たくさんの皆様に活動を応援していただき、心より感謝申し上げます。ご支援やコメントにとても励まされております。このチャレンジも、半分の日数が過ぎました。目標金額まであと30%。より多くの皆さまにこの取り組みを知っていただけるように、シェアやいいね!などで、ご紹介いただけると幸いです。
さて今日は、本が好きなだけでなく、図書室の運営を支える女の子たちを紹介します。
ヴィエンチャン県サナカム郡の中等学校で開設した図書室のボランティア(図書委員)をしていた15歳のソフィアさん。
家は農家で、毎朝4時に起き、朝食の準備や家畜の餌やりが日課です。7時ぐらいには家を出て学校へ。夕方4時に帰宅してからも、夕食準備、掃除、家畜の世話など、弟妹たちの面倒をみながら家事をこなします。農繁期は、家族とともに、片道2時間かかる田んぼへ行き、終日農作業をします。「大変だね」と声をかけると、「このあたりに住む人はみんな同じよ」と明るく返事がかえってきました。
そんなソフィアさんは、学校図書室が大好き。「図書室の当番の時は、休み時間に急いで行かないと混んでしまって大変なんです」と嬉しそうに話します。「家には本がないから、いつも図書室から本を借りてきます。本は知らなかったことをいっぱい教えてくれます。」借りてきた参考書で宿題の答え合わせや復習もするとのこと。勉強が大好きで、学ぶことが楽しくて仕方がないといった様子に、こちらも嬉しくなりました。
キムさんとペポイさんは、ナパファー村の「文庫」で出会いました。
私たちは、小学校が長期休みの時にも子どもたちが読書を出来る場を作ろうと、村に小さな図書室(文庫)を設置する支援をしました。村人に運営してもらい、子どもだけでなく大人も利用できるものです。
その文庫の本の整理や貸出を手伝ってくれていたのが、中学生のペポイさんとキムさんです。 聞いてみると自分たちの通っている近くの中等学校には、図書室がないのだとのこと。最初は友だちに誘われて「村の文庫って何だろう?」と思いながらやってきたところ、生まれて初めて本と出会い、読書の楽しさを味わい、本の虜になったそうです。
ペポイさんは、週末に時間を見つけて村の文庫で本を読むようになり、そのうちに、小学生たちが来ると「この本面白いよ」と声をかけるようになりました。楽しそうに絵本をめくる小さな子をみると、もっと読書の楽しさを多くの人に伝えたいと思うようになりました。
運営を熱心に手伝う理由を尋ねたら、いつも物静かなキムさんが答えました。「私にとっては、この文庫が唯一本を読める場所なんです。私はここがないと困るんです」
キムさん、ペポイさん、ソフィアさんような子どもたちを増やし、支えていきたいと思っています。