今日で、8月も最終日。ここ大町では、長袖を着ている人が目につくくらい気温が下がってきました。先週末、家族で近所の湖畔へキャンプに行きましたが、寒くて水遊びはもとより断念、フリース姿で過ごしました。田んぼの稲も、大きく育った穂で倒伏し始め、秋の訪れを感じています。
あっ、また太陽光パネルが設置されてる
そんなある日の一枚。この写真は、実家への帰り道で目にする光景です。一面に広がる太陽光パネル畑に、辛うじて残っていた田んぼの一角。そこへ新たに太陽光パネルが設置されようとしているのを目にし、夫婦でこんな話をしました。
それでも守りたい
田んぼをやめて太陽光パネルを設置したご近所さんに話を聞くと、我々実家の田んぼに太陽光パネルを設置するとすると、広さからして数千万円程度の利益が出るようです。正直、えぇ?!!とぐらりと私欲に心が揺られました。田んぼ管理の大変さを知っている分、それは太陽光パネルを設置したくもなるなと共感までしてしまいました。そして、我々が感心すら覚えたものは、その運用方法です。
農地に、支柱付きの太陽光パネルを設置することで、柱の部分だけ雑用地に登録変更し、空いたスペースで手のかからないブルーベリーなどを栽培、農地活用証明のために売れなくてもいいので道の駅に卸す。そうすることで、税金の安い農地登録のまま、早く費用回収ができ、利益を生み出せるカラクリになっているそうです。よく思いつくなぁとつい感心してしまいました。
2035年からは新車販売が電気自動車のみになったりと、この先電気の需要が増えるのは明確で、太陽光パネルが続々と設置されるのも時代の流れなのかなぁと一瞬弱気になりながらも、いざ実家の田んぼが太陽光パネルに変わってしまう風景を想像すると、やはり嫌だ!!ともやもやした気持ちになります。自然エネルギーへの転換は必要なことだと思いますが、ここに立てなくても…!!大きなビルや建物の屋根の上など設置場所は他にもあるのに、わざわざ雄大な自然が残る北アルプスの田園に設置しなくても…!時代の流れに対応することも大切だとは思いますが、諦める他にできることはないのか、自分が大切に思うものは何か、よく考えた上で決断したいとも思いました。今はやはり、我々は今ある田園風景を守りたいという気持ちに従い、できるところまでチャレンジしてみたいと再度確信いたしました。
9月23日(金)秋分の日は、稲刈りです!
ついに、稲刈りの日が決まりました。ここ長野県では、ゴールデンウィーク=田植え、シルバーウィーク=稲刈りです。一昨年のお米は本当に美味しかった!去年はまぁまぁだったねと、ご近所さんと挨拶のように農作物の話をします。各年でお米の味も変わりますが、それも自然の醍醐味。今年はどんな味になるか楽しみです!