メンヘラ.jpの小山です。 7月3日、ついに「居場所データベース」をリリースしました! (色々と作業に追われ、ご報告が遅れ申し訳ありません…) 本日は「居場所データベース」について、状況や活用方法も含めてご報告させていただければと思います。 ◇居場所データベースのリリースから約2週間経って 上の画像をご覧いただくとお分かりいただけると思うのですが、すでに20団体以上のコミュニティにご登録いただき、日々多くのイベントも企画していただいている状況です。コミュニティマスターのみなさま、利用者のみなさま、本当にありがとうございます。 先日投稿した「メンヘラ.jp「居場所データベース」プロジェクト 進捗報告」でもご紹介したように、この居場所データベースはユーザー登録をしていただければどなたでも無料で利用することができます。 もちろんデータベースとして情報の充実を図ることも私たちの重要な役割ですので、現在も各自助グループや支援者団体へのご案内・取材が進行中です。 ただ、先述した通りユーザー登録をしていただければ誰でも無料でご利用頂けますので、「居場所を作ってみたい」「コミュニティを広げたい」という方はどんどん使い倒して頂ければ幸いです。 そして私たちはプラットフォームとして、「当事者に居場所を提供する」ことはもちろん、「コミュニティ運営者をサポートする」ことも、私たちの非常に重要な役目だと考えております。 リリースから約2週間経って、皆様への感謝の気持ち、無事にリリースできた安堵の気持ち、そして「まだまだこれからだ」という新たなスタート地点に立った気持ちでいっぱいです。 日々データベースの充実、機能の改善・改良・充実に努めてまいりますので、今後とも温かく見守ってくださると幸いです。(ご意見、ご要望、ご指摘、ご不明点などのお問い合わせもお待ちしております!) ◇「居場所DB」活用方法 UIや機能については先日の進捗報告でご説明させていただきました。まだ大きな新機能の追加などはございませんが、日々微調整を繰り返し機能面での充実を図っております。 この項目では「実際に利用するにはどうしたらいいのか?」という部分にフォーカスしてご説明させていただきます。 まず、ご利用にはユーザー登録が必須になります。ユーザー登録について手順を動画にしたものがありますので、こちらをご参考ください。 メンヘラ jp ユーザー登録手順 【一般ユーザーの場合】 ユーザー登録後、一般ユーザー(非運営ユーザー)の皆様につきましては、基本的に 1.TOPページ上部の検索窓から団体やイベントを検索する2.TOPページに一覧表示されているイベントをチェックする/イベントに参加する3.TOPページのタブを「イベント」から「ブログ」に切り替え、団体が発信している情報をチェックする 以上がメインの活用方法になるかと思います。 これに加え、「フォロー機能」を使って気になるコミュニティをフォローすると、自分のマイページのタイムラインに随時情報が流れてきます。 また、イベントに参加したらぜひ口コミを投稿してみてください。あなたの口コミが団体運営者のモチベーションアップにつながりますし、他のユーザーの皆様がその団体について知る判断材料になります。 【コミュニティ者の場合】 ユーザー登録後、コミュニティの運営を希望される皆様につきましては、基本的に 1.コミュニティを新規作成する 2.「イベント」を新規作成する 3.「ブログ」機能にて告知をする以上がメインの活用方法になると思います。 この他にも、コミュニティの認知度向上、イベントの集客力アップのためには「マイページ」機能を使って情報を充実させるとさらに効果が期待できます。 メンヘラ.jp上に「活用マニュアル」がありますので詳しくはそちらをご覧ください。 【コミュニティ運営者向け】居場所データベース活用マニュアル ◇今後の予定 居場所DBはまだまだスタートしたばかりのプロジェクトです。ひとりでも多くの方が「居場所」を見つけられるように、より多くの支援者の方がコミュニティの魅力を発信できるように、UIや機能を改善し続け、また新たなコミュニティを発掘し続けていく予定です。 誰もが「居場所」を持てる未来のために。 我々のプロジェクトは、まだまだその第一歩目を踏み出した段階です。 今後ともCampfireではパトロンのみなさまに進捗を報告していきます。 なにとぞ、今後とも見守って頂ければ、嬉しいです。
