この言葉知ってますか? 日本人が大好きなものの象徴として、1960年代に大流行した言葉です。巨人はジャイアンツ、卵焼きはたまご大鵬は第48代伝説の大横綱大鵬です。見た目も凛々しく、相撲の取口も真っ向勝負で決して聞き技などしない、まさに日本人が大好きなお相撲さんです。この大鵬が引退して築いた「大鵬部屋」は、三月の大阪場所の宿舎にしていたのが葛井寺でした。そして、今作業をしている工房はもともとはお相撲さんたちが寝泊まりしていた宿舎でした。もう大鵬部屋はありませんが、後継の大嶽部屋がありそこには大鵬の孫「王鵬」がいます。きっといつか横綱になりますね。そんな場所で現在菩薩は修復作業がされています。大鵬のように強い仏像になって修理から戻られると思います。
1月24日 雨と雪27体の仏さまもさまざまで軽度な手術で済む方もいらっしゃれば、何日時間も何週間、何ヶ月も手術時間を要する方もいらしゃいます。この方かなりの重症なんです。塗膜が剥がれてパリパリの状態です。まず、汚れとほこりを取り、そこから塗膜を少しずつ柔らかくして元の状態に貼り合わせねばなりません。通常の仏像修復は剥がれそうな塗膜は取ってしまって、塗り直すして金箔を貼り直す事が殆どで、時間も費用もその方が手際良く済むそうです。しかし今回の修復は傷みやキズもほとけ様の歴史であり日本を地域を守ってきた証である考えから、残っているものは全て残し、塗膜も全部元に戻すというかなり大掛かりな修復方法をとっています。
1月23日 藤井寺市は曇り雨です工房の紹介です。タオルはお風呂用ではありません。加湿です。加湿器や濡れたバスタオルなどで工房内の湿度を調整しています。剥がれた塗膜や傷んだ木部は乾燥してしまうとヒビが入ったりするので徹底した管理が必要だそうです。(工房の中は暑くて湿度もあって6月の梅雨の時期ようです(-.-;)y-~~~)脱脂綿でよごれを吸い取ります。化粧水用ではありません。さまざまな道具を使いパリパリになった塗膜を元の状態に戻します。大手術中!!無事に輝くお姿に戻りますように。
この工房に全27体の中の24体が運び込まれて大手術を行なっています。