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京都・中京民商の生活史——地域の経済・社会を支える自営業者の人生を本に

京都市中京区の自営業者でつくる京都・中京民商には、何代にもわたって受け継がれてきた老舗から新しく開業した人まで、いろんな業種の会員が所属しています。古都・京都のど真ん中で、多様な商売・仕事に携わりながら地域の経済・社会を支えてきた人たち。そんな彼ら彼女らの人生を「聞き書き」で集めた本を制作します。

現在の支援総額

511,000

51%

目標金額は1,000,000円

支援者数

59

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/10/07に募集を開始し、 59人の支援により 511,000円の資金を集め、 2022/11/21に募集を終了しました

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京都・中京民商の生活史——地域の経済・社会を支える自営業者の人生を本に

現在の支援総額

511,000

51%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数59

このプロジェクトは、2022/10/07に募集を開始し、 59人の支援により 511,000円の資金を集め、 2022/11/21に募集を終了しました

京都市中京区の自営業者でつくる京都・中京民商には、何代にもわたって受け継がれてきた老舗から新しく開業した人まで、いろんな業種の会員が所属しています。古都・京都のど真ん中で、多様な商売・仕事に携わりながら地域の経済・社会を支えてきた人たち。そんな彼ら彼女らの人生を「聞き書き」で集めた本を制作します。

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神野悠華さん(タロット・西洋占星術師)――検証したい、自分で確かめたい、というのは夜の学校の話から一貫してますね(笑)。それで、タロットのほうに? そうなんですよ。「あの占い師はきっと適当に占ってるはずだ。もっといい答え、カモン(Come on)!」みたいな(笑)。で、また占い師行脚が始まるんですよね。――タロットに特化して? いや、特化しなかったんです。そこはまだ、自分の中で、結果重視のところもあったし、まさか自分も占い師を仕事にしようとまでは思ってなかったんで、とりあえず、自分で検証しつつ、本当にしっかりした答えをくれる——自分の欲望に合致したことを言ってくれる(笑)占い師を探しに、あっちこっち行って、時間もお金もかけて、もう友達に「絶交するよ!」って言われるくらい、のめりこんでた時期がありました。――それは大学生ぐらい? 大学生から社会人になっても。社会人になったらお金の余裕も出てくるので、そういう系のものに突っ込むわけなんですよね。変な宗教のアレと紙一重ですよね。下手すると、ちょっと上手いこと言われたらコロッとそっちに行ってしまいそうな。 18歳か19歳ぐらいのときに、実は、新宿駅で、若いお姉さんに声かけられて、「手相の勉強してるんですが、見せてもらえませんか?」って言われて、「手相」っていうのにピリッと来ちゃったんですね。「いいですよ、私も占い興味あるんで」って言って、で、ちょっとずつ仲良くなって、結局、蓋を開けたら…………続きは『京都・中京民商の生活史』で!


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稲場比呂子さん(尚学堂書店)――お店で生まれ育ったからうちはだいたいこういう仕事だ、みたいなのは分かってた感じですか?そうそう。昔は、なんというか、文人サロンみたいになってて、仕事終わってからそういう好きな人がワーッと集まってやってたから、(夜の)10時、11時はざらに開けてて。なんか父親がものをバーッと見せて、それをみんなでああやこうや言いながらやる、みたいな感じで。私、それを傍目に見ながら、「お風呂屋さん行ってきまーす!」とか「もう寝まーす」みたいな(笑)。そんな感じやったから。いま思うと、あれは割と特殊な幼少期ではないか、と思ったりはしてますけどね。――扱ってる本というか、扱ってるのはかなり古いものですよね。そうですね。江戸……昔はもっと前のとかもあったんじゃないかな。そういうのを好きな人たちが、ああだこうだいいながら(笑)。例えば、画家がスケッチしたもんとか、スケッチやから落款は押してないんですよね。そういうのをみんなで見て、どうやこうやと。「これはここがこうなってるから、いけるん(本物)ちゃうか」みたいな(笑)。楽しそうやった、あれは。大人たちが。……続きは『京都・中京民商の生活史』で! 