メンヘラ.jpの小山です。 最後に活動報告をさせていただいてから、4か月ほど時間が空いてしまい申し訳ありません。 大変お待たせしましたが、ようやくデータベースがお見せできるような形になってまいりました。本日はその進捗報告をさせて頂ければと思います。 ◇居場所データベース-あなたの居場所を見つけよう 我々メンヘラ.jpは「人と人をつなげることで、メンヘラの苦痛を緩和する」というビジョンを掲げ活動しています。 そこで「当事者と当事者がつながれる場」「当事者と支援者がつながれる場」の双方が必要との考えに至り、「自助グループ、支援者団体等のデータベース」というプロジェクトを発足させました。 しかし内部で議論を進めていく中で「人と人がつながる場を『自助グループ』『支援者団体』と限定してしまうのはどうなのか」という意見が噴出しました。「メンヘラにとっての居場所は自助グループと支援者団体だけなのか」「より多様で包括的な言葉が必要ではないのか」そのような声がチームの仲間から、また僕の胸からもどんどん湧いてきました。 そこで我々はデータベースの対象となるコミュニティの幅を拡大させ、プロジェクトを「居場所データベース」とすることを決定しました。 「居場所」とは文字通り「居ることが許される場所」です。 それは自助グループであったり、支援者団体であったり、カフェであったり、同好会やサークルのようなものであるかもしれません。 またオンライン上のチャットや掲示板、skypeやLINEでの会議も「居場所」のひとつでしょう。 そのようなありとあらゆる「メンヘラにとっての居場所」 それを網羅するデータベースを作ろうと、我々は決意しました。 そんなメンヘラ.jp「居場所データベース」ですが、ようやく(ようやく!!)みなさんに具体像がお見せできる形になってまいりました。 本日は、そのUIや機能についてご説明させて頂ければと思います。 △TOPページの外観はこのような形になります。 「地域」と「キーワード」を入力し検索することで、お住いの地域の近くにある「居場所」を検索することができます。 また検索窓の下には、当日に開催されるイベントが並ぶので、そこから各コミュニティが開催するイベントの詳細ページや、コミュニティの詳細ページにアクセスすることも可能です。TOPページとは別に詳細検索ページもあるので、「とりあえず近くにどんな支援団体があるのか知りたい」「どんなイベントがあるのか知りたい」という方も気軽に身近にある居場所を知ることができます。 ◇誰でも居場所を作れるサービス △ 団体ページ(開発中のイメージ図です) 居場所データベースは単に既存のコミュニティを網羅するだけではなく、ユーザーがこのサービスを通じて新たに「居場所」を立ち上げられるようなシステムも搭載しています。 読書会や勉強会、当事者研究やオープンダイアローグ、はたまた単なるお茶会まで、どんな「居場所」を作るかは皆さん次第です。 メンヘラ.jpは月に80万~100万PVほどの中規模メディアですので、魅力的な「居場所」企画を立ち上げられれば、きっと多くの方の目に止まるのではないかと思います。 △ イベントページ(開発中のイメージ図です) ◇つながり作りを活発化させるための諸機能 △ 団体ブログページ(開発中のイメージ図です) 居場所データベースに登録した各コミュニティは、「イベント告知」「活動報告(ブログ)」などの機能で、日々自分たちの活動を発信することができます。多くの当事者は「信頼できる居場所をみつけたい」「自分にあった居場所をみつけたい」と考えています。そういった当事者の方と、より繋がりやすくなるための仕組みがこの「活動報告(ブログ)」です。 細かくご覧いただくとお分かりいただけるかと思うのですが、居場所データベースには登録ユーザーからの口コミ機能も実装する予定です。 詳しい使い方やガイドラインについては、近日中にマニュアルやユーザーガイドを公開する予定です。 ◇最後に 以上が、「居場所データベース」の簡単な概要です。ローンチ時期は7月の初旬を想定しています。 既に複数の自助グループや支援者団体と連絡を取りつつプロジェクトを進めており、早い段階で「データベース」としての役割を果たせるサービスになれるのではないかと思います。当然ですが、利用に関して料金は発生しません。全ての機能が無料です。 2月24日のクラウドファンディング成功から4ヵ月、パトロンのみなさまの想いを受け止め、我々の全てをこのプロジェクトに注ぎ込んできました。 このデータベースが少しでも当事者のみなさんのためになれれば、万感の思いです。
つい一昨日の2月17日、大田区議会議員・おぎの稔(@ogino_otaku)さんと、ラジオパーソナリティの白饅頭(@terrakei07)さんが開催するトークイベントにゲストとして参加してきました。 テーマは 「メンタルヘルス・ドロップアウト・サバイバル」 学校や会社などの社会的包括からこぼれてしまった我々は、いかにその後の生を生きていくのか。そういうテーマについて論じ合うイベントで、極めて現代的なテーマについて論ずることのできたイベントだったと思います。 本イベントで強く話題に上がったのが「中間共同体の喪失」です。 病気や事故などの偶発的な原因によって学校や会社などからドロップアウトしてしまった人たちにとって、再び社会に参加していくためには「途中のステップ」が必要になってきます。ダイレクトに社会復帰をすることは、特にメンタルヘルスの問題においては極めて難しい。 ダイレクトにフルタイムの就業や就学を目指してしまうことは、単に困難なだけでなく、「失敗」という負担を当事者に与えることにもなる。時には病んだひとたちに、最期のトドメを刺すようなことにもなりうるわけです。 それはよくない。ではどうすればいいのか。 上の図のようなダイレクトな社会復帰の方法ではなく、ステップ・バイ・ステップで、中間共同体を通して、少しずつ社会参加をしていくという在り方が「ドロップアウト以後」においては望ましいのではないか。そのようなお話が、イベント内では広く語られました。 「中間共同体」というとなんだか難しい響きですが、なるべく簡単に表現すれば家庭・学校(職場)以外の「第三の場」とでも言えばわかりやすいかと思います。 「家庭」ほど固定的でなく、学校や職場ほど機能を求められない場。 それは例えばシェアハウスのような生活空間かもしれないし、 イベントバーやサークルなどの「趣味のたまり場」的なものかもしれない。 もちろんデイケアや自助グループなどの準医療的な場であるかもしれません。 とにかく、そのような「場」、中間共同体的なもの、そういったものが衰退していくにつれて、どんどん社会に余裕がなくなり、人々が孤立し、ドロップアウトし、社会復帰もできず、苦しくなっている。 そういった現状をなんとかしないといけないんじゃないか。 そのような話題が広く語られたイベントでした。 トークイベント後、イベントバーエデン(@Eventbar_Eden)さんで二次会があり、そこでこんなお話がありました。 「全国の自助グループや支援者団体のデータベースを作るっていうメンヘラ.jpのプロジェクトは、要するに中間共同体の見直しだよね」 それな!となったので、ここに引用させて頂きます 「メンヘラの孤立を解消したい」という主題で「リアルコミュニティとのつながり作り」「多面的な社会支援の見える化」などと言葉を尽くして自分の作りたいものについて語っていたのですが、それは中間共同体を再発見し再び見出していくことに他ならない、と参加者の方のお言葉で改めて気づいたわけです。 我々は、既に存在し細々と活動しつづけている中間共同体たち。自助グループ、ピアサポート、各種コミュニティ、そういった中間共同体を再発見・再評価し、当事者が(そして医療者が)それら共同体にコミット出来る世の中を目指します。 この分断と孤立の21世紀において、 メンタルヘルスの問題が複雑化・深刻化する世の中において、 それこそが今強く必要とされていると思うからです。 メンタルヘルスにおける中間共同体を再発見していくという本プロジェクト、募集期間も残り6日となりました。1人でも多くの方に「共犯者」になって頂ければと思います。 共に、この寒々しい世界に一石を投じましょう。 みなさんのつぶて、そのひとつひとつをお待ちしています。
