乾燥機の輸送をヤンゴンで10日の朝に見送ってから、その日の夜行バスで現地・ヤサージョ町のマンゴー農園に向かいます。農園からは、収穫・加工処理の準備はできていると連絡がありました。銃撃で死傷者が出て、近くの農民は怖がって外に出ないと聞いているので心配です。
私たちの取り組みに、多くのマンゴー農園が注目しています。どのマンゴー農園も自然環境を大事にして、無農薬の安全でおいしいマンゴーを栽培していきたいのです。日本との「国際産直」でこの願いを実現したいと思っています。
飛行機のチケットが取れなかったので、5月10日の夜行バスでヤサージョ町の農園に向かいます。12日からマンゴーの収穫を予定しています。順調にいけば、13日にはドライマンゴーが出来上がります。ヤンゴンに戻って、日本の皆さんに写真を添えて報告します。
国連世界食糧計画、国連開発計画の発表(2021 4 月 22日) によれば、ミャンマーの半数の国民が年明けには1日の収入1,2ドル以下の貧困になるだろうと伝えています。実際はもっと大変です。椰子花蜜糖の糖液採取で生計を立てている労働者の1日の収入は1ドル以下です。日本から大勢の人がミャンマーに寄付してくれていて、とても感謝しています!日本の江戸時代、青木昆陽さんは、さつま芋の栽培を日本国中に広め、飢饉から何百万人の人たちの命を救ったということです。私たちも青木昆陽さんに学んで、ミャンマーの国中にさつま芋栽培を広げたいです。これから来る食糧危機に負けないように頑張りたいと思います。日本の皆さんにお願いです!すぐに食べてしまうのではなく、栽培するためにたくさんのさつま芋が必要です。年に2回栽培できます。今からなら食糧危機、飢餓対策に間に合います。むつかしい言葉ですが、「自給自立」が私たちの合言葉です。将来、さつま芋ようかんを作って日本の皆さんに恩返しがしたいです。
今回も農園のスタッフが1日かけてヤンゴンまで写真を届けてくれました。ありがとう!新しい製糖工場敷地内にある事務所兼倉庫のユニークな建物の1階をマンゴーの加工処理場に改築しました。機材はすべて新品です。来年、日本の皆さんが見学に来たときはゲストハウスとしても使えます。ドライヤーの到着が遅れて、ドライマンゴーの製造日程が2週間以上も遅れています。5月20日にはファンドが終了し、ニュースが届けられなくなってしまいます。支援してくれる日本の皆さんに何とかドライマンゴーの出来上がりまで報告したいのです。みんなで一生懸命頑張ります!ドーム型乾燥室を設置する基礎工事が完成しました。本体建屋の隣です。建屋の中は、マンゴー加工処理室と袋詰めなどの作業室、商品倉庫、事務室に分かれています。マンゴー園で収穫したマンゴーは近くのこの工場に運ばれ、選果され、加工処理場でカットされ、向かいの乾燥室でドライマンゴーに加工されます。ドライマンゴーの製造期間は5月から7月、椰子花蜜糖の製造期間は3月から9月です。空いた期間を、これからは、いろいろなドライフルーツの製造に利用します。乾燥機を一年中動かせば、それによって毎日50人から100人くらいの人たちに新しい仕事が確保できます。