ゴールデンウィークが終わってすぐにNYに到着。夕方4時頃にタイムズスクエアに行くと、JRとジャン・レノが、Photo Boothのトラブルで10分動いていなくてジャン・レノの家族がポートレートを撮っているところだった。写真の奥が今朝の7時までかけて張られたビルの外壁。その時のJRのメッセージは ... just finished covering the largest billboard in Times Square with the faces of the New Yorkers and the the people that came to thepeople that came to the @insideoutproject photobooth ... you might find yourself up there:) The biggest and first billboard that's not selling anything in the heart of advertising temple "Times Square" ! All this was possible with the help of a great team, a lot of volunteers who believed art can have an Impact on people rather it s in the favelas of bresil, the trains of kenya, the jails of New York or the center of the busiest city of the United States ! Thank you all for your support along the way... this was truly a performance. This is the only billboard of Times Square who have nothing to sell and not linked to any corporate :
これが、夜中12時から1時ごろの写真。出来上がったイメージをJRとエミール(フランスのスタジオのディレクター)が貼っているところ。かなり強烈な強い作品になったわけです。でも展示スペースでよーく見てもらうと分かるのですが、中央左部分が膨らんで出っ張っています。裏側の接着剤は紙を膨張させどんどん手前にでて来たのです。もうほとんどビデオドロームの映画の世界。ほとんど中央部は壁に接着されていなくかなり危ない状態だったので、寄りかかったり、手で押したり引いたりすることを恐れ、子供の入館を制限していることもあります(お子さんは2階の作品も引っ張ったり、剥がしたり平気でするのですが・・・、ワタリウム美術館はかなり子供に関しては幼児教育の展覧会をしているので寛容ですが、放任だけでは問題で、守るべきルールはあるので今回はやも終えずこうなってしまった) 話がそれてしまいましが、明日から最後のJRのNYでの活動を応援しにいこうとNYにいきますので、活動記録は1日お休みです。支援最終日ぐらいにもう少しアップします。少しは支援が増えているといいのですが・・・
で、出来たのがこの作品。悪くはないのですが、ちょっと弱いよねと姉と話していたら、JRもそう思ったらしく、暫く考えアシスタントに指示を出し全く違う作品へと変貌させる。その所要時間は2時間。そのへんのスピード感がすこいのですこのチーム。その様子はDVDにも少し載せてます。
3階の突き当たりの作品は、今回の新作でJRにとっても初トライの作品でもあります。事前に紙を床から天井まで積み上げて壁にしてその上に作品を作りたいとのリクエストが入ってきた。紙を積み上げるって倒れてしまうし、A3やA4の紙かなりの量と重量になる。現代アートの特に若手の作家達はそれどれ無理難題の素材やリクエストを要求してくるものだ。23年前の開館以来ワタリウム美術館はかなりその無謀なオファーに応えてきていると自負している。火薬だったり、蛇だったり、中国包丁だったりする。それをネットワークとタフな交渉で実現していけるかどうかが展示スペースとしての技量だろう。特にワタリウム美術館は絵画、彫刻、写真だけを展示する場所ではないのだから。 半ばプラドと意地でこの期間でこの価格でだったら出来るというところまでほとんど持っていく。JRのケースも来日したその日に諸々のチェックをしていく中で、通常の壁を設置して、LAから特別な強力な接着剤を取り寄せ倒れないようにして設置し、A4のコピー用紙を36万以上用意した。おまけに吹き抜け部分に展示してある本のケースあれも紙をくりぬいて作ってあるのです。(誰も気がつかないけど)しかもこれが結構ばかになら程コストがかかる。往々にしてこのような場合はこれだけ大変でコストもかかったのでマスターピースを期待しているといいる意を直接ではなく暗にそのような雰囲気とプレッッシャーをかけさせて頂く様にしている。 丸一日かかって、仮設壁に特殊接着材と紙を積み上げていき、やっとオープン前日のよる20時ごろの写真がこれ。今展示してあるものと全く違う作品だったのです。シールをパリから持ってきて貼ってスプレーをかけステンシルで目のイメージ作品を作っているところです。
で、これが完成真直の写真。色が違っているのが分かるでしょう。かなりの部分をその場でやり直したわけです。2階や3階の展示でもかなりの出力をしていたので、実はオープンして翌日の日曜日の夕方にトナーと紙が無くなってしまい撮影できない時間が3時間でてしまったよけいな被害が起こってしまったのです。 また、前回のキャンプファイヤーの支援者に無地のドット柄ポスターを100枚以上皆さんに送らなくてはならなかったのですが、その作業を出来る時間も紙もトナーもなく、JRたちが帰った15日ごろからその作業に入ったわけです。皆さん根気づよく待って頂いてありがとうございました。 外壁は諸処のトラブルがあったが何とか乗り越えたが、まだ内部のメイン空間が仕上がっていないので全員その作業に夜から戻っていく。