1月から2月にかけて、仲の良かった従兄弟の自死と、それにともなう僕のうつ状態の悪化から、みなさんにあまり情報発信ができませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。 1月は本当に苦しい時期で、布団からもあまり出られず、また友人・知人からの連絡にもほとんどしっかりした返信をできず、またパトロンのみなさんから寄せられたコメントについてもほとんどご返信を返せませんでした。それについても、改めてこの場を借りてお詫びさせて頂ければと思います。(全てのコメントに目を通しています、これから逐次ご返信させて頂く予定です!)。 このように苦しい時期に色々な活動をしていると、 「なんで病気のひとが支援活動なんてしているの?」「まずは自分のことを第一に休んだ方が良いんじゃない?」 というお言葉を何度か頂戴しました。 もちろん、みなさん僕の体調を気遣ってのことです。親切心からのお言葉だったのだと思います。 そんな彼らに対し 「でも、これはやった方が僕のためにも多分良いんだよ」 と僕は返しました。 今日はそんな「アクティビティがメンタルヘルスに与える影響」についての、個人的な想いについて綴らせて頂ければと思います。 僕の精神状態が深く落ち込む中、誰よりも僕を助けてくれたひとたち。 気遣い、声をかけてくれ、時には差し入れまで持って見舞いに来てくれた人たち、 それはメンヘラ.jpのチームのみんなでした。 単純に、僕がいないと回らない部分について意見を求めてきたついで…という部分も大いにあるといえばあるのですが(笑) それでも、苦しんでいるときに声をかけてもらい、気遣ってもらい、そして共に時間を過ごし談笑し笑い合うという体験は、どん底の精神状態にある者にとってはまさに救いという言葉を使いたくなるほどの経験です。 12月末にこのプロジェクトを初めたとき、 「メンヘラにとっての最大のリスクは孤立だ。それを緩和するための、コミュニティーやアクティビティへのアクセスをネットを通して作っていきたい」 そう僕は考えていました。 しかしそれはあくまで「頭で考えた」計画です。アクティビティが本当にメンヘラにとって良いものなのかどうか、実体験や肌感覚を通しての実感が僕に強固にあったわけではありませんでした。 しかし、なんというかこのプロジェクト期間内で、それはひとつの身体的実感を持った確信へと変わっていきました。 私たちは、メンタルヘルスに病を抱えそして孤独に陥りがちな人間には、「つながり」が必要です。 医師との診察だけではなく、孤独にべットの中で泣いているだけでなく、時には外に出て人と交わり、笑ったり、喧嘩したり、下らないことを語り合う時間と場が必要です。 そして、その為には「しごと」、もしくは「テーマ」が必要なのだと思います。 共有する為すべき目標、もしくは同じように抱く人生の諸々についての問題、 それは自助グループや支援者団体というものが提供しているものだと思います。 ちなみに、メンヘラ.jpチームはほぼ全員が、メンヘラです。 要するに、僕は既に自分で自助グループを立ち上げていて、その中で勝手に癒やされてたということなのかもしれません(笑) メンタルヘルス当事者が何かを通じて「ともに歩む」こと。 それは病院でもらう薬のように処方箋がついているものではありませんが、 精神の病に苦しむひとが、苦しみを少しでも緩和させていく上で、やはり大事なものなのだ、とこの1ヶ月の経験で、改めて感じました。 メンヘラ.jpの「全国の自助グループ、支援者団体等のデータベースを作りたい」というプロジェクト、残り2週間、いよいよ大詰めです。 メンヘラ.jpのメンバーたちから元気をもらって、僕も少しずつ回復して来ました。 残りの2週間はリターン同人誌の制作など含め、ガンガン活動していく予定です! 残り2週間、どうか最期までお付き合い頂ければ幸いです。