4月29日 担当者が無事農園に入れるようになり、テスト収穫が始まりました。まだ少し酸味が残っています。糖度が乗り、香りの高いマンゴーの収穫まであと1週間くらいです。収穫の本番までにドライマンゴーの製造テストを行います。
4月23日 農園の管理者が収穫の準備のため畑に向かう途中、銃撃があり農民一人が射殺されました。安全のため農園の準備作業は、26日に変更になりました。
「セインタロン」マンゴーはミャンマー語で「ダイヤモンド一粒」と呼ばれています。とても上品な甘さと香りが特徴です。そして繊維質が少なくてクリーミーなマンゴーです。このおいしさは実際食べてみないとわかりません。
今からちょうど70年前の1951年、戦後日本の食糧難の時期に、ミャンマーから大量の「ビルマ米」(ミャンマーの旧国名がビルマ)が援助として送られてきました。これによって多くの日本人が飢餓から救われました。高齢の方々には今でも記憶に新しいことです。今こそミャンマーに70年前の恩返しをしましょう! また、ミャンマーは現在、コロナ禍とクーデターによって全産業がマヒ状態に陥っており、秋には飢餓ボーダーラインの国内難民が2,000万人近くあふれることが予想されます。緊急の食料支援が必要です。 加えて、飢餓対策として、さつま芋の栽培による食糧自給の取り組みを支援していくことがぜひとも必要です。ドライマンゴー事業の支援と同時に、並行してさつま芋を配給して栽培指導を進めていきます。ミャンマーの農民が自らの手で自給自立していくことが最も大切なことだからです。70年前のビルマ米の支援を、さつまいも栽培支援で恩返しを!現在、千葉のさつまいも農家と提携して、さつまいも栽培の指導写真・動画をミャンマーにビデオ配信する準備を進めています。
いよいよ5月10日からマンゴープロジェクトが本格的に活動を開始します。今年の収穫は裏年にあたるようで、収穫自体は昨年より少なくなりそうです。しかし輸出も国内需要も大幅減となり、来月の収穫のピークには価格が大暴落するのではと囁かれています。現実に、毎年マンゴー農園から大量に買い付けているマンゴー業者に聞くと、今年はほとんど買い付けを手控えています。マンゴー農園とそこで働く労働者にとって地獄のような季節がそこまで来ています。日本の消費者の力で、ドライマンゴーの国際産直の真価を発揮するときです。マンゴー農園とそこで働く労働者のいのちと生活を守っていくために全力で活動していきます。中国との国境貿易の街ムセでは、マンゴーの輸出が可能との連絡が入りました。しかし、コロナ対策費用、輸入税のようなものが新たに課せられ、ほとんど利益が出ないのではと思われます。それでも輸出せざるを得ないマンゴー農家がたくさんいます。今日入ったニュースでは、中国に輸出する予定であった16万袋の米が、コロナを理由に輸入禁止措置が取られ、ムセの倉庫に山積みになっているとのことです。