。

海老を2%の塩水で解凍するか、一晩冷蔵庫で解凍します。
海老を縦に割って平たくします。
ニンニク、アンチョビ、パセリ、タイムとパン粉、オリーブオイルをフードプロセッサーに入れて撹拌します。
縦に割った海老にブランデーを塗ります。
(パン粉に加えてしまうとアンチョビの香りと個性を消してしまうので、必ず塗ってください)
海老の上に香草パン粉をたっぷり乗せて温めて置いた、魚焼機かオーブントースターで最大の強火で焼いていきます。
この時に火を早く入れたいことから、何も敷かずに一気に焼きます。
パン粉がコンガリ焦げたら皿に盛り付け、好みで柑橘を添えて完成です。


今回、黒オリーブを添えましたが、要らないと思いました。やはり色味からシークワーサー、マイヤーレモンが良いと思います。
ミディアムレアレアで仕上げた海老は絶句するほど甘味を湛えています。
香ばしいパン粉との愛称は抜群!!

 

次の前菜です!!

 

【Gamberi e tonno dell'isola cruda battuta al 
coltello con verdure dell'isola di Ishigaki】

竹富産車海老と石垣産マグロ、
野菜のタルタルステーキ、 
海老煎餅を添えて

 

北イタリア ピエモンテ州に
【Carne cruda battuta al coltello con cristalli di sale e erbe di provenza】
と言う郷土料理があります。
簡単に言うと生の牛肉のタルタルステーキです。
塩とハーブを使ったユッケのような料理です。

余談ですが、昔々ヨーロッパの東部から北部は狩猟民族であるタタール人が多く暮らしていました。そのタタール人が好んで食べていたのがタルタルステーキ、そのタルタルステーキが悪くなりそうなので、食中毒に成らないように焼いて食べた最初の人がドイツのハンブルグの方で、それがハンバーグの誕生に繋がったそうです。
ハンブルグ→ハンバーグ

この文化的な歴史背景から和食文化が世界に広まった事と合わせた影響から生まれた料理が生の魚のタルタルです。
今回はこんな事から完全と言える地産地消の前菜を作りました。
材料は全て石垣島と竹富島の海老から出来ています。

作り方です。
以前投稿したJAゆらてぃく市場から島らっきょうと島ネギの根元部分でピクルスを作り、荒く微塵切りにします。
島のキュウリを同じく切り分けて塩を軽くまぶしてマリネしてから流水で塩を抜いて水気切っておきます。
マグロは1%の塩を当てて暫く置いて酒で拭いて冷凍した物を解凍して小さなサイコロ状に切り分けます。
先程のキュウリとピクルス、マグロをボールに入れて隠し味にほんの少しの醤油を加え(色が付かない程度)黒オリーブの微塵切り、オリーブオイル、塩で味付けして皿に盛ります。
竹富島の海老は頭と尾の部分を切り分けて、身を軽くシャブシャブのように湯引きして刻み、マグロの上に盛り付けます。
切り分けた頭と尾は小麦粉をまぶして油で揚げて塩を軽く振りかけタルタルの脇に飾ります。
最後にオリーブオイルをかけて、シークワーサーを飾り完成です。

 

最後に

Purimo piatto パスタ

です。
ソースは以前、作り投稿したクスクスのソースを使いました。


【Spaghetti alla livornese con gamberi
dell'isola di Taketomi】

竹富島産 車海老のリヴォルノ風
トマトソースのスパゲティ

です。

《リヴォルノ風とは》
北イタリア トスカーナ州チェルタルドに
「バッカラのリヴォルノ風」
という郷土料理があります。

バッカラとは干しダラで、塩抜きして戻したタラをトマトソースやハーブと煮込む料理です。

そして余談ですが、
リヴォルノはトスカーナ州西端にある港町で、メディチ家の主要港として繁栄しました。
この港町の名物は5種類以上の魚介とトマト、ハーブ類を煮込んだスープ
「カッチュッコ」
いわゆるブイヤベースに似た魚のごった煮があります。
平たく言うと漁師さんが漁から戻り、ペコペコにお腹を空かせて商品に成らない規格外の取ってきた魚をぶつ切りにしてトマトソースに放り込んで煮込んで食べた野手溢れる漁師料理なのです。
そして、この2つの料理が地域も近いことから近年合わさり
【リヴォルノ風カチュッコ】
となり、これを目当てにフィレンツェから車を飛ばす食通たちも多い程の有名な料理になりました。

さて話を戻して
今回はクスクスの時に作った赤海老、島魚のビタローのアラで煮込んだトマトソースを使います。
車海老は頭と尾を切り離して小麦粉をまぶして油で揚げ、軽く塩を振っておきます。
こうすることで海老の頭も食べることが出来て、竹富島の車海老を丸ごと頂けます。
次に胴体は塩を加えたお湯で、海老に串を打ち、だいたい30~40秒芯が半生くらいで仕上がるように茹でます。
(甘味が出て美味しい)
パスタを茹でてソースと合わせ、皿に盛り付けて、上に海老を飾りつけ、最後に上から香草パン粉をローストしたものを振りかけて完成です。
(香草パン粉は前々回投稿した香草パン粉焼きの時に使った物です)


寒い北イタリア(青森県と同じくらいの緯度)鍋料理のような郷土料理をパスタソースにして日本の最南端の海老と出会わせた極上のパスタを

Dai!!

buon appetito!!

さぁ!!

召し上がれ!!

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