皆様のご支援のおかげで目標金額の50パーセントに到達する事ができました。目標達成まではまだまだこれからですが、ご支援いただいた方々、見守りいただいた方々、SNSなどでも宣伝をいただいたり、博物館や各方面でも応援いただいた方々に先ずは御礼を申し上げます。早くも予定の35日間の約半分が経過しようとしています。皆様のご支援にお応えできますようこれからも精進してまいります。引き続きよろしくお願い申し上げます。 合掌西国五番札所 葛井寺 森崇紘 拝
令和元年に特別拝観をした時の様子です。フジの花の時期に合わせて開催した事もあり大変多くの方々にきていただきました。当時のお堂は仏さまとの間いガラスの板があり、電気も蛍光灯が一つと大変暗いお堂でした。拝観の為、特設ライトを下から当てました。今度は仏さまには綺麗に整列いただき、お参りいただいた方々が壮観と感じていただけるお堂にしたいと思います。
昨年12月18日には土公供(地鎮祭)を執行しました。建物を建てる前には土地の神様やそこに宿る全ての地鎮、虫、植物、全ての生命にに許しを請います。そして、工事が無事に成満するように祈願しました。お寺の建物ももちろんですが、今私どもが生活をする場所、住むところ、は自分の土地であって自分のものではありません。全ての土地は地球のもので、人間だけでなく全ての命宿るみんなものです。建物が建つ事によりそこに住む事ができなくなった地鎮や生物が居ます。それまでそこに居たのに移らなければなりません。全てのものに許しを請い、供養して人間のわがままで生活している事を認識して、感謝する事を忘れてはいけません。
今日はリーダーの阿弥陀如来をご紹介。かんのんさんや、おじぞうさんと同じく阿弥陀如来も『あみださん』と親しみを込めて呼ばれる事が多い仏様です。葛井寺のある河内の地域では「あみだはん」と呼ばれ近所のおじさんを呼ぶくらい親しい仏さまです。無限の寿命を持つことから「無量寿仏」と言われ極楽往生、現世利益の御利益があります。浄土宗や浄土真宗では本尊として祀られ「南無阿弥陀仏」を唱えれば極楽へ行けるという教えで阿弥陀信仰は鎌倉時代初期から急速に広まりました。あみだくじやあみだ笠などの言葉ももちろん「あみださん」からです。葛井寺の「あみだはん」はリーダーだけあり、ほかの菩薩よりもひとまわり、ふたまわり大きい仏像です。180センチを超えてさらに台座にも乗られる為かなり大きいです。これは「あみだはん」の頭。パンチパーマではありません。螺髪(らほつ)と言います。螺髪の“螺”は巻貝のことで、髪の毛は一本一本が右巻きにカールしているそうです。厳しい修行の末ついに悟りをひらき、その時、頭のてっぺんが盛り上がり、伸びた髪の毛がくるくると巻いて螺髪になったそうです。 昔のインドの位の高い人に由来するとも言われています。
阿弥陀如来のもう一人の脇侍勢至菩薩です。独りで祀られる事があまりない仏様ですが、六道に迷う人々を、智慧の光で救って道を示してくれます。阿弥陀如来二十五菩薩も今のリーダーは阿弥陀如来ですが、その後のリーダーは「観音菩薩」、そしてその後は「勢至菩薩」であると既に次期リーダーに内定してます。(『大阿弥陀仏経より』)勢至菩薩は月の化身とされ、23日に勢至菩薩に祈ると不老長寿の御利益があるとされています。観音は化仏を、勢至は水瓶を宝冠に掲げることが記されています。(『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』)勢至菩薩は阿弥陀像の右側(向かって左)に安置されることが殆どです。真言は「オン・サンザンサク・ソワカ」智慧を得ることができ、家内安全、開運招福のご利益があるとされています。