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言語的人類の最終進化のためのデジタル言語学を世界の学会で発表し検証してもらう

2007年から10年かかって構築した言語的人類の誕生から未来についての学際研究であるデジタル言語学の成果を、ロシアとパキスタンの国際学会で発表するための旅費交通費・学会参加費を、皆さまにご提供いただく資金でまかないたいと思います。

現在の支援総額

3,000

0%

目標金額は600,000円

支援者数

1

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/03/02に募集を開始し、 1人の支援により 3,000円の資金を集め、 2018/04/29に募集を終了しました

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3,000

0%達成

終了

目標金額600,000

支援者数1

このプロジェクトは、2018/03/02に募集を開始し、 1人の支援により 3,000円の資金を集め、 2018/04/29に募集を終了しました

2007年から10年かかって構築した言語的人類の誕生から未来についての学際研究であるデジタル言語学の成果を、ロシアとパキスタンの国際学会で発表するための旅費交通費・学会参加費を、皆さまにご提供いただく資金でまかないたいと思います。

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*キャンプファイアの支援者の皆さま、潜在的支援者の皆さま*昨年3月にご支援をお願いしたあと、20の国際学会・国内研究会ならびに台湾大学と京都大学での講演を無事に終えることができました。20の学会・研究会に参加するにあたってかかった費用は、およそ200万円です。(20のうちで旅費が支給されたのは京都大学、講演料が支払われたのは台湾大学と京都大学でした。13のインド言語学会では参加費と宿泊費が免除されました。)この一年間のデジタル言語学の進展は、ヒトの言語進化を、《3つのネットワーク物理層における進化》 1 母音アクセントをもつ音節の獲得 2 時空を超える音声としての文字 3 コンピュータ・ネットワークによって結びついていて、対話性をもつ電子情報それぞれの物理的特性を最大限活かすための脳の使い方の進化《ネットワーク論理層における適応進化》 1 文法 2 科学的概念 3 言語情報の誤り訂正として、特定できたことにあります。今年3月には、京都大学の藤田耕司先生と東京大学の岡ノ谷一夫先生が主催する言語進化の学会で、ポスターが採択され、ポスターの説明を受けた方々全員から絶賛されました!!第二期(2019年9月以降)の研究活動としては、すでに10以上の国内研究会・国際学会に申し込みと予稿を送っていて、来年度も同様の経費が必要となります。あらためて皆様のご支援をお願い申し上げますm(__)mご支援くださった皆様には、・16 東京共創言語進化学会 で使用した 日本語予稿ならびに日本語ポスター、・18 電子情報通信学会非線形問題研究会 の 講演の日本語の発表ビデオと日本語予稿・19 京都大学人文科学研究所 で発表した際の当日配布資料「私の履歴書」とパワーポイントをダウンロードプレゼントいたします(^^♪また、個別にメールでご依頼くだされば、20の学会で用意した予稿とパワポをお送りいたしますので、お申し付けください。どうぞよろしくお願いします。2018年4月から2019年7月までの国際学会・国内研究会での発表一覧1.How to become a Linguistic Person? – Three Evolutions in Linguistic Humans and the Restrictions of Spinal Sign Reflexes for Linguistic Processing – the Digital Linguistics,3rd Kashmir International Conference on Linguistics, Muzaffarabad, 16-17 April, 2018 (邦題: どのようにして言語的人間になるか? 言語的人類の進化と言語処理における脊髄記号反射の制約:デジタル言語学、第3回カシミール国際言語学会、パキスタン領カシミール、ムザファラバード)英語予稿・パワポあり2.Civilization and Scientific Concepts in the era of quantum physics and computer networks, International Conference on Literature, Language and Civilization, Karak, Jordan, 8 May 2018(邦題: 量子力学とコンピュータ・ネットワーク時代の文明と科学概念、    文学・言語・文明についての国際会議、ヨルダン・カラク)  英語予稿・パワポあり3.A Group Theory for Conceptual Meaning,7th MKR (Meaning and Knowledge Representation),Dublin, Ireland, 8 July 2018(邦題: 概念の意味のための群論、    第7回意味と知識表現ワークショップ、アイルランド・ダブリン) 英語予稿・パワポ・フル論文あり4.電子情報通信学会・リコンフィギュラブルシステム研究会 2018年9月17日(福岡市)   「なぜヒトの意識は容易に再構成できないのか ~ 脊髄反射で言語処理する制約」 日本語の予稿・パワポあり5.