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村端豊資さん(梅月製菓)私、(昭和)17年生まれやけどね。だから今年(2022年)ちょうど80。16年から太平洋戦争始まったんやな、あれ。始まった次の年。家の裏に防空壕があったんや。ごっつい木の下、穴掘ってなぁ。そしたら、空襲警報、その時分はもう、ガラスの窓とか、こんなテープで貼ったりな、そうか外して素通りにして、その裏から表までもう丸見え。ずっと見渡せたぐらい。それを覚えてんのや。それと、誰かが(戦争に)行かはるときに、町内でほれ、見送ったりするやろな。円町で電車乗って行かはんのに。そんなんも覚えてる。――はあ、そうなんですね。 それと、おじさんが帰って来はったのもよう覚えてんねん。というのは、こう、全部、せったろうて帰って来はるやろ。で、乾パンを持って帰って来てはんねん。乾パン。それをな、食べた覚えがあんのやわ。その味が美味しかって、忘れられんのや。 それから、終戦になってやな、私が昭和23年に小学校1年あがって、それからちょうど昭和30年に小学校を卒業して、近所の北中に入って、33年に卒業かな。で、府立山城行って、「さぁ、それからあと、どうすべえ」と。……続きは『京都・中京民商の生活史』で!


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 『京都・中京民商の生活史』には30人(以上)の会員の「商売・人生」についての語りを収録すべく、聞き取りと書き起こしを進めています。10月末時点で、28人の会員から聞き取りを終え、そのうち25人の書き起こし原稿が出来上がりました。 上の写真は、10月27日(木)、円町にある「とんかつ&ステーキ 岡田」の岩﨑智子さん(右)の聞き取りを行った際のものです(本格的に聞き取りに入る前の雑談の場面)。お店を継ぐに至った経緯や料理へのこだわりなど語っていただきました。 とんかつはもちろん、ハンバーグもとても美味しいお店です。30,000円のリターンに含まれている「中京民商会員のお店で使える商品券6,000円分」は、もちろんこちらのお店でも使えますよ!とんかつ定食1,300円。肉が柔らかくて美味しい! 完成した書き起こし原稿(校正作業はこれからですが)はどれも面白いです。語り手の中には、古くから続くお店を親から継いだ人もいれば、会社勤めしていたのを思い切って辞めて開業した人もいます。商売の形態はもちろん、商売に対する姿勢や考え方も様々なのですが、続けて読んでいると、思いがけず共通点が見えてくるといった面白さがあるかもしれません。 これから小規模な事業を自分で始めてみようかな、と考えている人には、ぜひ読んでいただきたい本です。 自費出版で発行部数も限られた本です。5,000円以上のリターンには『京都・中京民商の生活史』1冊が含まれています。確実に入手したい方は、ぜひご支援をよろしくお願いします!


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 畑宏治さん(ロビン洋装店)……で、26歳の時に、親父ももう年やからいつまでも東京におらんと、ワシ長男やから、帰ってこいちゅうことになって、それだったら小売業を自分の家でやりたいと。ところが、義理の兄貴がロビン洋装店をやってたから、俺がするわけにもいかへんから、義理の兄貴が長岡の方に行くことになって、そこで店出さはったわ。 で、俺がロビン洋装店で開業したんや。それが26歳や。で、嫁はんも一緒に帰ってきて、2人で始めたんやな。ところが東京ナイズされてるやろ、俺もな。なまじっかな若かったし、東京ナイズで、いろんな婦人服を仕入れてきて売ったんやけど商品も、もうひとつ合わへんのやな。「なんでこんなセンスのええのが売れへんのや」と思ってな。嫁はんと2人で悩んだわ。で、突き詰めたところ、やっぱり下町と合うてなかったんやな。この地域のお客さんと、なんぼ東京ナイズやいうて格好のええ商品並べてもな、そら合わへんわな。……続きは『京都・中京民商の生活史』で!