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知られざる話、「山霧─三成のしずく」小説を出版したい。

石田三成公を癒し匿った隠里、知る人ぞ知る(滋賀県)近江国古橋村。そこで何が起こったのか地元だけで口伝えられてきた史実を地元育ちの私が皆さんに伝えます。そのための本を出版しお届けしたい。本の中から当時の古橋の光景を垣間見て頂ければ幸いです。

現在の支援総額

110,000

22%

目標金額は500,000円

支援者数

21

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/28に募集を開始し、 21人の支援により 110,000円の資金を集め、 2018/01/16に募集を終了しました

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現在の支援総額

110,000

22%達成

終了

目標金額500,000

支援者数21

このプロジェクトは、2017/11/28に募集を開始し、 21人の支援により 110,000円の資金を集め、 2018/01/16に募集を終了しました

石田三成公を癒し匿った隠里、知る人ぞ知る(滋賀県)近江国古橋村。そこで何が起こったのか地元だけで口伝えられてきた史実を地元育ちの私が皆さんに伝えます。そのための本を出版しお届けしたい。本の中から当時の古橋の光景を垣間見て頂ければ幸いです。

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うふふ。良い気分です。着実に進んでいる感じ。皆さん、ありがとう。ありがとうm(_ _)m昨日とは打って変わって雨降り。粉砂糖みたいな雪も解けてしまうかしら。除雪が大変ですからね、地元の人は雪はできるだけいらないって言います。景色はとてもすがすがしくてキラキラしてていいんですけれどね。そうだ、来年は飯福寺で落ち葉を拾ってきて、しおりとか便箋とかに使ってみようかしら。景色には香りがあるんです。鼻に感じる香りではなくて、直接脳に語りかける香り。そればかりは、その場所に来て頂かないと感じてもらえないかもなあ。でも、少しだけお裾分けしてみたい。今日の私です。


雪が降りました。
2017/12/13 07:59

三成が捕らえられたのは慶長5年9月21日です。 そして、処刑されたのは10月1日です。これはいずれも旧暦で、今でいうところの11月18日です。   紅葉も盛りの少し肌寒い季節。戦国時代ならば、今のような地球温暖化ではなかったので、かなり寒かったのではないでしょうか。   雪こそ降らなかったかも知れません。 でも、この辺りでは高い伊吹山の山頂に被る雪は、見ることができたかも知れませんね。   三成を守りきれなかった与治郎は、この時期、どんな気持ちで過ごしていたのだろう。そんなことをふと思いました。   菩提を弔いながら、寂しい年の暮れを、村の人々と過ごしていたかも知れません。   でも、私は三成は感謝していたのではないかと思っています。 必死で守ろうとしたその姿に嘘は見えなかったはずです。 古橋に、三成の加護が働いてくれていることを祈るばかりです。


ありがたいことです。地元の宿泊施設「己高庵」にて、販売して頂けることになりました!はやく製本して頂ける印刷所を見つけなければ!今日、高校時代の友人達に色んな情報を頂いたので、何軒か印刷所を当たってみようと思います。あ、まずは商工会か?いや、観光協会か?いやいや、やっぱり印刷所?少々パニクっております~


お米5合と本1冊で3000円のリターンをご用意しました。限定数は設定しませんでした。送料などを含めるとマイナスが出るかも知れませんが、できるだけ多くの方に知って貰いたい内容の本なので、手に取って頂けると幸いです。これに関しては、印刷代が出ませんので、手作り製本した本になります。ご了承下さいませ。


序盤 本文 抜粋   足が思うように動かぬ。三成は、腹具合の悪さと走り続けた疲労で精根尽き果てていた。途中で石田にも行こうかと思ったが、既に家康の追っ手の者達が張っていて、近づくことすら出来なかった。古橋村に着いた時、三成は幼少の頃の懐かしさを胸一杯に沸き起こらせ、母の縁の法華寺三珠院へ向かった。古橋村からは少し山の中に入る。 老院善説は、やっとの事で扉を叩いた男に、落ち着いた微笑みを見せて中へ入れた。佐吉、いや、今は治部少輔三成公。 「よくぞここまで参られたのう。」  老院は三成に取りあえず茶を飲ませ、静かに休ませた。三成は、老院に何かを言おうとしたが、老院はそれを手で制すると、静かに頷いた。  寺男を呼ぶと、老院はこう告げた。 「竜泉寺の住職に手紙を渡して欲しい。身元の分からぬ男一人預かり、ここは山深く充分に持て成すことができぬゆえ、引き渡したいと。」  寺男は、ちらっと三成を見やると、何も言わないまま頷いて、老院が書いた手紙を持って山を下りていった。 「私はあなたのことを存じ上げませぬ。仏様がここへ招かれたのだということです。あなたは心配せずとも、仏様がお守り下さるでしょう。竜泉寺の住職は、きっとあなたの望みをわかるはず。動けるまでは、ここで休んで行かれるとよい。」  老院はそう言って、庫裏へ下がった。三成は、老院の心遣いが胸に染みた。そして、老院の言葉から、もう既に古橋村へも徳川の追っ手が来ていることを知った。  こんなところにまでも。  悔しさで、三成は歯ぎしりした。再起して必ず徳川の横暴を止めねばならぬ。秀頼様が危ない。何としてでも、少しでも早く、立て直しを図らねば。そんなことを考えながら、長く走り続けた疲れと体調の悪さから、三成は少しばかり眠りについた。再起するためには身体を丈夫にせねばならぬと。