電子情報通信学会・コンピュテーション研究会 2018年9月18日(飯塚市)          「言語処理装置としての脊髄反射回路~言語オートマトン正規化のための工夫(デジタル言語学)」 日本語の予稿・パワポあり6.電子情報通信学会・コンピュテーション研究会 2018年9月18日(飯塚市)          「道元(1200-1253)が正法眼蔵と道元和尚廣録に施した誤り訂正符号~    原著者の真正なテキストが21世紀に蘇る」 日本語の予稿・パワポあり7.電子情報通信学会・情報論的学習理論と機械学習研究会 2018年9月21日(福岡市)  「ニューラルネットワークのモバイル仮説(デジタル言語学)~    脳室内免疫細胞ネットワークに基づく脊髄記号反射回路が言語処理する」 日本語の予稿・パワポあり8.電子情報通信学会・パターン認識とメディア理解研究会 2018年9月21日(福岡市)   「脳内言語処理回路と言語情報のインターフェイス要求解析~    音韻波形三次元構造と前方誤り訂正(デジタル言語学)」 日本語の予稿・パワポあり9.A group theory for conceptual meanings – Digital Linguistics,13th Foreign Language Teaching and Research Mini-Conference in MatsuyamaSept. 22&23, 2018, Ehime University(邦題: 概念の意味のための群論 デジタル言語学、    第13回外国語教育研究ミニ学会、愛媛大学・松山) 英語の予稿・パワポあり10.電子情報通信学会・ マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究会 2018年9月27日(別府市)「概念語の複雑次数 ~ 論理操作のフラクタル構造」 日本語予稿・パワポあり11.電子情報通信学会 ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会 2018年9月27日(別府市) 「言語情報の前方誤り訂正(デジタル言語学)~ 著者の有責性と無責性による誤りの区分」 日本語予稿・パワポあり12.Vicious Circle Mechanism to Generate Complex Concepts,International Cogn. Linguistic Conference,Oct 10-12, 2018, Moscow, Russia.(邦訳: 複雑概念を生み出す循環構造、ロシア・モスクワ)英語の予稿論文・パワポあり13.Three Stage Digital Evolution of Linguistic Humans (Digital Linguistics)40th International Conference of Linguistic Society of India Plenary Lecture,5-7 Dec. 2018, Mysore, India(邦題: 言語的人類の三段階進化: デジタル言語学、第40回インド言語学会国際会議、インド・マイソール、総会講演   宿泊費・参加費免除) 英語の予稿・パワポ・フル論文あり14.Three Stage Digital Evolution of Linguistic Humans,23-26 Jan. 2019, Siem Reap, Cambodia,The Conference on Asian Linguistic Anthropology (CALA) 2019(邦題: 言語的人類の三段階進化: デジタル言語学、 アジア言語人類学会議、カンボジア・シエムリアップ) 英語の予稿・パワポ・フル論文あり15.Mobile Neural Networking Hypothesis for Complex Concept and its Logical Structure (Digital Linguistics),the 5th International Conference on Mechatronics and Robotics Engineering,Rome, Italy February 16-19, 2019 (邦題: 複雑概念とその論理構造に関するモバイル・ニューラルネットワーク仮説、    第5回国際メカトロニクス・ロボティクス工学会議、イタリア・ローマ)  英語の予稿論文・パワポあり16.東京共創言語進化学会 2019年3月11日-13日 東京大学・駒場キャンパス (日本国内で初めてチョムスキー派の学会に予稿が受理されてポスター参加)           「デジタル言語学―言語コミュニケーション物理層における三段階デジタル進化と論理層における脳の適応」(Three Stage Digital Evolution in Physical Layer of Linguistic Communication and Brain Adaptation in Logical Layer)  日本語予稿とポスターあり17.台湾大学 人類学研究所・言語学研究所での講演(講演対価が支払われた) 英語の予稿とパワポあり18.電子情報通信学会 非線形問題研究会 2019年5月11日 (大分市)        「知能進化の非線形性 ~ 言語的人類の脳内でおきる三段階デジタル適応」 日本語の予稿・パワポ・講演ビデオあり19.京都大学人文科学研究所 研究会での講演(講演対価・旅費が支払われた) 日本語のパワポならびに当日配布資料として「私の履歴書」あり20.MKR8(意味と知識表現) グラナダ大学 2019年7月3日  Brain Adaptation for Three Stage Digital Evolution of Linguistic Information (邦題「三段階の言語的人類のデジタル進化のための脳の適応」) 英語の予稿・パワポあり



