カヌレお好きな方も多いかな?とhauskaaでも3年前から作っておりますしっかりと焼き色のついた、一見無骨な見た目のお菓子「カヌレ」縦に溝のあるカヌレ専用型を使用し、外側はバリッと中はもっちりの独特な食感。豊かなバニラとほんのり香るラム酒がなんとも言えないお菓子です。カヌレとは?「溝のついた」という意味を持つ言葉。お菓子のカヌレには、「カヌレ・ド・ボルドー」という正式名称があります。16世紀頃、フランス・ボルドーにある女子修道院で生まれたお菓子。醸造中のワインの澱(オリ)を取るための作業に卵白を使い、そのときに余った卵黄を利用して、修道女たちが作りだしたのが始まりなのだそう。牛乳バニラペースト薄力粉強力粉グラニュー糖卵黄全卵ラム酒無塩バターレシピは作る方によって分量は多少違うと思いますが、大体こんな材料を使います。材料の1/3は卵・乳製品。16世紀のフランス菓子には、ヴィーガンなんてなかったので、卵・乳製品は普通に使いますよね。焼き方にもコツがありますので、シンプルな材料ながらも、普通に作っても失敗率が高い、なかなか手がかかる焼き菓子だと思います。hauskaaでは卵・乳製品は使わないので、これを代用する為に、植物性の材料を幾つも組み合わせて作ります。"お菓子は化学"と比喩されますが、まさにヴィーガンスイーツは幾度も試作を重ね重ねた実験です。実験だけなら良いのですが、お菓子はやっぱり美味しくないと次も食べたくないですよね。アレルギーがある方やヴィーガン志向の方には勿論お勧めですが、そうでない方にも満足して頂くには、またハードルが上がります。まだイベントが盛んだった2〜3年前。たまたま山形のイベントで、ご一緒した天才料理人umuiさんに、最後のヴィーガンカヌレを食して頂き、何とも嬉しいお言葉を頂戴しました。おかげさまで、umuiさんとはそれ以来少しずつ距離が近くなった気がします。今の自分の自信に繋がっている、焼き菓子の一つです。