最終日です、よろしくお願いいたします。   今、言語獲得の生成アプローチの学会で発表した、「文法処理の脳内メカニズム(仮説)」の提出に追われています。   この秋にイギリスのケンブリッジ大学出版会から本になる予定です。   クーリエジャポンでも書いたように、我々は母語を片耳だけで聞き取っていて、脳幹聴覚神経核の方向定位機能を停止しています。   その機能を、文法処理に援用しているのではないかという大胆な仮説です。     ブラジルのアマゾン川流域に住むピダハンの人々が話すピダハン語は、文法がない代わりに、母語を両方の耳で聞いていることが、証拠になるかもしれないと考えています。     次の学会参加は、5月6日から、ヨルダンです。   万一、予定額を超えて支援が集まった場合は、ヨルダンの旅費にあてます。よろしくお願いします。     これがヨルダンの学会です。   https://www.mutah.edu.jo/art-5conf/art-en/


皆さま、 4月18日、ムザファラバードからイスラマバードに移動して、カシミール政府の宿舎カシミールハウスに2泊して、金曜日の夜遅い便で、バンコクに飛び、そこで20時間のトランジットして、福岡空港に22日朝、おかげさまで無事帰国しました。ご支援ありがとうございました。 今回は、パキスタン国内の移動と宿泊はすべて現地政府持ちだったため、日本からの往復航空券と、空港アクセスだけのミニマムな金額で、すみました。 (15万円) カシミールハウスでは、ルームサービスのお茶やご飯がタダなので、ここにこもっていれば、お金はいりません。 タイ航空が、木曜日発着がないために、イスラマバードに2泊することになったのですが、おかげで4月20日から使用するイスラマバード新空港から帰国かと期待していたら、なんと直前に2週間延期となりました。結局、古い空港から帰国します。    1. インドのカシミール地方の学者との出会い 今回の旅で一番うれしかったのは、イスラマバードでもムザファラバードでも同じ宿になった、インドのカシミール地方のスリナガルから参加した言語学者に、デジタル言語学を評価してもらえたことです。 スリナガルは、ムザファラバードの上流にあり、距離は170kmほど、まっすぐ来れば車で4時間くらいで来れるそうなのですが、国境が閉鎖されているために、デリー、イスラマバードを経由して大回りしてこなければいけない、そうです。 彼は隔年に行われるカシミール国際言語学会に、三回とも出ている皆勤者です。 宿の彼の部屋で雑談を混じえながら行った僕の説明を、大変喜んでくださり、いろいろ知らない学者や本を教えて貰いました。 往復航空券代は出せないが、現地滞在費はすべて持つから、講義しにこないかと、言ってくださったので、どうせなら集中講義にしてもらいたいとお願いしました。実現するといいなあ、と思っています。 2. カシミールの高山の山頂で即身成仏した聖者 僕は旅先で雨に振られたことがあまりないので、先日の福井(4月というのに、雪まで積もった)永平寺は珍しい経験でした。そして、今回のカシミール国際言語学会も、月曜火曜は雨降りでした。 学会が閉会して、水曜日は巡検でしたが、朝からとてもキレイな、青空でした。 学会で一緒に写真を撮った学生や先生とは、「水曜日の巡検行きますか。その時、また話しましょう。」と言い交わしていたのですが、、、。 なんとインドのカシミール地方からいらした先生と、僕と、パキスタンの年輩の先生の三人だけは、特別にガイドの先生が二人エスコートとして随行して、ハイエースでカシミール国家迎賓館の裏手から一気に3000m登り、ピルチナシ(ピルは山、チナシはそこで即身成仏した聖者の名)に登りました。 イギリス統治下に造った道路ですが、みるみる下界が小さくなっていくのに驚きました。周囲の山の頂が、下に見えてきます。 カシミールでは、山の斜面に家を建てて、道路から急峻な階段を登るか下るかして家にたどり着きます。 かなりの高度になっても、山の斜面に家と畑があることにも、びっくりしました。 好天のもと、車で山頂に着き、聖者の棺の置かれた廟を訪れて、山小屋でチャイを飲もうとしたら、いきなり驟雨となりました。 この驟雨は、僕には聖者の歓迎に思えました。 釈迦や道元のように、ヒトは生まれた状態では動物に過ぎないが、修行と学習によって、人間になる、ということを悟り、人々にそれを伝えようとするが、伝わらなかった。 彼にできる最後のことは、地球の平和と人類の知的成長を祈ること。そこで、富士山並に高い山の頂上で、ひたすら祈りを捧げる。 動物に過ぎないヒトが、いつか言葉の力に気付いて悟ることを、聖者は命の限り祈り続けたのではないか。  そんなことを考えながら山頂を降りて、昼食会場の2500mのあたりにある観光省のゲストハウスに着く頃には、雨は上がっていました。 イスラマバードに戻って、宿舎の近くのモスクの早朝礼拝に、隅のほうで座っていたら、ふとひらめいたことがあります。 コーランの言葉は、一言一句変えてはならないというムハンマドの言葉は、実は、「俺の言葉は、一言一句変えてはならない」ではなかったか。 微妙な違いともいえなくもないですが、やはり大きな違いです。イスラム社会は、もっと革新的でなければならないと思うので。 3. 5月初旬にヨルダンで文明論の学会、7月初旬にアイルランドで意味論の学会 さて、これからの予定なしですが、5月初旬にヨルダンで文明論の学会、7月初旬をアイルランドのダブリンで意味論の学会(昨年サンクトペテルブルクで行われた学会の続き)に参加します。 また、昨年9月にスペインのマヨルカ島で開かれた、チョムスキー派の言語獲得の学会から、論文集が刊行されることになり、一章を担当しており、その締め切りが今月末です。   帰国して最初に読んだメールは、ロシア認知言語学会からで、昨年7月にサンクトペテルブルクで行った講演内容をまとめた論文が受理されたことを伝えてくれました。いくつか修正指定があつたので、手直ししているところです。   それでは皆さま、お元気で 得丸久文  


皆さま、 カシミール国際言語学会での発表が終わりました。 インターネットによる情報洪水の時代に、いかにして言語情報を活用する「言語的人間」になるか、をテーマにした発表でした。 パキスタンでは、まず二年前のラホール講演で、喉頭降下による母音獲得と脳室内免疫細胞ネットワークによる脊髄反射の回路で言語処理していることを論じました。 続いて、昨年のカラチ講演では、大陸と大陸が衝突した際に生まれた隙間に、土砂が堆積して生まれた、ヒトの認知能力を越える大平原で、王権の統治目的で文字が生み出され、それを副次的に利用して、知識の世代間継承が可能となり、文明が生まれたとする、まったく新しい文明観を提示しました。 文明を言語的現象としてとらえると、インダス文明崩壊の謎も、識字教育不足による、言語的継承の不足という言語的現象として、説明できます。 そして、いよいよ三回目のカシミール講演では、言語的人類にとっての三回目の進化、コンピュータネットワークの時代にどうすれば言語的人間になれるかを、論じることになりました。 問題を二分し、まず、どうしたらヒトは脊髄反射による言語処理の制約を、乗り越えることができるかを論じました。 それには4つの注意事項があります。 ① 静かで、平和な環境で、適度に身体を運動させることによって、知的好奇心を活性化させる。 ② 言葉の意味のメカニズムを理解する。 まず、言葉の記憶を司る概念装置を産生(成熟)させる。 次に、感覚記憶を獲得する。 そして、概念操作を通じて、論理操作の記憶を蓄積する。この論理操作の記憶によって、概念体系が構築されます。また、感覚記憶を伴わない論理概念の意味はこの思考記憶を意味とします。 ③ 脊髄記号反射は、書き換えや、入力信号を疑問視することを予定していません。ヒトが、言葉を正しく使うにあたって、この点はきちんと理解しておく必要があります。  つまり、自分の構築した概念体系や、言葉の意味を、柔軟に書き換える覚悟をもつこと。そして、入力信号(記号や情報)が、正しいものであるかどうかを、常に疑う必要があるということです。 ④ 脊髄記号反射は、記号単体に反応するメカニズムです。より複雑なシステムを考えるようにはできていません。 複雑なシステムを考えるためには、ブロック図(参照モデル)を別に作成して、それを見ながら、自分は巨大システムのどの部分について考えているのか。システムは、矛盾なく動くだろうか、と常に全体を考える必要があります。 第二の問題は、どうすれば誤りのない言語情報にできるか、です。 これは、情報理論における通信路符号化誤りと情報源符号化誤りという二分法を参考にします。 具体的には、誤りを、著者の責任によらない誤り(著者の手を離れた後に起きる誤り、誤植、改ざん、偽書など)と、著者の責任による誤り(著者自身の考え間違いや盗作やゴーストライター作品)に二分するのです。 この二分法は、(著者の責任によらない誤り)と(著者の責任による誤り)を合わせると(全ての誤り)になります。 つまり、どの著者の著作を読むとしても、必ず(著者本人の希望する言葉であるか、通信路符号化)、(著者の考えは正しいか、情報源符号化)の両方を丁寧に確かめながら読み解いていくことが求められているのです。 こうすれば、いつか我々言語的人類は、知識のゲノム化を行うことができます。 パキスタンのおかげで、デジタル言語学は、行くところまで行ったという気がします。 発表に対する反応として、これまで直立二足歩行したから喉頭降下が起きたと習っていたが、違うのか。という疑問、感想がありました。 これまでの言語学は、その程度の見かけや憶測で、できていたのです。 今回発表して、あらためて、デジタル言語学と言語学の関係は、分子生物学と生物学の関係に等しいと思うに至りました。 あるいは、分子生物学の研究成果を言語学に適用したのがデジタル言語学といえるでしょう。 得丸久文